インドア派からアウトドア派に トヨタ・スターレットは新しい世界へ連れて行ってくれる最高のマシン!
「スターレットを選んで本当に良かった。」
そう語るのは、初めてのマイカーに1997年式の前期型スターレット(EP91)を選び、約2年経った今も存分にスターレットとのカーライフを楽しんでいる、おすしさん23歳。
19歳で運転免許を取得し、その後しばらくは、家にあったスズキ・ハスラーを運転していた彼。あるとき、中古車サイトで「これは運命だ」と感じるほどのスターレットを見つけ、購入に至ったのだとか。
スターレットへの特別な思い、それは彼の幼少期の思い出が深く関係していました。
今回は、おすしさん×トヨタ・スターレットのお話です。
――スターレットというクルマの存在は、元々ご存知だったのですか?
スターレットの存在は、子供の頃から知っていました。というのも、親の実家にあったクルマがスターレットだったんです。
幼少期、まだ我が家にクルマが無かったので、親の実家に行く時は、バスで最寄りのバス停まで行き、そこからは迎えにきてくれたスターレットに乗っていくというのがお決まりでした。
当時は“ただの青いハッチバックで、左右に1枚ずつしかドアがないクルマ”っていう程度の認識でしたね。
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親御様の実家にあったスターレット
――そこからマイカー候補になったのは何故なのでしょうか?
高校生の時に90年代のクルマが好きな同級生がいたんですが、その友達と話をしているうちに、自分もその年代のクルマに興味が湧くようになったんです。ちょうどその頃、親の実家にあったスターレットが廃車になると聞いて、なんとか引き継ごうと色々と努力をしたんですが、どうにもならなかったんですよね。
それが悔しくて忘れられず、中古車サイトでスターレットをなんとなく探し始めたんです。
――思い出のクルマでもあるわけですもんね。その後、無事に見つけられたのでしょうか?
はい。しかも、親の実家にあったあの時のスターレットと見た目もほとんど同じだったんです。それに加えて、自分が求めていたMT車で、ルフレfというグレードでしたから「こんな運命的な出会いがあるんだ」って、すぐに現車確認をする段取りをつけたんですよ。
現車確認をして、とても綺麗な状態で納得のいくものだったので、すぐに購入を決めました。
――じゃあ、納車された時は、懐かしい気持ちになったんじゃないですか?
まず、自分が選んだナンバーが付いているのを見て感動しましたね(笑)。
それと、“普段見ている風景にスターレットが存在する世界”にすごく感動したんですよね。「本当に自分のクルマになったんだな」って、その時に実感したのを覚えています。
車内に乗り込んだ時も、匂いが親の実家にあった当時のスターレットと全く同じで「うわ!スターレットだ!」っていう懐かしい気持ちになりました。同時に、これから自分が乗る新しい子なんだっていう気持ちも湧いてきて、テンションは最高潮でしたよ(笑)。
――今はスターレットにはどういう時に乗られているんですか?
趣味車っていう感じで、イベントに行く時とか知り合いに会いに行く時、遠方の旅、楽しみたい時はスターレットに乗って行きますね。というのも、なるべく労わってあげたいっていう気持ちがあって…。もしかしたらどこかの部品にガタがきているかもしれないじゃないですか。
あと、僕のクルマはノーマル寄りなんですけど、そこも大切にしていきたいんです。
スターレット乗りの人って、大きくイジっている人が多いんですよ。僕も最近ホイールを変えたりスポイラーを付けたんですけど、内装も含めてオリジナルの良さを感じているので、今後もオリジナルを残していきたいですね。
――おすしさん的に、一番気に入っているスターレットのポイントはどこですか?
車重が軽くて、可愛い割にしっかり走ってくれるところですね。昔のクルマの良さが詰まっているなって感じられるんです。
――スターレットに乗り始めて、何か変化はありましたか?
何よりも変わったのは、クルマ仲間が増えて、人とリアルで会う機会が増えたことだと思います。実は昔からゲームが好きで、スターレットに乗るまでは、オンライン通話ばかりだったんです。
それに比べて、クルマに関するイベントは実際に会うことが多いじゃないですか。たとえ遠方の人だったとしても、クルマを持っているから、わざわざ来てくれる人とかもいますし。そういうオフライン(リアル)で会うことの楽しさっていうのに気付けたんですよね。
――オンラインもオフラインも、どちらも楽しさはあると思いますが、新たな楽しさに気付いたわけですね!
オンライン上のコミュニケーションも楽しさはあるんですけど、直接会って取るコミュニケーションって、もらえるエネルギーが違うんですよね。直接的な刺激をもらえるんですよ。一緒にご飯に行ったり、みんなでクルマを並べて語り合ったり、何でも出来るじゃないですか。
今までインドアだった自分がこういうオフラインのコミュニケーションの良さに気付けたのは、このスターレットのおかげですね。
――アクティブに楽しまれているんですね!この2年間で一番印象的なスターレットとの思い出を教えてもらえますか?
やっぱり初めて遠方に行った時ですかね。とある集まりで静岡のイベント会場に日帰りで行きました。
休憩しながら片道4時間という長い道のりでしたが、スターレットと向き合えるので、長時間の運転も全然苦じゃないんですよ。道中は楽しいし、イベント会場に行ってもスターレットがたくさんいるし、幸せの極みという感じでした(笑)。その時は同じ91型スターレットが会場に多く来ていたので、その中に自分のスターレットを並べられたことが思い出になっています。
――今振り返ってみて、スターレットはおすしさんにとって、どういう存在になりましたか?
スターレットに乗り始めてから生活が本当に変わったので、未知なる新しい場所に連れてってくれるマシンですね。クルマ好きになる前までは、元々ゲーム大好き人間で、ザ・インドアって感じだったのに、新しい楽しみ方を教えてくれたのがこのスターレットなわけですから…。本当にスターレットを選んでよかったなって声を大にして言えます。
幼少期の思い出のクルマが自分の最初の愛車っていうのも嬉しいですし、ネオクラシックカーに乗ることができた喜びも感じています。この先、壊れたりパーツが無くなったりしない限り、ずっと乗っていきたいです。
「乗り始めて2年経ちましたが、まだまだやりたいことがたくさんあるんです。」
いつかはサーキットでも走ってみたいですと、今後のやりたいことも話してくれたおすしさん。
購入時2万キロだった総走行距離は、彼の無邪気な好奇心につられて、これからもぐんぐんと上がっていくのでしょう。
(文:秦 悠陽)
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