いつも、給油するタイミングどうしている?(クルマの運転操作、みんなはどうしている?)

走ればかならず減る、ガソリンや軽油などの燃料。みなさんは、どんなタイミングで給油しているのでしょうか。

「警告ランプがつくまで給油をしない」
「メモリが半分以下になったら給油するようにしている」

というように決めていらっしゃるのでは。
みなさんは、どうしていますか?

使い方や行動範囲がおおむね同じなら、決まったSS(サービスステーション)で決まった時期に、という方も多いかと思います。また給油のタイミングは、お財布の中身とも密接する問題ですよね。フェアや割引キャンペーンをやっているSSがあるなら少しでもお得に給油するためその時期まで待つ、という方もいらっしゃるでしょう。

燃料メモリの指針が下がってくると点灯するのが、残量を知らせる警告ランプ(燃料残量警告灯)です。メーカーの考え方や車種によって差はありますが、おおむね総容量の15%以下になると点灯するのが目安となっているようです。50リッター入るタンクとするなら、残量約7.5リッターで点灯するイメージですね。私はその残容量を前提にしながら、それまで乗ってきたなかでもっとも数値の低かった実燃費を掛け合わせて、残りの航続距離の目安にしています。この場合リッター15kmならば、ランプがついてからでもおよそ112.5km走れる計算になります。日常、ランプがつくのを経験したことがないと「すぐに止まってしまうかも」とあわててしまいそうになりますが、残りの燃料でも意外と距離が長く走れることがわかると、安心材料のひとつになります。もっとも、面倒な計算をしなくとも航続距離の目安を表示してくれるクルマも増えてきているので、チェックしておけばより安心ですね。
ただ、急な用事が入っていつもと運転する距離が変わるということもあるかもしれません。私はそんな時にあわてないよう、できるだけ余裕をもって給油しています。

また、普通自動車と比べ燃料タンクの小さい軽自動車は、減りはじめてからの燃料計の指針が下がるスピードが速い傾向があります。「まだ大丈夫かな」と思っても、気づいたら「E」に近い位置になっていることも多いので注意するポイントです。
ただ、少し減ったらすぐつぎ足すといった、つねに満タンを維持するような給油の仕方は燃費で不利な面もあります。水より軽い比重ながらガソリン50リッターではおよそ37.5kgの重量になります。つねにこの重量を抱えて走っているのですから、燃費に影響をおよぼすこともあります。逆に、あまり空に近い状態で走行していると、急カーブなどでGがかかると燃料がうまくパイプで吸い上げることができず、ガクガクと息つきのような現象が出ることもあります。なにごともバランスが大事です。
またガソリンは揮発する(液体が気体となる)ことで本来の性能が発揮できなくなるので、長く乗らないことがわかっているなら、残量を少なくしておくなどの対策をしておくのもいいでしょう。

ライター:畑澤 清志

[ガズー編集部]

【監修・解説者】

ドライビングエキスパート(トヨタの元テストドライバー)
滝本 良夫(たきもと・よしお)
約40年にわたりトヨタの運転技術指導員として活躍しながら、車両実験部でハイエース、ダイナ、コースターなどの商用車系開発の実験および商品監査に携わる。2014年に定年退社。