車線のなかで、どの位置を走っている?(クルマの運転操作、みんなはどうしている?)

車線のなかで、どこを走るのかを意識したことはありますか? 気づかないうちに、どちらかに寄って走っていることがあるかもしれません。

「峠道で、対向車がふくらんできてヒヤリとした」
「左ハンドルのクルマが異常に左寄りに走っている」

という方もいらっしゃるのでは。
みなさんは、どうしていますか?

私はやや車線の左寄りを走行しています。

ただ、街中を走るクルマを見ていると、車線における自車の位置はさまざま。ドライバーさんそれぞれの走り方のクセが出ているようです。

峠道など見通しの良くない道路だと、無意識のうちに中央寄りを走ってしまうことがあります。カーブを曲がるのが苦手に感じる人ならなおさら、脱輪などの危険が待ち構えている路肩に近づくのを避け、中央に寄った走りになります。特に左に曲がるカーブの場合はどうしても見通しが悪くなるので、先を見るために中央寄りを走ることになります。
私も同様です。左コーナーは細心の注意をはらって運転しています。

市街地の車線が多い道路でも、自分がイメージしているよりも右側寄りを走っていたという人も多いかと思います。これは、正確な車両感覚をイメージできないことで起こることでしょう。
私は、初めて乗る車は停止時に運転席から見える情報とサイドミラーに写る情報から実際の左右の位置関係を確認します。自分がどこを走っているかのイメージを正確なものにするのは安全な運転にも繋がりますので、必ずやります。

街中などでは、左側を二輪車が走ることがあります。私は、ミラーで後ろから来る二輪車の存在を確認したら、その進路を空けてあげるように、車体をやや右に寄せて走っています。

このように走る場面によっても、また自車の全幅によっても車線のどの位置を走るかは変わってきますが、共通していえるのは正確な車両感覚をイメージすることです。自車が車線のなかで、どの位置を走行しているのかを把握し、周りの状況に応じて臨機応変に対処することが大切です。

 

※車両感覚をつかむ方法は、こちらでも紹介しています。
 https://gazoo.com/ilovecars/driving/170510.html

ライター:畑澤 清志

【監修・解説者】

ドライビングエキスパート(トヨタの元テストドライバー)
滝本 良夫(たきもと・よしお)
約40年にわたりトヨタの運転技術指導員として活躍しながら、車両実験部でハイエース、ダイナ、コースターなどの商用車系開発の実験および商品監査に携わる。2014年に定年退社。

[ガズー編集部]

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