高速道路の合流どうしてる?(クルマの運転操作、みんなはどうしている?)

苦手な人が多いのが高速道路本線への合流。本線を勢いよく走る車両が後方から迫ってくると、合流のタイミングの判断に迷ってしまい、スムーズに入れないことがありますよね。

「本線を走っていて、自分の前に割り込むように合流してきたため、ブレーキを踏んだ」
「本線になかなか合流できず、ついつい最後まで行ってしまったクルマを見かけた」
という方もいらっしゃるのでは。
みなさんは、どうしていますか?

高速道路の本線への合流では、入るタイミングを逸し迷っているうちに加速車線の終わりが近づいてくると、心理的に余裕がなくなって強引な運転になりがちです。

本線に合流する前の加速車線では、すばやく加速し本線車両とのスピードに合わせることに気をつけています。本線とのスピードに合わせず合流してしまうと、後続車に急減速を強いてしまい大きな迷惑をかけるだけでなく危険も伴います。
もちろん、前方に車両がいる場合は十分な車間距離を取ってから加速します。

加速と同時にウインカーを出して、合流の意思表示をします。この時、加速車線の残りの距離にも気を配りつつ、本線の状況を確認します。サイドミラーで後方から来る車両を確認しながら、サイドミラーに写らない死角にいるすぐ脇を走る車両のことも忘れず、首をわずかに振って目視確認は必ず行います。先に合流しようとする後続車もいるのでルームミラーで後方も注意しています。

周囲の状況を把握したら、どの位置に入るかすばやく決めます。本線の車両が後ろに離れているような場合なら、その車両の前に入ります。
本線の車両がすぐ後ろ、または横を並走しているような場合は、その車両と近くなるスピードまで加速しつつ、その車両の後ろにつけるようにして合流します。私はこの後ろについていく合流の仕方がやさしいと感じています。

合流の際は、ステアリングの急操作は禁物です。「回す」というよりも「押す」感じでゆるやかに車線変更します。この時、再度目視で安全確認することも必ず行うようにしています。

首都高などの自動車専用道などでは、加速車線が短かったり大きく湾曲していたり、合流ポイントの見通しが良くない路線もあります。私は、少しでも危険を感じるような場合は本線の制限速度に合わせた速度で、安全確認を最優先したうえで合流するようにしています。

ライター:畑澤 清志

【監修・解説者】

ドライビングエキスパート(トヨタの元テストドライバー)
滝本 良夫(たきもと・よしお)
約40年にわたりトヨタの運転技術指導員として活躍しながら、車両実験部でハイエース、ダイナ、コースターなどの商用車系開発の実験および商品監査に携わる。2014年に定年退社。

[ガズー編集部]