駐車は前向き派? 後ろ向き派?(クルマの運転操作、みんなはどうしている?)

ショッピングモールなどの駐車場に停める際、バックモニターの普及で、後ろ向き(バック)での駐車もしやすくなりました。日常のほとんどを後ろ向き駐車で停めている方も多いと思います。

「大きなクルマを狭い駐車場に前向きで駐車すると、出られるかどうか心配」
「出るときにラクだから、後ろ向きで駐車している」
「駐車する際、切り替え操作が少なく入れられるから前向き駐車」

という方もいらっしゃるのでは。
みなさんは、どうしていますか?

日本では圧倒的に後ろ向き駐車が主流なのはご存知のとおりです。
ただ地域差もあるようで、駐車スペースに余裕のある郊外へ行くほどに前向き駐車も増えてくる傾向があるようですね。

私のスタイルは、時と場合によって柔軟に停め方を変えています。
「○○○で駐車をお願いします」など駐車場からの指定がある場合はその指定に沿って停めますが、駐車待ちの後続車がいるような場合で目の前に空いた枠があるとするなら、迷わず前から駐車をしています。また、買い物などでリアハッチやトランクに大きな荷物を積むことがわかっている場合も、積載する側が使いやすい前向きに停めます。

ただし、都心部のコインパーキングなど、通路スペースに余裕のない駐車場も多くあります。そんなときは出庫しやすさを考えて後ろ向き駐車を選んでいます。

クルマの入出庫時は、事故がとても多いケースの一つです。
入出庫時は、安全確認を十分に行うことが大切です。

前向き駐車の場合は出庫する際にいっそうの注意が必要です。
バックミラーで確認できない死角もあるので出庫する前に通行者がいないかなど事前に車両周辺の安全確認をしたうえで十分に注意し行います。同乗者がいれば、降りて確認してもらうこともあります。それと、左右のクルマとの間隔が狭い場合は、あまり早くからステアリングを回すと接触の可能性があります。バックを開始してからはなるべく長く直進したいところですが、後ろに残されたスペースを見極めながらステアリングを切り進んでいきます。

後ろ向き駐車に関しても、駐車する際の死角など安全確認は十分にする必要があります。
下記の記事でご紹介しております。

前方にも気を配るのがバックの達人(クルマの運転操作 みんなはどうしている?)

ライター:畑澤 清志

【監修・解説者】

ドライビングエキスパート(トヨタの元テストドライバー)
滝本 良夫(たきもと・よしお)
約40年にわたりトヨタの運転技術指導員として活躍しながら、車両実験部でハイエース、ダイナ、コースターなどの商用車系開発の実験および商品監査に携わる。2014年に定年退社。

[ガズー編集部]