内外気切り替えどうしている(クルマの運転操作、みんなはどうしている?)

快適な運転に欠かせない装備がカーエアコン。
「トラックの後ろを走行していて外気導入にしていて臭い思いをした」
「外気導入で高速道路を走行していて、トンネルに入って臭い思いをした」
「冬の寒い日に内気循環にしたまま走行していてフロントガラスが曇った」
という方も多いのでは?
みなさんは、どうしていますか?

エアコンにはかならず備わっている「内気循環」と「外気導入」のふたつのモード。
どちらかに固定したままでもエアコン機能は問題なくはたらきますが、シチュエーションによって切り替えれば車内空間をもっと快適にできます。
最近では自動で切り替えてくれる新型車もありますが、私は手動で切り替えています。
基本は、街中でも外気導入を優先して使っています。理由としては、車内の空気の入れ替えができるためです。以前は、できるだけ汚れた空気を車内に入れたくないと思い外気導入を選ぶのに気が引けることもありましたが、今は、エアフィルターの機能も日々向上していますので外気導入中心に使っています。

内気循環に切り替えるタイミングで代表的なのは、トラックの後ろを走っているときですね。少なくなったとはいえ古いトラックの排気ガスの臭いが車内に入ってくるのは、正直迷惑ですので、内気循環に切り替えてシャットアウトしています。
高速道路でトンネルを走行する時も同じです。排気ガスなど汚れた空気がトンネル内に充満しているので、入る前には内気循環に切り替えます。

季節や時期によっても使い分けることもあります。

春先の花粉や粉塵などが酷い日には、内気循環に切り替えます。
花粉が車内に入って目のかゆみやクシャミが止まらなくなると運転に支障をきたしますので。

冬の寒い日には、内気循環にしたまま走行すると、ウインドウガラスを閉めれば密室となる車内空間ではフロントガラスが曇ってしまうケースが多いですよね。
車内の湿気が逃げないために起こる現象ですが、これを防ぐためには外気導入が有効です。
ただ、曇ってしまった場合はフロントガラスであれば、デフロスタースイッチ(扇型の枠に縦に3本ラインのマーク)、リアウインドウであれば、リヤウインドウデフォッガー(長方形の枠に縦に3本ラインのマーク)を使用して素早く曇りを取り除き安全を確保します。

このように、外気導入中心で時と場合によって切り替え、快適な車内空間を維持しています。

ライター:畑澤 清志

【監修・解説者】

ドライビングエキスパート(トヨタの元テストドライバー)
滝本 良夫(たきもと・よしお)
約40年にわたりトヨタの運転技術指導員として活躍しながら、車両実験部でハイエース、ダイナ、コースターなどの商用車系開発の実験および商品監査に携わる。2014年に定年退社。

[ガズー編集部]