学生時代からのクルマ好き4人が同乗でイベント参加! 走行会、普段使いにと駆け回る、22才のオーナーと丸目インプレッサ
WRCを中心としたモータースポーツシーンでの活躍などから、熱狂的なファンが多く存在するスバル・インプレッサWRX。
GC型に続く2代目のモデルとして2000年にデビューしたGD型インプレッサは、マイナーモデルチェンジを経るごとにフロントフェイスの変更が行われ、ファンからはそれぞれ販売順に『丸目』『涙目』『鷹目』という愛称で親しまれている。
そんなスバルを代表するスポーツカー、GDBの初期型『丸目』インプレッサに、小さい頃からずっと憧れを持っていたというのが、現在22才の青田勇輔さん。
青田さんが丸目インプレッサに憧れを持つようになったキッカケは、父親に誘われて小学生のころからスタートしたラジコン。電動はもちろんのことエンジンカーも経験し、グリップ、ドリフト、果てはオフロードにも手を出したというほど熱中していたそうだ。
中学に入って部活動が忙しくなってからは離れることになったものの「ラジコンで一番思い入れのあるボディだったGDBインプに乗ってみたい」という気持ちがなくなることはなかったという。
北海道出身の青田さんは中学校を卒業すると道内の工業高校へ進学。本州の自動車関係の会社に就職したという。
青田さんがこのインプレッサを手に入れたのは、ちょうど北海道から職場のある栃木県へ引っ越すタイミング。
「就職したら絶対にインプに乗る! と決めていたから、事前にネットで在庫の目星を付けておいて、北海道から引越し先の内見に行くときに、いっしょにクルマも見に行きました」と、物件より先に愛車のほうの購入契約を済ませてしまったというほど。
住む場所よりもクルマを優先してしまう感覚は、この記事を読んでいただいているクルマ好きの方々にも共感いただけるのではないだろうか。
なによりも丸目のスタイリングが好きで購入したインプレッサは、純正エアロのスタイリングをキープ。フォグのカバーを純正オプションのメッシュ形状のアイテムに変更し、サイドマーカーを北米仕様と同じく点灯する仕組みに変えるなど、灯火類に少しだけオリジナリティを加えているという。
購入時に3万5000kmだった走行距離は、撮影時点で8万3000kmを表示。通勤からドライブ、ミーティングの参加まですべてこの1台でこなしているというが、それに加えてお盆などの長期連休は、北海道の実家までインプレッサに乗り自走&フェリーで帰っているということも走行距離を伸ばしている大きな理由と言える。
「親父がクルマの鈑金業をやっているので、帰省ついでにそこでクルマイジりをするのが楽しみなんです」と青田さん。
EJ20エンジンのボクサーサウンドをより楽しむために導入したという、不等長レイアウトの東名パワード製エキマニとプロドライブ製マフラーの取り付け作業は、父親といっしょに取り組んだそうだ。
インテリアは購入時から装着済みだったというSTI製で統一済み。ダッシュボードの3連メーターも最初から備わっていたのが特に嬉しかったと青木さん。
年に1回のペースでサーキット走行会にチャレンジする機会があり、そのためにクスコ製の車高調と、室内から減衰力を調整できるオプションも追加している。
今後はこのインプレッサを個性のある仕様にモディファイしていくのが目標と話す青田さんだが、最近は一眼カメラを購入して、クルマやドライブ先での風景や夜景の写真撮ることにも趣味の幅が広がっているという。
「最初は携帯電話で何気なく撮ることから始まったんですが、続けるうちにもっといい画質で撮りたいと思うようになったんです」と、イベント当日もカメラを片手に気になったクルマの撮影を楽しんでいた様子だった。
ちなみに、青田さんに出会ったイベント「ディーズガレージオータムフェスティバル2021」には、このインプレッサに4人乗りで参加されていたが、青田さんを含むその4人というのは、なんと北海道の工業高校で知り合った同級生たち!
それぞれが本州の自動車関係の会社に就職し、今でもクルマ好き仲間の関係が続いているというグループだったのだ。
年に1回参加すると言っていたサーキット走行会というのも、友人のひとりが仲間を集めて楽しむ目的で主催しているイベントで、彼もトヨタ・MR-SとRX-7・FC3Sを所有。もう2人はそれぞれホンダ・S2000乗りだという。
仲間内ではインプレッサの青木さんだけが4ドア車のため、今回参加していたミーティングには「参加車がたくさん集まると入場できないかもしれないし、交通費も浮くから」と、1台に同乗しての参加になったというわけだ。
ちなみに青木さんが装着しているホイール(ウェッズスポーツのSA-15R)も、友人から譲ってもらったアイテムなんだとか。
そして今回の取材で印象に残ったできごとが、青田さんのクルマが撮影されると知った仲間が、その場でインプレッサの洗車を率先して手伝ってくれていたこと。
北海道の学校で出会ったクルマ好き同士の関係が、就職して本州に引っ越してからも続いているというこの4人組を見ていて、充実したカーライフを楽しむ姿に羨ましさを感じずにはいられなかったのだった。
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