スポーツカーの魅力を女性目線で伝える AREA86女性マネージャー

トヨタ・86ファンが集う場所として、86のデビューと同時に全国のトヨタディーラーでスタートしたAREA86。そのAREA86に女性マネージャーが在籍するお店があるのをご存じでしょうか? そのお店は神戸トヨペットが運営するAREA86御影(みかげ)。スタッフの今井彩乃さんは、スポーツカーである86の魅力を女性目線で伝える売れっ子マネージャーなのです。

プロフィール
今井彩乃(いまいあやの)
昭和62年2月生まれ。兵庫県神戸市出身。大学卒業後、神戸トヨペット株式会社に入社。複数のレクサス店舗勤務を経て、平成26年から現職。

――現在の仕事内容について教えてください。また、その仕事を選んだ理由は何ですか?

86オーナー様のおもてなしが中心です。具体的にはマスタースタッフ不在時のご用命お伺い、簡単なサービスフロント業務、作業待ちのお客様の接客などです。イベント企画や広報、ブログやフェイスブックの更新なども私の担当です。

私自身クルマの運転が大好きで、過去に愛車の足まわりをカスタマイズして乗っていたこともあります。クルマの運転やカスタマイズに魅力を感じ、クルマ好きのお客様にもっと関わっていきたいと思うようになり、この仕事を選びました。

AREA86御影は神戸トヨペット御影店の2Fにある。カウンターやテーブルを備え、86に関する各種相談ができる

――現在の課題は何ですか? それをどのように克服していますか?

スポーツカーならではの強み・運転の楽しさを女性ならではの視点でしっかりと伝えていくのが私の役目です。スポーツカーの需要は増加傾向が見られるものの、他のクルマに比べるとそれほど多くありません。

今年の夏には86のマイナーチェンジが控えていますが、とてもバランスの良いクルマに仕上がっています。スポーツカー=ドライバーだけが楽しいというイメージがありますが、同乗者も快適に過ごせる乗り心地が印象的でした。少しでも多くの人にスポーツカーの持つ楽しさを知っていただけるよう、この点をしっかり伝えていきたいと思います。そのためにも、ショッピングモールなどでの展示イベントに積極的に参加したいと考えています。

AREA86御影は2名のスタッフで切り盛り。左がマスタースタッフの奥村和夫さんで、86の取り扱いに関する必要な研修を受けたスペシャリスト。今井さんは以前奥村さんに愛車のカスタマイズをお願いしたこともあるそうで、カスタマイズの師匠的存在
奥村さんの説明を掲載した商品POPを製作し、店舗内に配置。奥村さんの不在時に活躍する自作の接客ツールです

――仕事を通して感じるやりがい、仕事の魅力を教えてください。

お客様が目をキラキラしながらマイカーについてお話ししている姿を拝見するたびに、素敵な趣味のお手伝いができていることに喜びを感じています。

多くの人にとってクルマは移動の道具ですが、このお店では私を含め、そうは考えていません。お客様とマスタースタッフが一緒になって十人十色の86をつくり、みなさまのクルマが“自慢の愛車”になっていくのが本当に楽しいです。

AREA86ドライビングレッスンの様子。神戸トヨペットはGAZOO Racing 86/BRZ Raceに谷口信輝選手を擁して参戦(2014年・2015年のチャンピオン)しており、その谷口選手がレッスンの講師を務めています。今井さん(左端)も運営スタッフとして参加。レースの際は、お客様と一緒にサーキットまで応援に行くこともあるそう
レッスンではお客様と積極的にコミュニケーション。レクサス店勤務の経験を活かし、お客様1人1人に合った接客を心がけています。「レクサスとまったく同じ接客ではなく、AREA86ならではの良い意味でラフな感じを大事にしています」

――この職業に就いて、ご自身にどのような変化を感じますか?

クルマが移動の道具ではなくなりました。以前、クルマ選びを誤り、それまで大好きだった運転が泣くほど嫌いになったことがあったのですが、奥村に相談し足まわりのパーツを交換したところ、ふわふわしていた乗り心地がかなり軽減されたのです。

この時初めて自分に合うクルマと合わないクルマがあることと、カスタマイズの魅力を知りました。まわりは「そのためにお金をかけるなんて!」と驚いていましたが、AREA86御影に来て自分の選択は間違ってなかったと確信しました。それぞれのニーズに合った選び方や使い方をすることで、クルマはもっと楽しめるものになります。

お客様はご自身のカーライフに関して、素敵なプランをたくさん持っています。みなさんとお話しさせていただくことで、クルマに対する考え方が変わりました。

愛車はトヨタ・アクア。前回購入したクルマの反省を活かし、しっかり試乗したうえで決めたそう。赤のボディカラーがお気に入り

――この仕事をしていてつらいと思うのはどんなことですか?

クルマやパーツに関してお客様に教えてもらう時です。専門的なことは奥村が担当とはいえ、自分から専門的なことも提案できるようにならなければと思っています。

――今後の目標を教えてください

今後の目標は、もっとクルマに乗って楽しむイベントを行うことです。これまでトークショーやパーツ販売などのイベントが多かったのですが、昨年初めてドライビングレッスンを開催することができました。レッスンで知り合ったお客様同士が一緒に来店していただいた時はとてもうれしかったです。

今後もドライビングレッスンやさらに趣向を凝らしたものを企画し、お客様と一緒にクルマを楽しめるようなイベントを継続していきたいと思います。

ドライビングレッスンのほか、カスタマイズ体感イベントなども手がける。自身の経験を活かし、わかりやすい言葉でカスタマイズの魅力を伝えるべく日々努力しています

――お休みの日はどのように過ごしていますか?

ドライブやカフェ、カラオケに行くのが好きです。クルマでの移動も休日の楽しみの1つで、クルマで行けるところはすべてクルマ移動です。カラオケは「Superfly」をよく歌います(笑)。

――プライベートでクルマを運転することはありますか?

最近いつ電車に乗ったかわからないほど、毎日クルマを運転しています。1日でも運転しない日があると、早く愛車(アクア)に乗りたくてうずうずしてしまうほどです。

休日の移動はいつもクルマで、ドライブコースは淡路島が定番。景色やカフェ、グルメなどが充実しているのがその理由

――理想のドライブデートを教えてください

海が好きなので、淡路島のサンセットロードなど、海岸線沿いをドライブし、海カフェでお茶したいです。夜は美しい工場夜景が見える阪神高速の湾岸線を走ってもらえたら最高です。いろいろなクルマに乗ってみたい願望もあるので、乗ったことがないオープンカーやスポーツカーなどをレンタルし、ドライブデートするのも楽しそうですね。

“若者のクルマ離れ”とは対極にあるアクティブなカーライフをおくっている今井さん。おすすめのドライブコースを教えてもらえれば、自然と86で出かけたくなること請け合い。AREA86マネージャーにピッタリの存在ですね。

[ガズー編集部]