クルマ好き、集まれ! cafe GIULIA 編

好きな話題について語らう。それは本当に素敵で幸せな時間……今回訪れたのは、クルマ好きが集まるカフェとして知られる「cafe GIULIA(カフェ ジュリア)」。時間を忘れてつい長居してしまうほどクルマに没頭できる、素敵な場所での人々のふれあいをお伝えします。

箱根の別荘地に佇む cafe GIULIAへ

壮大な富士山を眺めながらドライブができる芦ノ湖スカイラインや、コーナーが連続する伊豆スカイライン。
ドライブに絶好のロケーションを持つ箱根は、クルマ情報誌の取材が多い土地でもあります。

今回伺ったのは、ゆっくりとした時間が流れる山林に佇む「cafe GIULIA」。
お店の前には、プジョーの207やボルボのS60、アルファロメオのスパイダーなどがとめられていました。
ドライブ前に洗車を済ませてきたのか、どれもボディがまばゆい!

cafe GIULIAは「車好き」「カフェ」で検索すると真っ先に表示されるほど、ツウの間では知られているカフェなんですよ!
クルマを愛する人が集うこのカフェは、2005年にオープンし、一時は震災などの影響で休業していたものの、昨年10月にファンの後押しもあって、見事に復活を果たしました。

店内は、まるで大人の秘密基地!

さっそく店内に入ってみると、オーナーとお客さんがクルマ談義を楽しんでいました。

オーナーの外舘(とだて)さんはクルマに魅せられ、クルマに恋をしてしまった人。
木を基調とした店内には、雑誌やミニカーのコレクション、ポスター、置き物などが所狭しと並びます。

さまざまなクルマに関するグッズは、わざわざ買いそろえたものではなく、もともと外舘さんが所有していた宝物を並べただけ。まるで大人の秘密基地のようでワクワクします!

クルマ好き少年が、そのまま大人になった。

「自動車が大好きな少年でしたね。小学生の頃、米軍横田基地の近くに住んでいたんですよ。その前の国道16号線に立ち、『どのクルマが何台通った』と大学ノートにメモするのが日課でした。色やボディなど、クルマについて毎日考えていましたね」と、気さくに語るオーナーの外舘さん。

どうしてこのようなカフェを作ったのか聞いてみると、「もともとはガレージにしようと思って購入した土地で、カフェを営業するつもりはなかった」とのこと。しかし、クルマ雑誌の知り合いが多かったこと、さらに幾多のご縁があり、脱サラをして、クルマをテーマにした「cafe GIULIA」を開業。

ノウハウもないまま手探りでスタートしたカフェも、オープンして早8年。
「本当に幸せですよ。好きな人たちと好きなクルマに囲まれて」と、外舘さんは表情を崩します。

ドライブがてら、足を運ぶお客さんたち

「お店に来るのは、基本的には変なお客さんばかり……。(笑) というのは冗談で、高級車や大衆車を問わず、とにかくクルマが好きな人が多いですね。買い替える時の相談とかもよくされます。本当にまだまだいるんですよ〜、クルマが大好きで大好きでたまらない人たちが!」

この日は、アルファロメオのスパイダーに乗って訪れたご夫婦や家族連れ、カップルがいました。
地元ラジオ局のパーソナリティを務める羽山佳世乃さんも、アルファロメオのベローチェで来店。

お客さんの中には、オーダーメイドのクルマで訪れる某美術館のオーナーや、有名なクルマの開発者などもいるとか!
cafe GIULIAは東京からクルマで約1時間30分ほどの場所にあり、ドライブにちょうどいい距離であることも、業界の有名人が訪れる理由かもしれません。

自然と仲間が集まる、仲間ができる。

​クルマをテーマにしたイベントを開催しているのもこの場所の特徴。
これまでに、アルファロメオのオーナーが集まって開かれた食事会やオーディオを楽しむイベント、ミニカー交換会、ジャズライブなどを行ってきました。

「共通の趣味があるから、初対面のお客様同士でも自然と話が合う人が多いんですよね。
中には、クルマが好きで出会って、その縁で結ばれた人もいますよ」と、自分のことのように嬉しそうに話す外舘さん。
そんな出会いって素敵デス!

愛する仲間、愛するクルマに囲まれた日々は本当に幸せそう。 でも、その幸せを共有できる場所を作ったことに意義があるのだと思いました。 ちなみにお店の名前「cafe GIULIA」は、 外舘さんが愛してやまないアルファロメオの名車から名付けたもの……と勝手に想像しています。 皆さんも箱根のドライブがてら立ち寄ってみてくださいね。

取材協力:cafe GIULIA
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817-416
0460-84-4433

[ガズー編集部]