AE86オーナーの祭典「AE86 Festival with 頭文字D」開催

AE86人気はいまだ衰えず! そんな実感を新たにするイベントが9月10日、岡山国際サーキットで行われた。その名も「AE86 Festival with 頭文字D」。さっそくイベントの内容を紹介しよう。

タイトルからもわかる通り、このイベントはAE86に乗った主人公が活躍する人気マンガ「頭文字D」の協力を得て行われるもの。今年で18回目と歴史は古く、最初は岡山国際サーキットの公式レースのサブイベントとしてスタートした。その後、回を追うごとに盛り上がりを見せ、現在は単独のイベントとして開催されている。

今年のテーマはずばり「走って永く愛そう」。大事にしたいという思いから、ガレージにしまったままのオーナーも多いと思うが、AE86は気持ちいい走りが最大の魅力。それだけにサーキットで積極的に走らせて、愛車と積極的に対話しようというわけ。当日は天候にも恵まれ、2,585人が来場、347台のAE86が参加した。

白黒だらけのAE86がスタンド裏を埋め尽くす

スタンド裏に設けられたAE86専用駐車場。次から次へとAE86が集まり、駐車場のほとんどを埋め尽くしてしまった。頭文字Dの名前が付いたイベントということもあり、白黒のトレノが一番人気
スタンド裏に設けられたAE86専用駐車場。次から次へとAE86が集まり、駐車場のほとんどを埋め尽くしてしまった。頭文字Dの名前が付いたイベントということもあり、白黒のトレノが一番人気
AE86専用駐車場の一画にはなんとAE85が! 頭文字Dの中で、主人公の友人がAE86と間違えて買ってしまったことで一躍有名になった
AE86専用駐車場の一画にはなんとAE85が! 頭文字Dの中で、主人公の友人がAE86と間違えて買ってしまったことで一躍有名になった

初心者から上級者まで幅広く用意された走行プログラム

一般向けの走行プログラムは主に3つ。チューニングされたAE86による「チューニングカー王者決定戦」、フリー走行形式の「チャレンジA(計測あり)」、同じくフリー走行形式の「チャレンジB(計測なし)」。エントリー台数はそれぞれ47台、31台、13台。オーナーのドライビングスキルによってクラスが選べるので、無理なく走りを楽しむことができる
一般向けの走行プログラムは主に3つ。チューニングされたAE86による「チューニングカー王者決定戦」、フリー走行形式の「チャレンジA(計測あり)」、同じくフリー走行形式の「チャレンジB(計測なし)」。エントリー台数はそれぞれ47台、31台、13台。オーナーのドライビングスキルによってクラスが選べるので、無理なく走りを楽しむことができる
ピット裏のメインパドックは走行プログラムに参加するAE86で熱気ムンムン
ピット裏のメインパドックは走行プログラムに参加するAE86で熱気ムンムン
チューニングカー王者決定戦はエントリー台数が多いため、A、Bの2グループに分かれて行われた。写真はAグループ(上位組)のスタートシーン。決勝は赤のボディカラーの下山久寿男選手(右)が独走で優勝
チューニングカー王者決定戦はエントリー台数が多いため、A、Bの2グループに分かれて行われた。写真はAグループ(上位組)のスタートシーン。決勝は赤のボディカラーの下山久寿男選手(右)が独走で優勝

頭文字D関連のコンテンツも大賑わい

お昼には「頭文字Dパレードラン」が行われた。白黒のトレノの隊列が延々と続く。先頭はアニメ版「頭文字D」の藤原拓海役の声優を務めた三木眞一郎さんとその愛車。今回は頭文字Dの劇中に登場しているクルマなら参加OKのため、シルエイティなどの姿もあった
お昼には「頭文字Dパレードラン」が行われた。白黒のトレノの隊列が延々と続く。先頭はアニメ版「頭文字D」の藤原拓海役の声優を務めた三木眞一郎さんとその愛車。今回は頭文字Dの劇中に登場しているクルマなら参加OKのため、シルエイティなどの姿もあった
三木眞一郎さん(左)はステージカー上でのトークショーも行った。右はAE86専門店・カーランドの得知さん。三木さんは頭文字Dの声優の仕事が決まった頃にAE86を購入。ダートトライアルなどを楽しんでいたそう
三木眞一郎さん(左)はステージカー上でのトークショーも行った。右はAE86専門店・カーランドの得知さん。三木さんは頭文字Dの声優の仕事が決まった頃にAE86を購入。ダートトライアルなどを楽しんでいたそう
トークショーに耳を傾けるたくさんの来場者たち。注目度の高さが伺える
トークショーに耳を傾けるたくさんの来場者たち。注目度の高さが伺える

究極のチューニングハチロク、N2がイベントを盛り上げる

写真は徹底的に速さを追求したAE86の代名詞と言える「N2」仕様(キトキト内堀選手)。当日は5台のN2マシンが参加して、コース1周を100秒以下で走れるかチャレンジする「100秒アタック」が行われた
写真は徹底的に速さを追求したAE86の代名詞と言える「N2」仕様(キトキト内堀選手)。当日は5台のN2マシンが参加して、コース1周を100秒以下で走れるかチャレンジする「100秒アタック」が行われた
N2仕様に同乗できる「N2サーキットエクスペリエンス」も行われた。極限までチューニングされたAE86の世界をのぞくことができるとあって、ピットロードには試乗待ちの長い列が。写真のドライバーは小泉コータロー選手
N2仕様に同乗できる「N2サーキットエクスペリエンス」も行われた。極限までチューニングされたAE86の世界をのぞくことができるとあって、ピットロードには試乗待ちの長い列が。写真のドライバーは小泉コータロー選手

新旧ハチロクの競演、ドリフトアトラクション

「ドリフトアトラクション」では新旧2台のハチロクが登場。ホームストレートを往復しながら、右に左にパフォーマンスを行った。AE86(左)が松川和也選手、86(右)が林和樹選手
「ドリフトアトラクション」では新旧2台のハチロクが登場。ホームストレートを往復しながら、右に左にパフォーマンスを行った。AE86(左)が松川和也選手、86(右)が林和樹選手

お宝だらけの出展エリア

ピット裏パドックの出展社ブースの様子。AE86に関するお宝がいっぱいで、パーツを探すオーナーたちの人だかりができていた
ピット裏パドックの出展社ブースの様子。AE86に関するお宝がいっぱいで、パーツを探すオーナーたちの人だかりができていた

車種不問のパレードランでフィナーレ

イベントの最後はAE86以外のクルマも参加できる「ファイナルパレードラン」を実施。コース1周を覆いつくしそうな長い隊列が続いた。参加者の中には86やBRZの姿もちらほら
イベントの最後はAE86以外のクルマも参加できる「ファイナルパレードラン」を実施。コース1周を覆いつくしそうな長い隊列が続いた。参加者の中には86やBRZの姿もちらほら
こちらはAE86の隊列。イベントのフィナーレにふさわしい感動的なシーン
こちらはAE86の隊列。イベントのフィナーレにふさわしい感動的なシーン

生産中止になって30年を迎えるAE86。オーナーは年配の方だけではなく、若い男女にも広がっているように感じた。また、そんな人気の広がりを支えているのが今回のようなイベント。オーナー同士が出会い、一緒にAE86を楽しむことで、魅力がさらに磨かれていると言っても過言ではないだろう。

このイベントは毎年9月の第2週に開催されている。来年はこの記事を読んでいるあなたがAE86オーナーとなって、参加してみてはいかが?

フリーライター:ゴリ奥野
86に乗りながら世界中の愛車やモータースポーツを取材するフリーライター


[ガズー編集部]

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