もはや家族のひとり。人生をともに歩んできた最愛のクルマ トヨタ ランドクルーザー70
22歳の時に初のマイカーとして手に入れたランドクルーザー。そのタフな走りや武骨なデザインに魅了され、かれこれ10年以上の付き合いとなったのが「城戸隆輔さん」。
結婚やお子さんの誕生など、人生の節目には常に一緒にいたという愛車ランドクルーザーは「城戸隆輔さん」の人生から切っても切り離せないものとなりました。
そんな、城戸隆輔さん×ランドクルーザーのお話です。
――22歳で所有したということは、もしかしてこのランクルが初めてのクルマですか?
はい。親が乗っていたクルマは乗りましたけど、自分でお金を出して買った初めてのクルマです。
――初マイカーは「ランクルにしたい!」と最初から決めていたんですか?
このクルマはもともと先輩が所有していて、よく乗せてもらっていたのですが……その時から「いいクルマだなぁ、欲しいなぁ」と思っていたんですよ。それで「もし手放すことがあれば声かけてください」とお願いして。そういうタイミングがあったのが22歳の時でした。
――まさに運命でしたね。憧れのクルマが自分のものになりましたが、その感想は?
当時はただクルマに乗るだけで楽しかったんですよ。仕事に行くのに家から職場までって片道で20kmくらいありますが、それをわざわざランクルで通勤していました(笑)。当時は「1秒でも長くクルマに乗っていたい」と思っていましたからね。
――ドライブにもたくさん行かれたんですか?
いろいろ行きましたよ。20代の中ごろのころに彼女……今の奥さんと出会ったんですが、彼女は岡山で僕は愛媛という遠距離恋愛だったんです。移動だけでも2時間半くらいかかりましたが、会うときは絶対ランクルに乗って行き来していましたね。
――いわゆるデートカーですね! 思い出深い出来事ってありますか?
やっぱりプロポーズの時ですかね。神戸の六甲山の夜景を見ながらプロポーズをしたんですが、移動はランクルでした。こうして考えると結婚も子供が生まれた時もいつもランクルがいた。僕の人生の大事な場面を全部見ていますね(笑)。
――かれこれ10年以上乗られていますが、その間に何かトラブルとかってありましたか?
それが故障は1回もないんですよ。一般的なメンテナンスくらいしかしていないんですけどね。現在で走行距離は18万km、年間で1万2000kmくらい走ってますけど、快調ですよ。
――3人のお子さんたちにとって、クルマ=ランクルだと思いますが、評判はどうですか?
子供たちには人気ですね。例えばショッピングモールとかの大きな駐車場に停めると、普通は自分のクルマって見つけづらいですよね? それでもランクルだと一発でわかるんです。だから子供たちに「パパのクルマ、どーれだ?」と、クイズを出して、子供に探させて遊んでいます(笑)。
――特に2番目のお子さんは男の子だからクルマに興味を持ち出しましたか?
今、すごいですね。例えば、旧型のランクル……70でも80でもいいんですけど、それを見かけたら「あ!カッコイイクルマだ!!」って。僕の家の近所に60のランクルが停まっている家があるんですが、その家のクルマを見るたび「カッコイイクルマだ!」と。
――クルマの英才教育が進んでいますね(笑)。
あと、保育園のお迎えのときに乗っていくと、息子や娘のクラスメイトの子たちから「カッコイイクルマのお父さんだ!」とかって言われたりします(笑)。自分の子供だけでなく、保育園の子供たちにもランクルが「カッコイイ」と思われるのはやっぱり嬉しいですね。
――家族旅行にもよく行かれていますが、特に印象的なのはありますか?
最近はコロナの影響もあってそこまで遠出はできていないですが、地元の海に行ったのは特に覚えていますね。ランクルの屋根に子供たちと乗って写真撮りたいなと思って撮影しました。
ランクルは荷物も積めるし、遠くに出かけるのも苦じゃない……というか、ついつい遠出したくなるクルマですよね。他のクルマならそういう気持ちにならなかったかなって思います。運転するのが楽しいクルマですね。もう魅力に取りつかれていますよ(笑)。
――これまで順風満帆なカーライフなので考えたことがないかもしれないですが……車を手放そうと思ったことはありますか?
実は最近、少し考えています。というのも、子供が3人いると後ろの後部座席がちょっと狭いんですよ。子供や奥さんを乗せるとき、少しならいいですが長距離の移動となると辛くなってきたので、そろそろ考えないとかなと思っていますね。
――ちなみに次に狙っているクルマはありますか?
そりゃ新型のランクル……300系ですね! もうランクルから替えられないです。他のクルマに乗るというのは無理ですね。友達が所有するセダンやワゴンに乗りましたが、運転していて全然ワクワクしない。人を乗せて目的地に運ぶだけのものになるのが嫌なんですよね。
――走りがいい、形がカッコイイだけでなく、ワクワクする要素も大切なんですね?
ランクル70はディーゼルなので他とは違う音がするのが面白かったり、車高が高いので見晴らしがよかったりするのでワクワクしますね。ただ、家族のことを考えると乗り心地の良さを重視しないとかなって。まだ気持ちが追い付かないですけど(笑)。ホントはまだまだ乗っていたいんですね。
――20年近く前のクルマなのに、シートもキレイですよね。
掃除は定期的にやっています。洗車も自分でやりますが、出かける前は必ず洗車してからですね。その時に車内も掃除しますが、キレイだと快適ですよね。遠出するとなると僕も運転していてそっちの方が気持ちは上がるし。
――これだけ車内がキレイだと、「車内でおせんべい食べちゃダメ!」みたいなルールは設けていますか?
いや、特にないです。おせんべいもバリバリ食べます(笑)。だって掃除したら済む話ですから。ルールを作ったらクルマで過ごすのが楽しくなくなっちゃう。もちろんクルマは大事にしていますが、それを子供に押し付けても可哀想だなって。
――そんな城戸さんにとって、ランクルとはズバリどんな存在ですか?
家族の一員ですね。さっきも言いましたが、結婚や子供ができた時、そして最近だと子供たちの七五三……と、僕の人生の大切な場面にはいつもいてくれた。もうかけがえのない家族の一員ですね。
――今後、ランクルでしたいこととかはありますか?
キレイに直してあげるというか、感謝の気持ちを込めていつかリニューアルはしてあげたいとは思っています。いろいろなところに連れてってもらうつもりですが、子供たちが大きくなって、手放すことになるようならキレイにしてこのクルマにも次のステージを歩んでほしいなって思います。
憧れのランドクルーザーを手に入れたことで、人生に彩を増した城戸さん。初めての愛車にこれだけ長く寄り添い、人生における大切な場面をともに過ごせるなんてなんてステキなことでしょう。これからも城戸さんファミリーにとってのかけがえのない存在、ランドクルーザーとの物語はますます増えていくことでしょう。
【Instagram】
ryusuke19880310さん
(文:福嶌弘)
[ガズー編集部]
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