クルマに乗って働く素敵女子 カメラマン編

誰もが一度は経験するであろう、“大人への憧れ”。これに似た気持ちからクルマに興味を持ち、その憧れと興味のままに、クルマの世界へとのめり込んでいった東さん。そこからカメラマンという職業に辿りつくまで、彼女にはどんなきっかけや転機があったのでしょうか。その半生と現在、これからに迫ります!

名前&プロフィール
東 真子(あづま まこ)
ファッション、人物、そしてクルマを中心に撮影するカメラマン。
特に人物をアートとして表現するファッションフォトを得意とする。
クルマを趣味とすることから大学では自動車部に入部、さらに前職の日立製作所では自動車部品のバイヤーとして主に足回り関係に携わった経験も。
現在の愛車はフィットとベンツCLK200で、用途やシーンに応じて乗り分けている。

東さんの世界観が表現されたフォト作品は必見!
Maco Azuma Photo Office

左/自動車部で東さんが乗っていたジムカーナ用の部車CR-X。自らレースに出場するのはもちろんのこと、全日本学生ジムカーナ選手権で準優勝など受賞経験も多数!
右/仲間の助けを借りつつ部車を整備。「オイル交換やサスペンション交換などの簡単な整備は自分でやっていました」
カメラマンとして雑誌デビューを果たすきっかけとなった東さんの作品。写真を見た雑誌社から依頼が入り、巻頭グラビアの撮影が決まったそう。「作品撮りは大切。今もイマジネーションが湧いた時は欠かさず撮っています」
スーパーGTでの撮影はまさにドキュメンタリー。東さん曰く、“しみついたクセ”のように一度きりのベストな瞬間に反応し、もれなく写真に切り取っていきます。
左から、照明技師の野口さん、写真家の巨匠・小川先生、東さん、スタイリストの森岡さん、という名だたるスタッフとともに臨んだレクサス広告撮影時の記念の一枚。この撮影以来、東さんは小川先生の撮る写真とお人柄にすっかり惚れ込んでしまったとか。
年間を通して様々なクルマに触れることも多く、クルマの最先端の流行にも詳しい東さん。今後も活躍の場がどんどん広がっていくのでしょうね。

クルマに興味を持ったきっかけはなんですか?

まだ高校生の頃、大学生の友達が「昨日の夜、手羽先が食べたくなって名古屋に行って来た」と普通に話してたんですよね。私は“え、そんな急に思い立って行けるもの!?”ってもう衝撃的で。単純にクルマって大人、ステキ!と思ったんです。女子高だったけど、自動車雑誌まで読むようになっちゃって(笑)。
それで予備校の恩師にクルマに興味があることを話してみたら、「自動車部に入ったらいいよ」と言われて“そっか!”と思って、大学ですぐ自動車部に入りました。半ば勢いで入部したけれど、何より仲間に恵まれて、クルマ漬けの4年間を楽しく過ごせました。

 

―カメラマンという仕事を選んだ理由は?

当時、レースクイーンやイベントコンパニオンのアルバイトで写真を撮ってもらい、その写真を見て「自分も撮ってみたいなぁ」と思うことがよくあったんです。そんなこともあり、大学4年の秋に軽い気持ちでカメラを始めました。それで友達を撮った写真をカメラ雑誌に送ってみたら、初投稿で掲載、さらに翌月送った写真も載って、結果4ヶ月連続で掲載されたんです!だから就職した後も、どこか心残りがあって…。自信もあるし!と、年末に退職、翌年2009年1月には個人事務所を立ちあげました。最初の1年はこども写真館でアルバイトをしていました。

 

―主にどんな撮影をしていますか?

ファッションとビューティーが8割、残り2割がクルマです。最近だと今年の春に発売された、ポーランドをロケ地にヘアスタイリスト9人とコラボした『Gloss』という写真集があります。クルマ関係では2010年から現在まで、スーパーGTなどのレースカメラマンをさせてもらっています。ほかにもレクサスの広告撮影、ラスベガスで開催される世界最大級のカーショウ『SEMASHOW』に雑誌の取材で行ったことなどがあります。

 

―写真を撮る時に心がけていることはありますか?

どんな写真も“愛情”だなと思います。人物だと分かりやすいですけど、クルマを撮る時もそう。クルマをデザインしたデザイナーの気持ちが見えてくるし、一部をくぼませた理由、ラインを入れた理由など、こだわりを汲み取って表現してあげたいなと思いますね。でも心がけているというよりは、見ていると分かってくる感じかな。クルマに萌え萌えしながら撮影していますよ(笑)。

 

―今後の夢や目標を教えてください。

好きな写真を撮って生活していける“アーティスト”に憧れていたんですが、最近、自分は目の前にいる人を喜ばせる写真を撮る方が好きというか、向いてるかも、と思い始めて、実はちょっと悩んでいるところです。ただ今は、自分の好きなテイストで撮った写真でお客様の要望に応えられた時が一番嬉しいので、そういうお仕事をどんどんしていきたいと思っています。

プライベートについてお聞きしました♪

左/遊びに行った大阪オートメッセでの一枚。横立ちモデルでちょっとお手伝いも。
右/ランボルギーニオーナーズミーティング『ランボフィリア』にて。「2012年はランボフィリアレディもやりました!」
コンパクトな印象のフィットも、後部座席をフラットにすればカメラ機材や大きな撮影道具がたっぷり載せられて使いやすさ◎。仕事に、プライベートにと大活躍!

―仕事がお休みの日はどんなことをしていますか?

近所のフィットネスジムに出かけたり、家でゴロゴロしたりがほとんど(笑)。でも何かしらイベントがあれば、めいっぱいオシャレして出かけます!友達や仕事のつながりで、クルマ関係のイベントに誘われることも多いですね。

 

―ズバリ、好きなクルマのタイプは!?

昔はやんちゃでよく走る国産車が好きでしたが、今は機能的なクルマが好み。あとコストパフォーマンスも重要!今乗っているフィットもハイブリッドだから経済的、軽快でよく走るし、シートを倒せば荷物もいっぱい載ってかなり気に入っています。ちなみにファッションも同じ理由で、スポーツブランドや、実はジャージとかも好き。撮影の時はジャージにすっぴんで、今の格好とは正反対ですよ(笑)。

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road