エリシオン、S660、アクティバンと3台を使いこなす、クルマ大好きなお母さん

「エリシオン」「S660」「アクティバン」を所有している「HIROさん」は、3台の車を用途によって使いこなす、5人家族を支えるお母さん。休日の楽しみは、一人でドライブに出かけたり、家族でモータースポーツ観戦に行くことだという。

今回は、子供の頃から車が大好きだったという「HIROさん」×3台のクルマ達のお話。

――3台の車は、どういう風に乗り分けているのですか?

エリシオンは家族で遠出するとき、S660は1人になってリフレッシュしたいとき、アクティバンは飲食店で働いているので、配達の時に運転しています。

昔は主人も車に乗っていたのですが、原付を買い与えたらソッチばっかりに乗るようになってしまい、気付けば私が3台を使いこなしています(笑)。

1人に3台もいらないのですが、それなりに思い入れがあるので手放せないんです。きっと周りからは「生活のこと何も考えてない」と思われてるんだろうなぁ(笑)。

――きっと、クルマ好きなんだなと思われているはずです! 1番思い入れのある車はどれですか?

思い入れというか……、厄介なヤツが「アクティバン」ですね。主人が車をいじるのにハマっていた時期がありまして。車高が低く、マフラーの音が「ブォンブォン」鳴る商業車らしからぬ車にしてしまったんです。

子供達の塾にアクティバンでお迎えに行ったら、大ブーイングで。長女からは「恥ずかしいから見られんようにして!お願い!」と言われ、車好きの長男には「なんでああいう風にしたんじゃろ。ちょっとセンスが分からんわ」と、怪訝な顔をされてます(笑)。

次男に関しては小さい頃から乗っている車なので、アクティバンが特徴的な車だということに気付いてないんだと思うんです。まぁ、それはそれでいいか。

――HIROさん自身は困ったことはないのですか?

あります、もちろんありますよ!

飲食店で働いているのですが、アクティバンでホテルなどの取引先に配達をしているんです。出来るだけ静かに走るように心掛けているのですが、「10km先ぐらいから音が聞こえてたよ」と言われると御迷惑を掛けているのではないかと心配で。

ほかには、センターコンソール部分のスイッチが、どれがどのスイッチなのか全く分からないことですね。クーラーがつけたいのにどれか分からず「一体どこにあるの!?」ってなってます(笑)。これも、主人がクルマいじりにハマっていた時に、全てのスイッチを赤く塗ったんです。

――ロシアンルーレット的な楽しみがありますね!と言っておきます(笑)。HIROさんは車いじりはしないんですか?

私は眺めているのが好きなんです。小さい頃は、クルマのテレビCMが大好きでしたし、高校生なってからは、免許を持っていなくてもクルマが見られるガソリンスタンドでアルバイトしていました。

――なるほど。ガソリンスタンドなら見放題ですもんね。

そうなんです。クルマを拭くふりをしながら、内装をジーッと見つめるという。バイト先のガソリンスタンドは、今まで見たことのなかったようなクルマが入ってくるから楽しかったなぁ。

私の育ったところは田舎で、田んぼと畑しかないような所だったので、軽トラはよく見かけました。あとは、軽自動車とかですかね。交通の便が悪いので、1人1台というのが基本で、免許を取ったら軽自動車を買ってもらうという人が多かったですから。

だから、スポーツカーとかに憧れました。うわぁ、屋根があくじゃん!みたいな。

――それでいくと、憧れだったオープンカーに乗れていますね。

初めてのオープンカーというわけではなく、2台目のオープンカーなんですけどね。もともと「ビート」に乗っていたんですけど、古くなってきて維持するのが難しくなり、知人に譲ってしまったんです。

ただ、子育てが忙しくて乗ったのは助手席に3回くらい。ガレージに軽自動車のオープンカーがあるっていうだけで満足でした。

――それでS660を購入したんですね?

買うつもりはなかったんですけどね。S660がディーラーに飾ってあって、ちょっと見てみよう→乗ってみますか?(ディーラー店員)→ちょっとだけ……→ニコニコしながら私を見ている(ディーラー店員)→やっぱり買おうかな、という流れでしたね。

「ガレージが1台分空いているから、もったいないよなぁ。うーん、しょうがないよなぁ」とか呟きながら判子を押しました。自分で選んで購入したという意味では、3台の車のうちS660が1番大切な車かもしれません。主人には、触らせません!

――じゃあ、週末はS660でドライブ三昧ですか?

それがその……、大切過ぎて5年間で1万5000kmしか乗っていないんですよ。雨の日は濡れたら可哀想だから乗らない、傷が付かないようにガレージで温存という、超絶箱入り娘で育てています(笑)。

で、ふと1ヶ月くらい乗っていないことを思い出して次男のお迎えに小学校に行ってます。

――オープンカーでお迎えなんて、素敵です!

それがその……、次男には不評なんです。というのも、ランドセルと水筒、私のバックを置くところがないので膝の上に乗せてもらうと荷物に埋もれてしまうんです。だから、車内が狭いから嫌だとブーブー言ってます。子供はなかなか親の思うようにはいきませんねぇ(笑)。

――こんなことを言うと失礼なのですが、あの……、アクティバンもS660もお子様からの評価が低い気が……。

いえいえ。S660に関しては、高校生の長男が免許を取ったら乗りたいと言ってくれたんです。初めてのオープンカーだったビートを購入したのは長男が産まれてすぐでしたから、オープンカーが身近な存在になっているのかもしれませんね。

ビートがS660に代わり、赤ちゃんだった息子が車を運転するまで成長して。乗っているところを見たら、嬉しいような寂しいような。ほんと、時が過ぎるのはあっという間だわ。

――もしよければ、息子さんがS660デビューしたらお話を聞かせて下さい。HIRO さんが、なんて仰るのか気になるので。私も楽しみにしてます。いやぁ、今日は面白いお話をありがとうごさいました!

待ってください!エリシオンのことを話してません!家族で乗れるし、遠出も出来るし、最高のクルマです!よし。これで大丈夫です。思い残すことはないです。

エリシオンも含め、3台を乗りこなすHIRO さんは今日もどこかの道で、文句を言われたり、周りを気にしたりしながらも、颯爽と走っていることでしょう♪

(文:矢田部明子)

※当企画の記事は、お客様からご提供いただいてる写真とインタビューをもとに作成しております。

[ガズー編集部]

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