孫と巡る!全国津々浦々 柔道旅。消防士がハイエースを選んだ理由
消防士である「西ノ内さん」がハイエースを選んだ理由は、その耐久性に惚れ込んだからなのだとか。
他社メーカーの、いわゆる同じ用途で使われるクルマにも乗ったことがあるそうですが、やっぱりハイエースが1番だと話してくれました。大事なお孫さんを乗せて走るので、“絶対に安心出来るクルマ”をチョイスしたとのこと。
今回は、西ノ内さん×ハイエース のお話をお届けします。
――まずは、ハイエースを選んだ理由について教えて下さい。
国内メーカーでも同じような車種や、同じ用途として使われる輸入車にも乗ってきたんですけど、やっぱりハイエースが1番やなと感じたからです。
あとは、仕事で使っているから、実力が分かっているというのもあるかもしれません。僕は消防士になって35年ほど経つんですけど、救急車って35年前からほぼハイエースなんですよ。
メルセデス・ベンツとかハイエース以外の車種もあるけど、実践で使ってみて良いなと思うのはハイエースなんですよね。そういった意見が多いから、ハイエースの台数も多いんやないかなぁ?なんて。超個人的な意見になってしまうかもしれませんが……。
――なるほど。具体的に、どういうところが良いと感じたんですか?
耐久性があるというのが、めっちゃ大きいですね。救急車って、すごく過酷な状況下で使うやないですか。
例えば、出動命令が入ったらすぐに現場や病院に向かう。あとは、救急隊員3人、患者さん1人、付添1人の5~6人が毎回乗る、さらに医療機器も積載するから、総重量3トンくらいの重い荷物を積んで走らなあかん。
走行距離も5年で25万km~30万kmと多いし、クルマにとっては劣悪?な環境であることには間違いないんですよ。
そういうこともあって、ガタがくるのもめっちゃ早いんです。5年に1回ほど新しい車両になるんですけど、そのスパンで乗り替えていても、足周りがやれてきたなというのは分かります。
そんな中で、ハイエースはよく耐えて、最後まで頑張って走ってくれる感じがするんです。だから、大事な人を乗せて長く乗ろうと思うなら、信頼性のあるハイエースしかないなという感じでした。
――西ノ内さんのハイエースは、どんな風に使っているんですか?
小学校3年生の孫が柔道をやり始めたんですけど、その子の試合が全国各地で行われるから、試合会場まで連れて行くためのクルマとして使ってます。
クルマの中でご飯を食べたり、寝たりせなあかんから、スライドレールやテーブルを付けて車中泊しやすいようになってるんです。2段ベッドになっていて、上は孫を寝かして、僕は下に寝るみたいな風に使ってますよ 。
日本全国旅仕様、柔道仕様みたいな感じやね。も~、おじいちゃん大変なんやから!ホンマに!
――おじいちゃん!めちゃくちゃ頑張ってるじゃないですか!!
そやろ(笑)!
実は、娘も柔道をしていて同じように全国の試合会場まで乗せていってたんですけど、娘の時はここまでしてへんかったなぁ……。
当時はランクル79に乗ってたんですけど、真冬でも荷台にテント張って寝かせてましたもんね。
――えええ!防犯性が心配です……。
大丈夫やろ。高校生の時に、柔道48kg級で日本で3番になってるんやから。中学校のときは、レスリングで日本チャンピオンにもなってるし。強いからなんとかなりますよ。
――娘さんは、現在も柔道をしてらっしゃるのですか?
無理をしすぎたというのもあったんか、体を壊して去年の春で引退しました。それで、今はギャルをしてます。
――ちょっと!ギャルを職業みたいに言うのはやめてくださいよ(笑)!ギャルしてますって(笑)!
えっ?だめなん(笑)?
まぁそんな娘やけど、よく頑張ったと思いますよ。それこそ、ランクル79の荷台で寝るとかはマシな方で、スーパーカブの後ろに娘を乗せて、住んでる関西から東京まで行ったこともありましたからね(笑)。
あの頃は結婚したてで給料も安くて、交通費をちょっとでも浮かせたかったんです。なんてったって、カブやったら60km/ℓくらい走るから2000円かからんで行けるんです。
ほんで、娘の高校が山梨やったんですけど、15時間かけて試合を見に行くこともしょっちゅうでした。しかも下道で(笑)。カブで年間2万kmくらい走って、娘の柔道の応援に行っとったなぁ。
――今もカブには乗っているんですか?
乗ってますよ。それこそ、柔道の応援で使ったりしてますけど、孫を後ろに乗せて試合会場まで行くとかはないですね……。なんでなんやろ?
娘もめちゃくちゃ可愛いのに、孫はもっと可愛いんです。そんな危ないことさせられへん!って……。謎やわ。
――なんか、娘さんが不憫になってきました……。そういえば、ハイエースもカブが積めるようになっていましたよね♪
そうなんです。ちなみに、あのカブの使い道は、娘の時とはちょっと違っていてね♪
例えば、試合会場が山口県やったとするやないですか。もちろん、柔道の試合が目的で行ってはいるんですけど、1回戦で負けてしまったら何にもすることが無くなるんですよ(笑)。で、孫も元気ないと。
そんなときに、カブで孫と一緒に山口観光にチョロチョロ行くため用です。勝ったら勝ったで気持ちよく帰れるけど、負けた時ほどご当地グルメ食べに行けるでという感じですね。
美味しいもんでも食べに行って、次は頑張ろうみたいなね!
娘さんが引退したタイミングで、今度はお孫さんが柔道をやり始めたと嬉しそうに話してくれた西ノ内さん。夢はお孫さんにオリンピックへ連れて行ってもらうことだそうです。
その思いを乗せて、ハイエースは今日も走り続けていることでしょう。
【Instagram】
西ノ内さん
(文:矢田部明子)
[GAZOO編集部]
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