洗車とドライブをこよなく愛し、自分色に染めたシエンタで充実のカーライフを謳歌する
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トヨタ・シエンタ(NSP170G型)
『ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバン』として2015年に発売された2代目トヨタ・シエンタ。広々とした室内空間を確保しながらも、5ナンバーサイズのコンパクトさが魅力で、3代目にバトンタッチする2022年まで販売されていた人気モデルである。
そんな、広くて快適なクルマを求めてシエンタを選び、ドライブや洗車、そしてカスタマイズも楽しみながら、9年間乗り続けているのが京都府在住の『シエンタ君』である。
小さな頃からミニカーで遊び、トヨタ・2000GTやハコスカの模型を集めるようになったという彼は、大学在学中に運転免許を取得すると、兄が乗っていたトヨタ・イストを譲り受け、そのまま5~6年ほど乗っていたという。
「僕は運転をするのが好きだったということもあって、友達とドライブする時にはイストを出して運転するのが当然のことになっていました。けど、友達の中には、僕と同じくらい体格の良い仲間もおりまして…」
「大柄な仲間達と一緒にドライブするとなると、イストの場合だと、どうしても後部座席に座る人が狭く感じるわけです。とくに僕は、運転する時はシートを一番後ろまで下げるシートポジションでしたので、友達にはずっと『後ろの席が狭い』と言われていて(笑)。それで、気付けば『もっと車内が広いクルマに乗り換えたいな』と思うようになっていたんです」
そんな彼に転機が訪れたのは今から9年前。勤め先にやってきたトヨタの営業マンが乗っていたシエンタに興味を持ったのがはじまりだったという。
「緑色のシエンタだったんですけど、見た目がカッコ良かったので、その方にお願いして車内も見せてもらったんです。そうしたら、イストと比べて室内空間が断然広かったんですよ。見た目も車内も理想的で『シエンタって良いな』と思ったんですよね」
「当時乗っていたイストはだいぶ走行距離も伸びていたし、ガタが出てきた箇所もあったんです。さらに、ちょうど兄貴もクルマを買い替えるというタイミングだったこともあって『一緒に乗り換えよう』ということになったんです」
車内が広いクルマというだけならシエンタ以外にもミニバンという選択肢が思い浮かぶが、ハコ型ではないスポーティさが特徴のエクステリアに加え、200万円という予算に対して新車価格が約180万円ということも決め手のひとつとなったそうだ。
そうして人生初の新車として購入したのが2016年式シエンタ(NSP170G型)のXグレード。
ボディカラーは好みである黒をセレクトし、さらに個性を出すために様々なオプションを追加したという。
「ボディカラーはオプションでツートンカラーを選べたので、差し色をイエローとブルーのどちらにするかで迷いましたが、周りの意見なども参考にして、他人とかぶらなさそうなブルーを選択しました。それから、前後バンパーはモデリスタ製にして、LEDヘッドライトやステアリングスイッチなどを追加したら、気付けばオプションに50万円ほど掛かっていて、しっかり予算オーバーしていました(苦笑)」
納車後も、エンブレムを差し色に合わせて塗装したり、ホイールを車体の色に似合うものに交換したり、車高を少し下げて安定感のあるフォルムに仕上げたりと、シエンタをよりカッコ良く自分好みにするためのカスタマイズもおこなってきたそうだ。
そして、シエンタとの出会いに加えて、もうひとつ、彼のカーライフに大きな影響をあたえたのが、高品質カーケア用品ブランド『SPASHAN』だという。
「スパシャンを使い始める前は、職場の先輩から『コーティング剥げてきてんで! ちゃんとしとるんか?』って、うるさく言われることもありましたね(笑)」という彼の目線の先には、見ているだけで気持ちよくなるほど雨を弾いている愛車が、凛々しく佇んでいる。
「6年前にアルバイト先のタイヤショップでスパシャンを使っていて、先輩から『使ってみたら?』って勧められたのがキッカケでした。けれど、値段はそれなりに高価だったので、購入するかどうか躊躇していたんです。そんなある時、スパシャンの体験会があったので行ってみたんですよ。そして、その会場で自分のクルマに施工してもらったら、その部分の水弾きが凄くて『なんやこれ!?』ってびっくりして。そこからすっかりファンになったんです」
この体験後は、毎年2月にインテックス大阪で開催されている『大阪オートメッセ』の会場へと足を運び、自分への誕生日プレゼントとして、スパシャンブースでたくさんのアイテムを買い込むそうだ。
実際に、シエンタのラゲッジスペースには、ボディ用はもちろん、ガラス用やタイヤ用のカーケアアイテム、そして各種コンパウンドなど、まるでカクテルのようなお洒落なパッケージのスパシャン用品がぎっしりと積まれていた。
「スパシャンを使い始めて6年目ですが、スパシャンのラインアップやそれらの特性は大体わかるようになりました。今では洗車が大好きになって、日曜日になると水垢取りや鉄粉除去、シャンプーにコーティングなど毎週やるようになりました。ドライブに行く前にも時間があれば洗車するほど熱が入っちゃっています。ちなみに僕の一番のお気に入りは『撥水の素100%』です。しかもこれ『光沢&手触りの素100%』と混ぜて使うことで、撥水と光沢の割合を自分で調整できるんですよ!」
これらは自分で使うのはもちろん、会社の同僚や知人などにもオススメするなど、ファンを超えて“私設営業マン”といえるほどの推しっぷりである。
シエンタは屋根のない駐車場に停めているため、洗車後であっても風がひどい日には埃だらけになってしまうこともあるそうで、そんな姿を見ると彼はショックを受けながらも『これは洗い甲斐があるな』と、前向きに捉えるそうだ。
お気に入りの愛車を手に入れ、その愛車を美しい状態に磨き上げるカーウォッシュ&カーケアという楽しみを知ったことで、カーライフの充実度や満足度がさらに高まったというわけだ。
ちなみに彼は、京都府での取材会場となった『西京極総合運動公園』の近所に住んでいて、陸上競技をやっていた学生時代には、ここの陸上競技場でよく走っていたという。そんな背景もあって、今回の取材会に縁を感じ、参加できたことを喜んでくださっていた。
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(写真提供:ご本人さま)
そんな学生時代からの『運転するのが好き』という趣向は、シエンタが相棒になってからも変わることはなく、石川県の千里浜なぎさドライブウェイなど、遠方のドライブスポットを訪れるのも楽しみのひとつとなっているそうだ。
また、じぶんと同じスパシャンファンの方と交流するために『SNSで繋がっているけれど、会ったことのない人に会えたりするから』という理由で、地元以外の場所で開催されるスパシャン体験会に顔を出すこともあるという。
そうして、9年前に新車で手に入れた愛車の走行距離は、もうすぐ18万kmに達する。
「大好きなラーメンを食べに一人で遠出することもあるんですよ。次のドライブは、通っていた大学がある広島県にでも行って、その道中で美味しいラーメンが食べられたら良いですネ!」
そう話す笑顔はとても嬉しそうで、楽しいドライブの後に汚れた愛車を丁寧に磨き上げる姿も容易に思い浮かべることができた。
(文: 西本尚恵 / 撮影: 平野 陽)
※許可を得て取材を行っています
取材場所:西京極総合運動公園 (京都府京都市右京区西京極新明町32)
[GAZOO編集部]
トヨタ・シエンタの愛車記事
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