クラクションの使い方(クルマの運転操作、みんなはどうしている?)

歩行者やクルマに自分の存在を知ってもらうためのクラクション。

「青信号になっても、前のクルマがなかなか発進しなくてクラクションを鳴らした」
「クラクションを鳴らされた側のクルマから怒った人が出てきたことを見たことがある」
という方も多いのでは。

みなさんは、どうしていますか?

すこし前なら、他車の運転マナーにイライラしたドライバーがクラクションを鳴らすシーンはよく見られた光景でした。私も運転に慣れない頃は、鳴らされると驚いて嫌な気持ちになったものです。

私はクラクションを使用するケースは少ないのですが、危険を防止する時自分のクルマの存在を知ってもらうためにクラクションを使用します。例えば、自車の存在に気づかずバックしてくる前車に気づいた際などは、しっかりと鳴らします。このような時、遠慮はいりません(笑)もちろんクルマ対クルマ以外でも、車道側にはみ出して来そうな自転車や歩行者がいた際の警告に使うこともあります。

青信号に変わっても発車しない前のクルマに合図として使用しているケースや、道をゆずってもらった際などの挨拶がわりとして鳴らすケースをよく見かけます。しかし、クラクションは、道路交通法では「左右の見とおしのきかない交差点」や「山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点」「危険を防止するためにやむを得ない時」など、使用が制限されているため善意であっても鳴らすべきではないと思います。
※道路交通法の第54条(警音器の使用等)より一部抜粋

このように、日常あまり使うことはないので、いざというときには躊躇してしまうかもしれませんが、場面によってはクラクションを使ってしっかりと意思表示してあげることも必要です。ただし、クラクションは故意に長く押すと人によっては不快に感じてしまうこともありますので気をつけましょう。

ライター:畑澤 清志

【監修・解説者】

ドライビングエキスパート(トヨタの元テストドライバー)
滝本 良夫(たきもと・よしお)
約40年にわたりトヨタの運転技術指導員として活躍しながら、車両実験部でハイエース、ダイナ、コースターなどの商用車系開発の実験および商品監査に携わる。2014年に定年退社。

[ガズー編集部]