か細い腕で4トン車を操る!モデルもこなすトラックドライバー

トラックドライバーとフリーモデル、どちらも全く関連性のない仕事と言えますが、ふたつの仕事を見事に両立している異色女子である徳久亜耶さんをご紹介します。か細い腕で4トン車を乗りこなし、きらびやかなスポットライトを浴びている彼女の素顔に迫ります。

プロフィール
徳久亜耶(とくひさ あや)

宮崎県延岡市出身、大阪府在住。血液型B型。トラックドライバーとして働きながらフリーモデルとしても活動中。格闘技イベントのラウンドガールや音楽イベントの司会なども務めている。第44回東京モーターショー2015での出演も決定。

徳久亜耶さんのブログ
http://ameblo.jp/a-yatan74/

――現在の仕事内容について教えてください。

トラックドライバーとして勤めながらフリーモデルとして活動しています。4トン車に飲料を積み、大阪府堺市まで運んで降ろすのが私の仕事です。多い時は週4回ぐらい乗っていますが、モデルの仕事が忙しい時は、同僚に代わってもらっています。本業はトラックドライバーですが、最近はモデルの仕事が増えてきて、良い意味でどっちが本業かわからない感じですね。​

大阪府茨木市にある”株式会社 輝宝”が徳久さんの職場。三菱ふそう・ファイターの4トン冷凍車が相棒です
大阪府茨木市にある”株式会社 輝宝”が徳久さんの職場。三菱ふそう・ファイターの4トン冷凍車が相棒です
ラウンドガール(左)、カメラマンモデル(中)、フリーマガジンの読者モデル(右)など、幅広く活躍中の徳久さん。トラックドライバーとのギャップがすごい!
ラウンドガール(左)、カメラマンモデル(中)、フリーマガジンの読者モデル(右)など、幅広く活躍中の徳久さん。トラックドライバーとのギャップがすごい!

――なぜトラックドライバーになろうと思ったのですか?

3~4歳の頃、ダンプのデコトラに乗っていた従兄のお父さんに憧れて。パンチパーマに腹巻きをしたスタイルがすごくカッコ良くて、絶対乗ろうと思っていました。実はトラックドライバーになったのは1年前なんです。それまではアパレルの店長をしていたのですが、違うことをしたいと思うようになり、トラックドライバーへの思いが再燃。AT免許の限定解除を行い、それから中型免許を取りました。

――トラックドライバーのやりがい、魅力を教えてください

女性のトラックドライバーは少ないので、どこに行ってもすぐに名前を覚えてもらえます。「また来てね」と言ってくれることもあり、すごくやりがいを感じます。積み降ろし場所で手伝ってくれることもしょっちゅうです。

――トラックドライバーの仕事がモデルの仕事にプラスになったことはありますか?

ラウンドガールのオーディションでトラックドライバーとして働いていることを話したら「個性的だ」ということになって。特別審査員賞をいただき、採用されました。自分がやりたいから始めた仕事ですが、モデルの仕事にプラスになっていると思います。モデルの仕事をしている時は、新しい自分を見出し、堂々としているのがわかります。異なる世界にいる自分を楽しんでいる感じですね。

――トラックドライバーの仕事で一番気を遣うことは何ですか?

日焼けとケガです。トラックドライバーは男性の方が多く、日焼け防止フィルムを貼っているトラックは少ないので、日焼け止めを塗って対策しています。また、気づくとアザができているので、重ね着をして体を保護しています。トラックの運転については、普段乗っている自家用車の感覚で運転してしまうことがあり、注意しています。

曲がっている時も止まっている時も常に周囲の状況を確認しながら運転。倉庫から倉庫への移動がメインなので、車庫入れはそれほど問題にならないそう
曲がっている時も止まっている時も常に周囲の状況を確認しながら運転。倉庫から倉庫への移動がメインなので、車庫入れはそれほど問題にならないそう
運行前の点検はドライバーである徳久さんの仕事。タイヤのチェックは欠かさず行います
運行前の点検はドライバーである徳久さんの仕事。タイヤのチェックは欠かさず行います

――この職業について、ご自身にどのような変化を感じますか?

元々男勝りの性格ですが、さらに男勝りになったと周りから言われます。自分でも自覚していますが、しゃべり方、立ち方、うなずき方、座り方が“男化”していると。周りは男性だらけなので余計ですね。それとモデルの仕事をしている時に、トラックドライバーからの切り替えがうまくいかない時があります。本番中はさすがに集中していますが、控室でオジサン口調になることもあり、浮いていると思いますね。

――今後の目標を教えてください。

女性だけの運送会社を立ち上げたいです。具体的に計画しているわけではないですが、女性はよく働くので、できたらいいなあと思っています。また、大型やトレーラーの免許にチャレンジしたいと思っています。トレーラーは難しそうですが、大型なら何とかなるかも。35歳から40歳までに乗りたいですね。

モデルとしては東京ガールズコレクションに出たいです。モデルだけで食べていけるようになれば、会社を人に任せることもできるわけですし。最近は人前で話す仕事も増えているので、いろいろなジャンルにチャレンジしたいですね。

――お休みの日はどのように過ごしていますか。

家でファッション誌を読んでいることが多いですね。特にお気に入りの雑誌があるわけではなく、トレンドやファッションの勉強のために、何でも買って読んでいます。ストレス解消法はカラオケ。友達同士だと気を遣うので1人で行くことが多いです。

映画館でのオフショット。お城巡り好きという意外な一面も(右)
映画館でのオフショット。お城巡り好きという意外な一面も(右)

――プライベートでクルマを運転することはありますか?

しょっちゅうです。通勤や買い物、遊び……、どこに行くのも愛車(スズキ・ワゴンR)と一緒です。維持費が安い上に燃費も良く、とっても気に入っています。小回りがきくので大阪市内でも走りやすいですね。

――理想のドライブデートを教えてください。

東京や北海道など、飛行機や新幹線で行くような遠方に自分の運転で行ってみたいです。デートでは彼氏を助手席に座らせ、自分で運転するのが基本スタイル。彼氏の運転にイライラしてしまいそうだからです。あ、でも、たまには彼に運転を代わってもらいたいですね。

トラックドライバーとモデル、異なる世界で輝きを放つ徳久さん。男だらけの世界で鍛えられた押しの強さが、多くの人を惹きつける理由なのでしょう。憧れのモデルが実は身近なトラックドライバーというのもとっても素敵ですね!

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road