【86 Style with BRZ 愛車紹介 vol.12】羨望の限定車を手に入れた86GRMNオーナー

7月31日(日)、富士スピードウェイで86オーナーの祭典「Fuji 86 Style with BRZ 2016」が行われた。イベントに参加された、86やBRZ、AE86で充実のカーライフを送るオーナーさんをご紹介。

木村良俊さんの愛車は86GRMN。TOYOTA GAZOO Racingがニュル24時間の挑戦で培ったノウハウを注入したコンプリートカーで、限定100台のところ3,000人以上の応募があった超人気車だ。

「雑誌を見ておもしろそうなクルマと思っていたのですが、まさか当たるとは。購入を決めた理由? 当たったから。このクルマに関してはそれが大きいと思っています」。

とはいえ86GRMNの価格は税込み648万円。おいそれと手を出せる価格ではない。木村さんは今持っている2台のクルマを売るかどうか悩んだ末、ディーラーと契約。4月1日に納車された。現在は週1回or週2回のペースで自宅近くの50kmぐらいのコースをドライブするほか、86のイベントにも参加している。

特筆すべきは木村さんが標準車の86に乗ったことがないこと。「だから標準車との違いがわからないんですよ」と笑うが、木村さんは86GRMNの魅力をしっかりつかんでいる。納車からわずか4ヶ月で4,000km(!)という距離を走り込んでいるのが何よりの証拠だ。

「今まで乗ってきたクルマの中で一番乗っています。クルマが3台あることを考えるとちょっと乗りすぎなくらい。それだけおもしろいということでしょうね」。

納車時に付けたのはドライブレコーダーとバックカメラだけ。バックカメラはトランク(カーボン製)に穴を開けることができないため、ナンバープレートに工夫して装着。後退時の安全性が向上した。
実は木村さんはトヨタ自動車の出身(現在は定年退職)。それだけにボディをわざわざスバルの工場から持ち込んで元町工場で組み立てた“トヨタ製の86”という響きにも特別な想いを感じている。

「86GRMNはトヨタの気合を感じるクルマ。本当に当たったのは運が良かった。在職中に組み立てているところを見たかったですね」。

木村さんは、今後どれぐらい乗るとか、どんな使い方をしていくとかは考えていない。それだけこのクルマの存在が特別で、今はただ所有している満足感をじっくり味わいたいということだろう。

[ガズー編集部]