2シーターの新型「GRカローラ モリゾウエディション」登場、2022年冬頃に限定発売

2022年6月1日(日本時間)、TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は新型「GRカローラ モリゾウエディション」を世界初公開した。秋頃から抽選受付を行い、冬頃に台数限定販売を行う。ベースモデルの「GRカローラ RZ」は秋頃の発売予定だ。

「GRカローラ モリゾウエディション」は、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践した車だ。

昨年5月に行われたスーパー耐久第3戦の富士24時間レースで、開発を始めて間もない水素エンジンを搭載したカローラが参戦し、24時間の過酷なレースを完走したのは記憶に新しい。その後水素カローラは、スーパー耐久に毎戦エントリーし完走を果たしてきた。

レースとレースの間は、従来の開発スパンから考えると超短期間であるが、改善、バージョンアップもしていた。まさにモータースポーツを起点として生まれた車である。

GRカローラ モリゾウエディションの特長

マスタードライバーのモリゾウこと豊田章男社長が自ら試作車のハンドルを握り、「気持ちが昂り、ずっと走らせていたくなる」走りの味になっているという。軽い、加速が良い、コーナリング性能が良いということが特長だろう。

徹底的に追及された軽さは、リヤシートを撤去し定員を5人から2人乗りに変更し30kgの低減を果たしている。
加速性能は、RZの最大トルクである370Nmから400Nmに向上、そして変速比(3速)、減速比をローギア化している。また3速をローギア化したことによりクロスギアレシオ化している。
コーナリング性能の向上は、10mm拡幅したハイグリップタイヤとモノチューブアブソーバーで実現している。
ボディは剛性向上のため、構造用接着剤を3.3m追加で塗布、またボディ補強ブレースも追加している。

他に、専用セミバケットシート、ドアトリムオーナメントやインストルメントパネルなどへ鋳物ブラック塗装、ステアリングやコンソールにはウルトラスエード®、外板色には専用設定色のマットスティールを採用している。
また、モリゾウエディションの証として、ウィンドシールドガラスにモリゾウサインが施されている。

スペックから見る、GRカローラ モリゾウエディションと RZの違い

RZ モリゾウエディション
定員 5人 2人
変速比
(1/2/3/4/5/6)
3.538/2.238/1.535/1.162/1.081/0.902 3.214/2.238/1.592/1.162/1.081/0.902
減速比
(1~4/5~6)
4.058/3.45 4.250/3.578
最大トルク
N・m(kgf・m)/rpm
370(37.7)/3,000~5,550 400(40.8)/3,250~4,600
車両重量 1470kg 1430kg
ホイール BBS製鍛造アルミホイール(センターオーナメント付) BBS製鍛造アルミホイール(センターオーナメント付)
※TOYOTA GAZOO Racingロゴ入り
タイヤ(フロント・リヤ) 235/40R18 YOKOHAMA ADVAN APEX V601 245/40R18 Michelin PILOT SPORT CUP 2

(GAZOO編集部)


トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。

SDGsへの取り組み:https://global.toyota/jp/sustainability/sdgs/

MORIZO on the Road