【ホンダ N-BOXカスタム 試乗】リッタークラスにも遜色ない余裕の走り…島崎七生人
標準車のほのぼのとした丸型ヘッドランプは『N-BOX』らしい。対して「カスタム」の眼光鋭いマスクは、車種を問わず、カスタム系のこうしたワイルドな雰囲気を求めるユーザーのためにある。
新型では9灯式(!)LEDフルヘッドライトの採用で、機能とデザインが融合。オートレベリング、オートライトの機能付きだから便利だし、(他車にも)快適だろう。顔つきはライバル車に較べてギラつきは控えめだが、クラムシェル状のボンネットの厚みやワイド感を出したバンパー形状が効いて、強さ感、押し出しはなかなか。
内装は基本的にブラック。写真で伝わるかどうか、このブラック内装のほうがベージュ内装よりインパネのややこしいデザインが気にならないと思った。シート表皮はターボ車の場合、トリコットとレザー調のコンビだが、しなやかな風合いでなかなか上質。試乗車はフロントがベンチシートだったが、かつての『S-MX』のそれのように身体が収まらず苦労する…といったことはなく、ドライバーにとっての着座感は上々。後席にはセンターアームレストが備わる(しかも左右個別)ほか、ストローク190mmのスライド機構やチップアップ、ダイブダウンなど、実用機能もひととおり備わり使い勝手のよさは標準車と同等だ。
ターボの走りは、標準車のノンターボ以上にしっかりとする。ターボの装着タイヤは15インチ(標準車は14インチ)で、標準車との足の設定の違いは、タイヤサイズの差分対に処した程度だそう。とはいえ、路面との確かなコンタクト、安定してスムースなステアリングフィール、重厚感すら感じる乗り味など、ハイト系だからこそ望みたい心強い設定になっている。タイヤノイズも気にならない小ささに丸めてあり、快適性が高い。ターボ(64ps/104Nm)のが発揮してくれる動力性能は、低速から高速領域まで無理なく余裕な感じ。軽を意識させないというか、リッタークラスのコンパクトカーにもほとんど遜色のない走りを実現している。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
新型では9灯式(!)LEDフルヘッドライトの採用で、機能とデザインが融合。オートレベリング、オートライトの機能付きだから便利だし、(他車にも)快適だろう。顔つきはライバル車に較べてギラつきは控えめだが、クラムシェル状のボンネットの厚みやワイド感を出したバンパー形状が効いて、強さ感、押し出しはなかなか。
内装は基本的にブラック。写真で伝わるかどうか、このブラック内装のほうがベージュ内装よりインパネのややこしいデザインが気にならないと思った。シート表皮はターボ車の場合、トリコットとレザー調のコンビだが、しなやかな風合いでなかなか上質。試乗車はフロントがベンチシートだったが、かつての『S-MX』のそれのように身体が収まらず苦労する…といったことはなく、ドライバーにとっての着座感は上々。後席にはセンターアームレストが備わる(しかも左右個別)ほか、ストローク190mmのスライド機構やチップアップ、ダイブダウンなど、実用機能もひととおり備わり使い勝手のよさは標準車と同等だ。
ターボの走りは、標準車のノンターボ以上にしっかりとする。ターボの装着タイヤは15インチ(標準車は14インチ)で、標準車との足の設定の違いは、タイヤサイズの差分対に処した程度だそう。とはいえ、路面との確かなコンタクト、安定してスムースなステアリングフィール、重厚感すら感じる乗り味など、ハイト系だからこそ望みたい心強い設定になっている。タイヤノイズも気にならない小ささに丸めてあり、快適性が高い。ターボ(64ps/104Nm)のが発揮してくれる動力性能は、低速から高速領域まで無理なく余裕な感じ。軽を意識させないというか、リッタークラスのコンパクトカーにもほとんど遜色のない走りを実現している。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
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