【VW ティグアン 新型試乗】安心感ある走り+経済性が魅力の「TDI」…島崎七生人
SUV×TDI。カタログにもそんな表記がある、最新の2リットルターボディーゼルが搭載された『ティグアンTDI 4MOTION』は、まさにそういうクルマを選びたいユーザーが待っていたクルマに仕上げられている。
搭載エンジンは、前後して登場した『ゴルフトゥーランTDI』と共通。150ps/34.7kgmのスペックも同じだ。ただしJC08モード燃費は17.2km/リットルで、数値上『トゥーラン』(19.3km/リットル)との差がある。ただしコチラは第5世代ハルデックスカップリングを採用し、前後輪の駆動力を100:0~50:50で可変させる“4MOTION”を採用し、DSGも7速(パドルシフト付き)の組み合わせに。
単純に車重をみるとゴルフトゥーランTDI+100kgの1730kgだ。またダウンヒルアシストを効かすオフロードモードを含めた走行モード切り替え(4MOTIONアクティブコントロール)の搭載も特徴だ。
実際の走りは、言葉で表現すると“アクティブでスポーティ”といったところ。もともとガソリン車でも乗り味は引き締まった印象だが、235/50R19 99V(ピレリ・スコーピオン ヴェルデ)の大径タイヤを履くこともあり、乗り味の印象は変わらない。ただし不当に硬いのではなく、足回りが路面からの入力を受け止めるべく剛性感を発揮している……そんなタッチというべきか。
走行モードにより走りっぷりは好みで切り替えられるが、通常のオンロード走行では、ゆったりというより、基本的に適度に俊敏な身のこなしといったところ。コンパクトなSUVらしい振るまいをみせる。個人的には、さらにゆったりとした乗り味に切り替えられるモードがあってもいいかも……とも思う。
注目のTDIは、もちろん不満なしのマッチングだ。DSGが7速ということもあり、ギヤの選択がよりキメ細かく、豊かなトルクと十分なパワー感と相まって、快活にも悠々とも走らせられる。今回は試乗会の1枠分の試乗となったが、実際にオーナーになり高速道路で足を伸ばす走らせ方なら、燃費はグングンと向上していくはずだ。
インフォテイメントシステムのDiscover Proでは、テレマティクス機能によりスマホと連携させられ、Apple CarPlay、Android Autoなどの利用も可能。試乗車は上級のHighlineで、デジタルメータークラスター、ヘッドアップディスプレイといった現代的な装備も備える。それと前席、後席(左右)にシートヒーターを備える点はありがたい。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
搭載エンジンは、前後して登場した『ゴルフトゥーランTDI』と共通。150ps/34.7kgmのスペックも同じだ。ただしJC08モード燃費は17.2km/リットルで、数値上『トゥーラン』(19.3km/リットル)との差がある。ただしコチラは第5世代ハルデックスカップリングを採用し、前後輪の駆動力を100:0~50:50で可変させる“4MOTION”を採用し、DSGも7速(パドルシフト付き)の組み合わせに。
単純に車重をみるとゴルフトゥーランTDI+100kgの1730kgだ。またダウンヒルアシストを効かすオフロードモードを含めた走行モード切り替え(4MOTIONアクティブコントロール)の搭載も特徴だ。
実際の走りは、言葉で表現すると“アクティブでスポーティ”といったところ。もともとガソリン車でも乗り味は引き締まった印象だが、235/50R19 99V(ピレリ・スコーピオン ヴェルデ)の大径タイヤを履くこともあり、乗り味の印象は変わらない。ただし不当に硬いのではなく、足回りが路面からの入力を受け止めるべく剛性感を発揮している……そんなタッチというべきか。
走行モードにより走りっぷりは好みで切り替えられるが、通常のオンロード走行では、ゆったりというより、基本的に適度に俊敏な身のこなしといったところ。コンパクトなSUVらしい振るまいをみせる。個人的には、さらにゆったりとした乗り味に切り替えられるモードがあってもいいかも……とも思う。
注目のTDIは、もちろん不満なしのマッチングだ。DSGが7速ということもあり、ギヤの選択がよりキメ細かく、豊かなトルクと十分なパワー感と相まって、快活にも悠々とも走らせられる。今回は試乗会の1枠分の試乗となったが、実際にオーナーになり高速道路で足を伸ばす走らせ方なら、燃費はグングンと向上していくはずだ。
インフォテイメントシステムのDiscover Proでは、テレマティクス機能によりスマホと連携させられ、Apple CarPlay、Android Autoなどの利用も可能。試乗車は上級のHighlineで、デジタルメータークラスター、ヘッドアップディスプレイといった現代的な装備も備える。それと前席、後席(左右)にシートヒーターを備える点はありがたい。
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島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
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