トヨタ ランドクルーザー250は僕の「写し鏡」。妻のアドバイスで出会えた武骨で最高の愛車

  • トヨタ・ランドクルーザー250

独身時代はあまりクルマには興味がなかったというroh_250Icさんですが、奥様と出会い2台目に所有したトヨタ RAV4でクルマの楽しさに目覚めました。

よりアウトドアっぽいSUVをということで次なる愛車を探していましたが、所有することになったのは本人曰く「雲の上のクルマ」ことトヨタ ランドクルーザー250。

奥様のアドバイスもあっての購入ということでしたが、最初は現実味がないと思っていた愛車との日々が、今となってはかけがえのないものになっています。

そんな、roh_250Icさん×ランドクルーザー250のお話です。

――roh_250Icさんは、これまでどんなクルマに乗ってきましたか?

初めて買ったクルマがアクアでした。その後RAV4に乗って、ランクル250は3台目の愛車です。

――クルマを購入しようと思った経緯は?

実は僕、最初はクルマにそこまで興味がなかったんですよ。もともと都内に住んでいてクルマにそんなに魅力を感じていたわけではありませんでした。

でも、数年前に神奈川に転勤になり、彼女(現在の妻)と遠距離恋愛になったのですが、デートの時に「クルマは買わないの?」と彼女から聞かれたのを機に中古でアクアを購入したのがきっかけです。

アクアも当時の僕に運転の楽しさを教えてくれて、少しずつクルマというものが好きになりまして。運転中にいろんなカッコイイクルマを眺めるようになり、乗り換えようかなと考え始めました。

その後、当時のTwitterで発表記事が偶然目に留まったRAV4に一目惚れしたんです。職場でこんなクルマがあって……と話をしたら上司がトヨタディーラーを紹介してくれて、とんとん拍子で購入しました。その頃からSNSでクルマの繋がりが増えて、刺激を受けていきました。

  • トヨタ・RAV4

――2台連続でSUVを選ぶということは、クルマに対する価値観が変わったのでしょうか?

変わりましたね。もともと僕はRAV4の「都会的なカッコよさ」に惹かれました。それに合わせるようにモデリスタのエアロを付けたのですが、次第にキャンプや外遊びをするようになって。それ以来、アウトドアっぽいSUVが好きになっていきました。

――では、RAV4から今のランクルに買い替えた理由は?

RAV4を乗る中で、「より大きく、アメ車のようなゴツゴツしたSUVに乗りたい」と思うようになったというのが、1番の理由だったのですが……、買い替える前の時点ではランクルは選択肢から外れていました。

というのも、ランクルってカッコイイけれど、生活する上では不便なクルマという印象があったんです。燃費や維持費、それにサイズ感を考えると持てあますだろうし。でも大きいSUVがいいとは思っていて、ジープの現行型グランドチェロキーを考えていました。

――その考えはランクルの実車を見ても変わらなかった?

「カッコイイな」とは思ったのですが、購入することまでは考えていなかったんです。でも実はここでも妻がキーポイントになったんです。

  • トヨタ・RAV4とランドクルーザー250とオーナーさんご夫婦

――というと?

河口まなぶさんの動画でランクル250のレビューをしているものがあったのですが、それが彼女の心をグッと掴んだみたいで。そもそも僕がクルマに興味がなかった頃からランドクルーザーに乗りたい憧れがあったらいんです。

ランクル250の外観が彼女の好みにド直球で刺さったみたいで僕に「この新型にしよう!買った方がいい!」と助言をしてくれるようになって。

やがて、ランクルのスペックなどの情報が発表されて調べてみると、僕のイメージより燃費もいいし、そこまで現実味がない選択肢ではないんだなという考えに変わりました。

その後、僕もランクル250についていろいろ調べはじめました。日本発売の前に先にアメリカで情報が出回ったので海外のYouTubeを見漁りました。アメリカのオーナーさんが楽しそうにレビューしてカスタムしているのを見て、僕の憧れるアメ車と今回のランクル250の世界観が一致したんです。

妻から購入を勧められた時にはグランドチェロキーにまだ少し未練があったのですが、ランクルがアメリカで人気という話を聞いたときに僕の中にあった「アメ車への憧れ」もここで薄れて、気持ちが一気にランクルに傾きました。

――ご夫婦の意見が合致したところで、ランクルを次のクルマにすることにしたんですね。購入時に特にこだわったことはありますか?

  • トヨタ・ランドクルーザー250と山並み

これも僕と妻の共通認識でしたが、「今回は黒や白のクルマはやめよう」と。落ち着いた色のクルマはまだこれから先に乗る可能性があるから、それ以外のボディカラーがいいと考えていました。

ベージュ、グレー、ブルーの3系統から選択する事になり、最終的にベージュ系統の「サンド×ライトグレー」を選びました。このカラーは今の所ランドクルーザー250専用カラーで、天候や昼夜でさまざまな色合いを楽しませてくれるので気に入っています。

内装面は特にこれといったものは付けていないです。というのも今回はZXというグレードを購入したのですが、僕が欲しいと思っていた装備が全部標準装備で付いていたので、僕としては余計なことをしなくていいかなって(笑)。エアロについては納車時はノーマルの状態で楽しみたいなって思いつけていません。

――昨年の10月ごろに納車されましたが、周囲からの反響はいかがでしたか?

職場では驚かれましたね。「ホントに購入している人がいるんだ」という感じで。ただ、僕のことをよく知っている友人は「らしい買い物だね」と言ってくれました。

――乗り始めた際の第一印象は覚えていますか?

物理的な話で言えば、目線が高くなったというのはありますが、個人的にはフワフワした乗り心地だなと思いましたね。RAV4が比較的シャキッと動いてくれる印象だったので、比較するともっさりとした動きには驚きました。

ただ、大きなクルマならではの力強い感じがしたので「頼もしいな」という印象を持ちました。

――このクルマになってからお出かけの頻度などは変わりましたか?

クルマでの移動そのものはありますが、まだ遠出はしていないです。というのも妻が現在妊娠中なので、現時点では特別遠くに行くことはなく、日常の買い物など普段使いをするのに活用しています。

近場で言えば、近所の大きなショッピングモールや湘南エリアの街に住んでいるので海沿いの道にふらっとドライブをするようになりました。

  • トヨタ・ランドクルーザー250と夕暮れの海

――海沿いのドライブは気持ちよさそうですね。ランクルでドライブしていると、周囲からの視線を感じることはありませんか?

あります。まだこのランクルがあまり出回っていないみたいで、信号待ちの時とかはけっこう感じますね。少し恥ずかしいですが、「見られているな」っていう感じでニヤニヤしちゃいます(笑)。

――荷室も大きくなって、お買い物は楽になったのでは?

RAV4も十分に荷物を積めるクルマでしたが、それ以上に荷物が積めるのでかなりありがたいですね。RAV4はルーフボックスを載せてそこにキャンプグッズを入れていたのですが、ランクルだとその必要はなさそうだなと感じるので、今後キャンプするのを想像するとワクワクが止まらないです(笑)。

あと、シートがいいのか運転をしていても疲れないし、街乗りでも乗り心地が良くて取り回しも楽、。僕が今までイメージしていたランドクルーザーとは全く違う、日常使いの機能性も総じて優等生だなと感じています。

  • トヨタ・ランドクルーザー250と山道

――近場以外だとどのあたりまでドライブを?

伊豆の方には出かけました。だいたい2時間くらいの運転時間で、妊娠している妻と出かけられるギリギリのところはこの辺りだったので、伊豆で旅行を楽しみました。

――もともと奥さまのご意向があったということでしたが、好きな度合いが増していったている感じでしょうか?

そうですね。所有して初めてこのクルマの良さを知ったし、沼にハマっていく感じがしました。「まさか僕がランクルに乗るなんて」と想像すらつかないことだったので、1年前の僕が見たら驚くでしょうね。

――roh_250Icさんが特に気に入っているところは?

ヘッドライトですね。僕のクルマは角目のモデルなのですが、デイライトが力強い一本の線で光るのがすごく好きです。

RAV4や最近のクルマのトレンドとして、ヘッドライトがつり上がったキリッとシャープな感じですが、このクルマは顔文字で言えば「( ̄・ω・ ̄)」みたいで、あの武骨なボディとのギャップが可愛いなって思います。それとオーバーフェンダーフェチなので、フェンダーの張り出し方はもうほんと……たまりません。

他には内装ですね。ちょっと武骨で男くさくて、ゴツゴツしていて。先進性はというよりも機能的で、どこか懐かしい安心感があります。やたらと物理スイッチまみれで自分が操っている感じがするのがたまらないです。

それでいて後ろの席にヒートシーター、ベンチレーションもあって同乗者にも配慮があって不便に感じないんですよね。こういうところを見ると、思っていたよりも付き合いやすいクルマだなという印象になりました。

  • トヨタ・ランドクルーザー250のヘッドライト
  • トヨタ・ランドクルーザー250のセンターコンソール

――今後、このクルマでしてみたいことは?

先程お話させていただいたようにアメ車、アメリカンへの憧れがあるので、そんなカスタムもしてみたいなと思っています。ただ、現時点では車両の価格も高かったし、他に優先したいこともあって金銭面的に余裕がないので、カスタムに関してはしばらくお休みかなと思っています。

落ち着いたら、RAV4に付けていたグリルマーカーをまた付けたいなとも思うし、RAV4とは方向性を少しだけ変えつつ、気にいっていたことをまたこのクルマでもやりたいなと思っています。とりあえず今は純正状態に少しだけ使われているメッキやシルバーを無くしていっています。

出かけたいところで言えば、雪国を走ってみたいですね。中でも山形県の樹氷をこのクルマで見に行ってみたいです。そういった自然が溢れる、ランドクルーザーが喜びそうな場所に連れて行ってあげたいですね。家族も増えるし、これからのファミリーライフをこのクルマも含めて育んでいきたいです。

――では、roh_250Icさんにとってランクルはどんな存在ですか?

「僕の写し鏡」ですね。いや、僕がこんなカッコイイというわけではなく(笑)、僕にとってランクルは雲の上の存在だったクルマでしたが、今、それが自分の手元にある。半年たってもまだ自分がランクルに追いついていないように感じるのに、今はもう僕たちの生活には欠かせないものになっている。それでいてとてもカッコイイ

だから、僕としてはこのランクルに見合う人間になりたいなって思っています。自分をより高め、背筋を伸ばしてくれるようなクルマだと感じています。なので僕がこれじゃアカンだろうってことで、今日もトレーニングに励みます(笑)。

  • トヨタ・ランドクルーザー250とオーナーさん

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(文:福嶌弘 写真:roh_250Icさん提供)