【86 Style with BRZ 愛車紹介 vol.19】86を通してモータースポーツを広めるオーナー

7月31日(日)、富士スピードウェイで86オーナーの祭典「Fuji 86 Style with BRZ 2016」が行われた。イベントに参加された、86やBRZ、AE86で充実のカーライフを送るオーナーさんをご紹介。

トヨタ・86をきっかけに、スポーツカーへの憧れが蘇ったというオーナーも多い。以前、トヨタ・MR2(SW20型)に乗っていたというクロ八さんも、熱い気持ちが抑えられず、2013年3月に86を購入した。

「MR2を手放してからもモータースポーツやスポーツカーは好きでした。家庭の都合で半ば諦めていたのですが、子供も大きくなり、手離れした頃に86がデビュー。かつての気持ちが一気に再燃しましたね。」

念願のスポーツカーとあって、クロ八さんはカスタマイズパーツ一つ一つに愛着を持つ。「オーストラリア仕様のエアロパーツを組み込んだ86『エアロパッケージFT』が発売される前に、そのエアロパーツをネッツトヨタスルガが扱っていると知り、地元・北海道から同店に出向きました。」
このリアウイングは86のものではない。「実はMR2のウイングなんです。泣く泣く手放したかつての愛車へのオマージュですね。」
Cピラーに貼られているエンブレムはクロ八さんのオリジナルデザイン。「私の愛車の証です。」こうして具現化された86は、もはやクロ八さんの分身と言ってもいい。
さらに北海道という土地に合わせた機能的なカスタマイズが施されているのが面白い。ルーフについている髪飾りのような可愛いアイテムは鹿笛。「この音を聞いた鹿はフリーズするので、クラクションなどに驚いて道路に飛び出し衝突するという事故を防げます。」
黄色のフォグランプにも理由がある。「昼間の真っ白な霧の中だと、白は認知できないのです」。しかもこのフォグランプを単独で使用している場合、メーターなどの表示が暗くならないような仕掛けもされている。ご当地の環境から生まれたアイデアあふれる安全対策だ。

念願の86を手に入れたクロ八さんだが、“所有しただけ”の自己満足ではでは終わらなかった。「オホーツク地方のモータースポーツを少しでも盛り上げたいのです。」

現在は地元、北海道でジムカーナの走行会を開いたり、86のオーナーミーティングを主催したりと精力的に活動し、86とスポーツカーユーザーの輪を広げている。好きなことにまっすぐ向き合う気持ちを他人とも分け合う。その姿勢を見習わずにはいられない。


[ガズー編集部]