2023年SUPER GT タイヤと燃料ルール変更について
2022年10月2日、第7戦オートポリス(2022 AUTOBACS SUPER GT Round7 FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE)で、SUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイションの代表取締役である 坂東正明代表が定例会見で2023年のタイヤと燃料について状況説明を行った。
SUPER GTのタイヤは4社(ブリヂストン、ダンロップ、ミシュラン、ヨコハマ)が開発し提供を行っている。タイヤは、天候により変化する路面コンディション、コースの特徴に対して、適切であることが必要であるため、ラップタイムを縮めるために、環境に対してピンポイントのタイヤが求められている。レースを面白くする要因のひとつでもある。しかし、SDGsという観点でいえば最適な状態とは言えない。
坂東代表は、「モータースポーツの環境対応については、モータースポーツに携わる人全員が考えなくてはいけない。ルールができたらそれに従ってもらいたい。その範囲は、タイヤ、オイル、ブレーキ、エンジンなど、我々が使うものに対してすべてになる。」
そして、環境によいタイヤについては、
「前回のSUGOでは、雨が多く降っている時、乾いてきている時に使えるタイヤなどのピンポイントのタイヤでなく、レンジのひろかったタイヤのチームが勝っている。」
タイヤルール変更は、
「持ち込み 使用本数 距離について、皆さんに納得してもらう形で最終戦では示したいと思う。」と説明した。
燃料はE5の予定だ。E5とはエタノール混合率が5%の混合燃料をさしており、エタノールはバイオ燃料になる。ヨーロッパの一部の国では、E5,E10のガソリンが販売されており、英国ではE10の標準化に邁進している。
SUPER GTでは、11月5-6日に行われる次戦のもてぎの翌日に、各チームに200LのE5燃料を提供しカーボンニュートラル・フューエルテストをする予定だという。そして来年のレースでのE5燃料の渡しかた、回収方法などの運用方法は検討しているが、運用しながら改善していきたいと語った。
(GAZOO編集部)
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