トヨタ・カムリグラシアステーションワゴン/マークIIクオリス…なつかしのワゴン車特集

広々とした荷室を持ち、アクティブなカーライフを支えてくれるワゴン車。今回はその中から、1990年代に人気を集めたモデルを中心にピックアップ。週替わりで紹介します。

トヨタ・カムリグラシアステーションワゴン/マークIIクオリス

1996年に登場したカムリグラシアは、前身にあたるセプターと同様に、北米市場のベストセラーだったカムリを日本向けにしたモデル。当初はセダンとワゴンがあったが、1999年のマイナーチェンジに際して、セダンは車名からグラシアが取れてカムリとなり、カムリグラシアはワゴンを指すようになった。

一方、マークIIクオリスは、1984年以来継続生産されてきたマークIIワゴンの後継として1997年に登場。マークIIを名乗るものの、その実はFF車であるカムリグラシアステーションワゴンのエクステリアをマークII風に仕立て直したものだった。

本来北米向けのモデルだけに、全幅1785mmというワイドボディーが特徴で、ゆとりのある居住空間とクラス最大級のカーゴスペースを確保。エンジンは2.2リッター直4または2.5リッターV6だが、マークIIクオリスには3リッターV6も用意。変速機は全車4段ATで、駆動方式は当初FFのみだったが、マークIIクオリス登場時に2.2リッター車と2.5リッター車には4WDも設定されるようになった。

素性を反映してゆったりした雰囲気が魅力だったが、カムリの次期モデルはセダンのみとなり、またマークIIクオリスに関しては、本来のマークIIがベースのマークIIブリットが後継モデルとして誕生。グラシアとクオリスの兄弟は、一代限りであった。

[ガズー編集部]