【フェアレディMTG 愛車紹介 vol.5】セミリトラクタブルライトが特徴の北米仕様Z31

9月11日(日)、宮城県大崎市のオニコウベスキー場で「オール・ジャパン・フェアレディ・ミーティングin東北」が行われました。ミーティングに参加したフェアレディZオーナーをご紹介。

小松充生(たかお)さんの愛車は1983年式のフェアレディZ 300ZX。セミリトラクタブルヘッドライトが特徴的なZ31型だ。Z31は初のV6エンジンを搭載したフェアレディZの3代目で、現行型(Z34型)まで連綿と受け継がれているV6エンジンのはしりとなったモデル。

「V6はV6でもターボではありません。国内には存在しない3.0リッターのNA(自然吸気)を積んだ逆輸入車です」

逆輸入車とは、海外から輸入した現地仕様の日本車のこと。海外で人気の日本車にはよく用いられる手法で、旧車のイベントで左ハンドルのフェアレディZを見かけることもちらほら。とは言うものの、小松さんのZ31(北米仕様)がめずらしいクルマであることに変わりなく、ミーティング会場でも独特のオーラを放っていた。

「所属するオーナーズクラブ(DSCC東北支部)の方から譲ってもらい、平成4年に購入しました。その前はS130に乗っていたこともあり、欲しくて欲しくて買ったわけではありませんでしたが、その後どんどん好きになり、今では手放せなくなりました」

普段は車庫に入れ、イベントやツーリングになると動かすという使い方を何十年も続けている。不具合やトラブルはあまりなく、ボディの塗装も購入した時のまま。

小松さんがZ31で一番魅力を感じる部分は半目(セミリトラクタブル)のヘッドライト。特にライトが上がる時のアクションがお気に入りだ。また、レアな左ハンドル車というのも自慢のポイント。実際に乗ってみての印象は「S130と比べると全然違うクルマ。S130はS130で良かったですが、ハンドルが重かった。Z31はパワステが付いているので全然違いますね」と語ってくれた。

気になる部品やメンテナンスの状況についても聞いてみたが、ここでビックリ。前オーナー(ディーラー勤務)とはオーナーズクラブで今でも交流があり、全部まとめてお願いしているとのこと。「恵まれていると思います。前オーナーさんとの出会いが大きかったですね」と振り返る。

オーナーズクラブで長く活動してきたからこそ実現した小松さんのZ31ライフ。充実した旧車ライフを送るには、同じ志を持つ、仲間を増やすことが不可欠。小松さんの周囲には、多くのZファンたちの笑顔があふれていた。

(フリーライター:ゴリ奥野)

[ガズー編集部]