クルマに乗って働く素敵女子 消防士編
火災や地震などの災害時にいち早く現場に駆けつけ、消火や人命救助にあたる消防士。昔から男の子の憧れの職業であり、男性が多いイメージですが、徐々に女性消防士も増えてきています。そこで今回は、消防士として活躍する女性にインタビューしてきました!
名前&プロフィール
水野新子(みずのちかこ)
尾三消防本部(びさんしょうぼうほんぶ)みよし消防署の消防士。消防官採用試験を突破し、大学卒業とともに消防学校へ入校する。消防学校で半年間の厳しい訓練を受けた後、現在はみよし消防署に配属され、機関員として消防車や救急車の運転を担当している。
お仕事インタビュー
―消防士を目指したきっかけは?
大学生の頃にライフセーバーをしていて、救急隊や消防士の方々と触れ合う機会が何度かあったんです。働く姿を見るうちに、この仕事に興味を持つようになりました。
―男性が多い職場環境は大変ですか?
就職当時はまだまだ女性消防士が少なく、私が所属する消防本部でも女性の採用は初めて。男性ばかりの職場でしたが、みなさんやさしくしてくれましたし、厳しい訓練で周りを気にする余裕もなかったですね(笑)。
―消防士になるにはどんな訓練を受けるのですか?
採用されてから半年間は、消防学校で訓練を積みます。火災に関わる知識を学び、ロープを使った救助方法など消防士として基礎的な技術を身につけました。といっても、どんなに勉強しても、実際の現場では想定外のことばかり…。初めての現場は先輩についていくだけで必死でした。
―現場ではどのような業務にあたっているのですか?
消防車で出動するメンバーは、隊長、隊員、機関員に分けられ、私は機関員として運転など車両に関わる業務を担当しています。
―消防車の運転で、心がけていることはありますか?
当たり前ですが、緊急走行でも事故を起こさないようにすること。また、スムーズに現場に到着できるよう、地理を把握しておくことも大切ですね。地図を見るだけでなく、実際に自分のクルマで走り、消防車が本当に通れるかなどもチェックしています。
―出動時以外はどのような仕事をしているのですか?
災害に備えた訓練はもちろん、保育園や幼稚園、1人暮らしの高齢者のお宅などを訪問し、防火の呼びかけや消防訓練の指導をしています。また、コンビニなど小規模のお店の立入検査も業務のひとつです。
―この仕事をしていてよかった!と思う瞬間は?
救助を行った方が退院して、「元気になりました!」と挨拶に来てくれる時ですね。でも災害が起こらないのが一番!出動はない方が良いんです。そのためにも、普段の防火指導はしっかり行っていきたいと思っています。
プライベートについてお聞きしました♪
―休日はどのように過ごしていますか?
24時間勤務し、2日休むという特殊な勤務体制のため、自然と休みが同じ職場の人たちと出かけることが多くなりますね。みんな身体を動かすのが大好きなので、フリークライミングやゴルフなどに行きます。
―プライベートでは運転をする方ですか?
そうですね、休日はクルマで出かけることが多いかも。気になったお店にふらっと立ち寄ったり、ドライブを楽しんでいます。実はドライブした後に地図を見るのが好きなんです! こんなところ通ったんだ~!と改めて地図を見るとおもしろいですね。
[ガズー編集部]
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