今年で40周年! ニューイヤーミーティングレポート
旧車ユーザーにとっては新年一発目の大型旧車イベントとして長い歴史を持つニューイヤーミーティング。1977年に東京プリンスホテルを会場に開催されてから今年で40周年となるそうで、今年も多くの旧車ファンが会場に足を運んでいました。
記念すべき40回目のテーマカーは、いすゞと日野。現在は、どちらも乗用車の生産から撤退してしまいましたが、今も根強いファンが存在しています。
今回の特別展示はいすゞの2台。こちらは1964年式の初代エルフです。初代エルフはそれまでボンネット付きトラックしかなかった国内市場に、キャブオーバータイプのトラックとして1959年に登場。現在の主流となるキャブオーバータイプの元祖と言えるでしょう。
当時いすゞのパートナーだったGM(ゼネラルモーターズ)のグローバルカ―構想に基づいて1974年に誕生したのがこちらのジェミニ。ベースがオペル・カデットということもあって、双子座を意味するジェミニという名前が付けられています。展示されたのは初期型の1975年式のモデルで、癖のないクリーンな外観が特徴。1979年には大幅な外観の変更がなされ、80年代後半まで販売が続けられた長寿モデルです。
こちらが先ほどのジェミニの後期モデル。フロントを中心に大きく外観が変更され、まるで別の車種のようですね。搭載されているエンジンは、モデル途中で追加されたDOHC 1800cc。このエンジンを搭載したグレードはモータースポーツでも活躍を見せていました。
日野自動車が1953年にフランスのルノーと提携し、ノックダウン生産を始めたのがこちらの日野・ルノー4CVです。当初はフランスから部品を輸入し、日本国内で組み上げる方式でしたが、徐々に部品も国内生産にスライド。1958年には完全国産化を達成しています。こちらの車両は1959年式とのことなので、国産化された後の車両かと思われます。
いすゞと言えばやっぱりトラック! といってもなかなか普段はお目にかかることができないこちらはTWDと呼ばれる全輪駆動のトラック。ご覧の通り自衛隊で使われることが多い車両で、改良を繰り返しながら1990年代まで生産が続けられていました。
旧車ファンにとっては新年会代わりともなっているニューイヤーミーティング。毎年おなじみの車両もあれば、こんなクルマがまだ残っていたのか! と感動するような車両がヒョッコリ登場するのも醍醐味の同イベント。来年はどんな旧車に会えるのか、今から楽しみですね。
(小鮒康一+ノオト)
[ガズー編集部]
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