クルマに乗って働く素敵女子 タクシードライバー編

お客様に対する「ホスピタリティ」がますます重要視されつつあるタクシー業界。今回は、急病人や妊産婦のお客様を安全かつ快適に病院までお送りするサービスを提供する国際自動車㈱に注目。女性ならではの心遣いでサービスにあたる、ドライバー野村さんのインタビューをどうぞ!

名前&プロフィール
野村みゆき(のむらみゆき)
カーレースに出場するほどのクルマ好きが高じて、6年前、タクシードライバーに。女性ならではの細やかな配慮を生かした運転&接客マナーで、女性客を含む幅広い利用者から高い評価を得ている。ちなみにご主人もタクシードライバーとして働いていて、売上成績を競う仲だそう。

お仕事インタビュー

乗車前には必ず車両のエンジンや足回りを念入りに点検します。お客様を安全に目的地までお届けするために不可欠な作業です。
もちろん車内も除菌・消臭スプレーを使って清潔に。特に妊産婦は匂いに対して敏感なので、無香のスプレーを使用しています。
妊産婦のお客様を乗せる時は、車内での破水に備えて防水シートを敷きます。いつ配車されても大丈夫なように、全車両に搭載しています。
勤務状況を記録した書類をしっかりとチェック。野村さんは女性ですが、同僚の男性ドライバーと勤務シフトは全く変わらないそう。
勤務を終えて会社に戻ったら、社内にある談話室で女性スタッフたちとおしゃべりのひととき。野村さんの貴重なリラックスタイムです。

このお仕事についたきっかけを教えてください。

主人から「やりがいもあるし、君もやってみたら?」と誘われたのがきっかけです。私自身がカーレースに出場するほどの運転好きだったので、迷うことなく決意して主人より2ヵ月遅れでタクシードライバーになりました。

 

御社では、妊産婦向けの乗車サービスも行っているそうですね。

全乗務員に普通救命講習の受講を義務づけていて、救急患者のお客様をしっかりとケアできる体制が整っています。また、急な陣痛でタクシー会社に電話をしても、時間帯によって配車ができないケースもあり、不安を抱えている妊産婦の方も多いということで、、この3月から新たに「マタニティマイタクシー」という無料の会員制サービスがはじまったんですよ。

 

「マタニティマイタクシー」とは画期的ですね。内容を教えてください。

専用ダイアルからオーダーが入ると、一番近くにいる車両が24時間365日、いつでもお迎えにあがります。事前に出産予定の産院をご登録いただければ道案内も不要なんです。万が一、車内で破水をしても防水シートを用意しているので、妊産婦の方に安心してご利用いただけますよ。

 

妊産婦のお客様のために心がけていることは?

姉や兄の嫁が妊娠していた時の経験から分かったことですが、妊産婦の方は匂いや温度に対して非常に敏感です。だから車内は除菌・消臭スプレーなどで常に清潔に保ちつつ、空調の温度にも細心の注意を払っています。また、急ブレーキや急発進はお体に負担をかけるので、常にソフトな運転を心がけています。

 

同業者であるご主人と仕事について話し合ったりすることはありますか?

仕事を始めた当初は「この道を通れば早いよ」とか「あのへんはタクシー待ちのお客様が多いよ」とか、よく情報交換をしていました。お互いの売上額を競うのも楽しかったですね(笑)。ちなみに最近は私の方が売上が多いことも…(笑)。

 

この仕事をやっていて良かったと思うことは?

女性のお客様が深夜にタクシーに乗らなければならない時に女性ドライバーだと安心されるそうです。女性同士だと車内での会話も弾みますしね。乗車中の短い時間とはいえ、快適なひとときをご提供できたと思うと私自身もうれしくなりますね。

 

今後の目標があれば教えてください。

「マタニティマイタクシー」をご利用いただいたお客様から、「元気な赤ちゃんを産んでくださいね」と声をかけられてとても勇気づけられたという感謝のお手紙が同僚宛てに届きました。人を勇気づけられるのって最高のホスピタリティですよね。私も、全てのお客様に「このタクシーに乗って良かった!」と思っていただけるドライバーになれるようがんばっていきたいです。

プライベートについてお聞きしました♪

10年以上カーレースを続けている野村さん。サーキットでの走行に慣れているので、公道で周囲のクルマが無理な割り込みや車線変更をしてきても「冷静に対処できる」。

お休みの日はどのように過ごしていますか?

今でもカーレースは続けていて、月に1~2回は主人と一緒にサーキットに出かけてレンタルカートで走っています。サーキットは結構離れた所にあるので、現地までのドライブも楽しみつつ、帰る途中には温泉に立ち寄って疲れを癒したりしています。

 

―ドライブの魅力はどんなところですか?

自分でクルマをコントロールする感覚の気持ち良さですね。私は18歳になってすぐに運転免許を取ったんですが、「これに乗れば自分の思い通りにどこへでも行けるんだ!」というワクワク感は当時からずっと変わりません!

[ガズー編集部]