ジャン・アレジ氏がSUPER GTに初見参、息子ジュリアーノ選手への想い
元F1ドライバーでジュリアーノ・アレジ選手の父親であるジャン・アレジ氏が、2022年10月2日、第7戦オートポリス(2022 AUTOBACS SUPER GT Round7 FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE)の会見で、息子ジュリアーノ選手、SUPER GT、メディアとの関係、カーボンニュートラルについて語った内容をお届けする。
皆さまもご存じのように、1990年代にF1を盛り上げた一人であるジャン・アレジ氏は、F1参戦同年の1989年に全日本F3000選手権にスポット参戦したこともあり、F1では、ティレル、フェラーリ、ベネトン、ザウバー、プロスト、ジョーダンと13年もの間活躍した選手だ。記録よりも記憶に残るドライバーと言われている。1990年のアメリカGPでのセナとのバトルに衝撃を受けたのを今でも覚えている。
2020年のコロナ禍の中、息子ジュリアーノ・アレジ選手が日本のレースに参戦を開始したため、ジュリアーノ選手の日本でのレース活動はネットでしか確認しておらず、サーキットで見るのは今回が初めてだそうだ。
来日しジュリアーノ・アレジ選手を見てみると、情熱をもってレースに取り組み、貴重な経験を積んいること、また所属するTOM’Sが、ジュリアーノ選手を息子のように扱ってくれており、彼にとって二つ目のファミリーとして、とてもいいチームに恵まれていると感じたそうだ。
またSUPER GTの、車の品質、スピード、各メーカー、チーム、タイヤ、レースのレベルの高さに驚いたそうで、ライバルがとても速く、タフなレースを展開するSUPER GTの中で、息子ジュリアーノ選手がどんどん成長してくれたらうれしいと親心もみせた。
カーボンニュートラルについて聞かれると、自分が鈴鹿でF1を走っていた時は200kgのガソリンが必要であったが、今では100kgで走らせているなど、システム、技術で、各メーカーがCO2を出さないよう頑張っており、誇らしいと思うと語った。
自分(ジャン・アレジ氏)の経験をもとに、レーサーとカメラマン、ジャーナリストの良い関係性について問われると、興味深い回答をした。自分は、カメラマン、ジャーナリストと一対一で対応してきた。だから、今でも、当時のカメラマン、ジャーナリストと交流があり、とても幸せだと思う。しかし、今のF1は若い選手でも凄く守られており、私の時代のようにメディアと良いリレーションシップが取れていない(取れない)ように感じると語った。
ジャン・アレジ氏が活躍した1990年代は、モータースポーツの媒体は紙媒体とTVしかなく、ディープな情報が必要な時代だった。今は、主要媒体がネットに代わったため収益モデルが変化し、広く浅い情報が多く配信され、プロ選手に密着したディープな情報は、減ってきていると思う。ディープな情報が不足することにより、ディープなファンの育成はどんどん難しくなるのだろう。だからこそ、モータースポーツファンを増やすためには、広く浅い情報で気軽に楽しめるモータースポーツの情報配信を変革する必要があるのかもしれない、とジャン・アレジ氏の発言を通じて感じた。
皆さまもご存じのように、1990年代にF1を盛り上げた一人であるジャン・アレジ氏は、F1参戦同年の1989年に全日本F3000選手権にスポット参戦したこともあり、F1では、ティレル、フェラーリ、ベネトン、ザウバー、プロスト、ジョーダンと13年もの間活躍した選手だ。記録よりも記憶に残るドライバーと言われている。1990年のアメリカGPでのセナとのバトルに衝撃を受けたのを今でも覚えている。
2020年のコロナ禍の中、息子ジュリアーノ・アレジ選手が日本のレースに参戦を開始したため、ジュリアーノ選手の日本でのレース活動はネットでしか確認しておらず、サーキットで見るのは今回が初めてだそうだ。
来日しジュリアーノ・アレジ選手を見てみると、情熱をもってレースに取り組み、貴重な経験を積んいること、また所属するTOM’Sが、ジュリアーノ選手を息子のように扱ってくれており、彼にとって二つ目のファミリーとして、とてもいいチームに恵まれていると感じたそうだ。
またSUPER GTの、車の品質、スピード、各メーカー、チーム、タイヤ、レースのレベルの高さに驚いたそうで、ライバルがとても速く、タフなレースを展開するSUPER GTの中で、息子ジュリアーノ選手がどんどん成長してくれたらうれしいと親心もみせた。
カーボンニュートラルについて聞かれると、自分が鈴鹿でF1を走っていた時は200kgのガソリンが必要であったが、今では100kgで走らせているなど、システム、技術で、各メーカーがCO2を出さないよう頑張っており、誇らしいと思うと語った。
自分(ジャン・アレジ氏)の経験をもとに、レーサーとカメラマン、ジャーナリストの良い関係性について問われると、興味深い回答をした。自分は、カメラマン、ジャーナリストと一対一で対応してきた。だから、今でも、当時のカメラマン、ジャーナリストと交流があり、とても幸せだと思う。しかし、今のF1は若い選手でも凄く守られており、私の時代のようにメディアと良いリレーションシップが取れていない(取れない)ように感じると語った。
ジャン・アレジ氏が活躍した1990年代は、モータースポーツの媒体は紙媒体とTVしかなく、ディープな情報が必要な時代だった。今は、主要媒体がネットに代わったため収益モデルが変化し、広く浅い情報が多く配信され、プロ選手に密着したディープな情報は、減ってきていると思う。ディープな情報が不足することにより、ディープなファンの育成はどんどん難しくなるのだろう。だからこそ、モータースポーツファンを増やすためには、広く浅い情報で気軽に楽しめるモータースポーツの情報配信を変革する必要があるのかもしれない、とジャン・アレジ氏の発言を通じて感じた。
(文/写真 :GAZOO編集部)
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