トヨタ・GR86で思い出すスポーツカーの面白さ。新たな仲間と見つけた最高のカーライフ



はじめてのマイカー、ホンダ・シビックでサーキットを駆っては腕を鳴らしていた若き日のTakeさん。やがて結婚して子供が生まれたことで、そうした走りを楽しむクルマはご無沙汰になっていたそうですが……子供が成人して手が離れたことで「久しぶりに乗りたいクルマを!」ということで選んだのがトヨタ・GR86。純正のスポーツカーを自分好みにアレンジしながら乗り始めたことで、新しい毎日が始まりました。

そんな、Takeさん×GR86のお話です。

―― Takeさんは現在、GR86に乗られているということですが、これまでの愛車歴は?

若いころからクルマ好きでたくさん乗ってきました。ですから一部割愛しますが……最初はホンダのシビック EF9を2台くらい乗り継いで、その次にシビック EG6にも乗って、それからはUSアコードクーペや軽自動車等を数台乗り継ぎ、トヨタ・30プリウスG'sを10年くらい乗って、今のGR86にたどり着いたという感じです。

―― 最初のシビックという時点でクルマ好きな感じがうかがえますね!(笑)

最初のころは運転するのが大好きで、峠やサーキットにもよく行っていたので走っていて楽しいクルマを選んでいました。

―― その後家庭ができて、クルマ選びの基準も変えてこられたのだと思いますが、今回久しぶりにスポーツカーを買おうと思った経緯とは?

今の世の中の流れだと、純内燃機関のスポーツカーは今後出てこない可能性が高いじゃないですか?最後に乗れる国産スポーツカーということで、今なら新車で買えるタイミングなので手にしたいなと。

もともとスポーツカーにはずっと乗りたかったのですが、家族ができると子供たちに時間もお金もかかるし、とても自分の趣味を優先することはできなかったのです。その子供たちが独立してくれたタイミングで、最後に「自分が乗って楽しいクルマに乗りたい」という気持ちが強くなり、このクルマを選んだという形です。今ならまだ手が届く額だったのでチャンスかなと。

―― 奥様やお子さんなど周りからはどんな意見がありましたか?

妻も子供たちも私が若いころ、シビックに乗って峠やサーキットを走っていたことを知っているので「そういうクルマが好き」ということはわかってくれていますね。

そして、子供たちが小さいころに乗っていたプリウスは燃費を重視して選んだクルマで、スポーツカー熱を封印して乗っていたところもあったので、私としては「子供が成人したら、好きなクルマに乗りたい」という気持ちはあったんです。

そうした私の思いに家族たちは賛同してくれたのかな?って思っています。

―― かなりこだわりが強いクルマになると思いますが、購入時に特にこだわったポイントは?

オプションパーツ類は付けなかったです。というのも86の場合は社外品がすでにたくさん販売されていて、その中から自分好みのものを選ぶ楽しさもありますから。実を言うと、社外品で「これだ!」と思うパーツ類は納車前からあらかた揃えていたくらいです(笑)。

絶対に足回りはちゃんとしたかったので車高調とブレーキ、アーム類を調整式に変更して、ホイールも鍛造1ピースのアドバンにしたりとかなりこだわりました。

―― 確かにこだわりを感じますね(笑)。カスタムする上でのコンセプトは?

「サーキットで走っても遜色ない走りをしてくれるクルマ」です。スポーツカーは走らせてナンボというところがありますし、走ってこそ楽しいクルマなのでそれを最大限に生かそうと考えています。

実際はサーキットではまだ走れていないのですが。もったいなさ過ぎてね(笑)。いずれは走れればいいかなと考えています。

―― 見た目よりも中身を重視してのカスタムということですね。かなり久々のスポーツカーとなった86ですが、乗り味はいかがでしたか?

スポーツカーも久しぶりだし、初のFR車ということもありましたが、パワー感がすごくて流石今のクルマだなって。当時のシビックと比べるとトルク感も全然違うので踏み込んだ時の加速は本当にすごかったし、運転していて久しぶりにアドレナリンが出る感じがしてワクワクでき、すぐに気に入りました。

―― 運転するのが楽しいクルマを手にしたことで、お出かけの頻度も変わったのでは?

変わりましたね。プリウスのころは年間でも5,000キロしか走っていなかったのに、86に替わってからは1年半で1万キロを優に超えていて(笑)。

出かけるところとしては僕が住んでいる滋賀県内はもちろんですが、昨年は富士スピードウェイに出かけたり、山口県の角島までロングドライブしたりしました。

―― 遠方まで出かけることが増えたんですね! ちなみに山口県の角島と言えばクルマ好きには有名なスポットですが、ここへは観光で出かけたのですか?

それもありますが、九州に86オーナーの友人達がいるので、彼らに会うために愛知の86オーナーの友人と角島で待ち合わせをして行ったんです。総勢7~8人はいたのかな?

―― オフ会という感じですね。オフ会には以前から参加されていたそうですが、やはり楽しいものですか?

楽しいですね。同じ86でもそれぞれカスタムの違いはあるので見比べて写真を撮ったり、クルマ談義に花を咲かせたり。周りのカスタム例を見て、自分もやりたいというカスタム欲がまた芽生えたりして(笑)。

僕の場合、外観はこれ以上カスタムするつもりは今のところないので、あとはサーキットも走れる仕様にすることを考えてカスタムしていこうかなと思っています。ちょっとの手直しですぐにサーキット走行もできちゃうみたいな形にして行きたいです。

―― 購入されて1年半ということですが、これまでの86との一番の思い出は?

このクルマとならどこへ行っても楽しいですが、SNSで同じ86オーナーと出会って色々なところに出かけられるようになったのは楽しいですよね。一昔前ではなかなか考えられないことだと思いますが、こうして好きなものが同じ人たちと繋がれたのは何よりも楽しいですね。

―― このクルマを手にしてから、変わったことにはどんなことがありますか?

よくドライブに行くようになりましたね。私は滋賀県に住んでいるので琵琶湖周辺の道を走ってみたり、マキノ高原のメタコセイア並木の方を走ってみたりとか。

本当に好きなクルマなのでかなり爽快感を得られています。もともと好きでしたけど、「やっぱりスポーツカーっていいな」って改めて感じましたね(笑)。

―― このクルマを手にしてから、ご家族の反応はどうですか?

私が楽しそうにクルマに乗っているのを見ているからか、最近免許を取得した息子が、将来的にはスポーツカーに乗りたいって言ってくれて(笑)。血は争えないもので、私の若いころを見ているようですね(笑)。

―― ではこのクルマの一番見てほしいところとは?

シンプルなエアロを纏った全体のバランスと大径ブレーキシステムですね。特に赤のビッグキャリパーと18インチのアドバンホイールのバランスはこだわっただけに、ぜひ見てほしいです。

―― では、このGR86はTakeさんにとってどんな存在ですか?

今だから言えますけど、「ずっと残していきたいクルマ」だと思っています。もともと最後のスポーツカーという思いで購入しましたが、いろいろと情報を見ると今のスタイルでのスポーツカーを手にできたのは大きかったなと思います。

ホントはホンダのVTECエンジンが好きだったのでS2000も気にはなっていたんですけど、古いクルマだし維持するにはいろいろと大変そうなので断念しました。ですが、今思っても86が、最高の選択、結果になりましたね。もちろん先の事はわからないですが、このクルマのオーナーとしてできる限り長く所有したいと思っています。

【Instagram】
Takeさん

(文:福嶌弘 写真:Takeさん提供)

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