【ス―パー耐久第4戦オートポリス】新型シビックタイプRのTCRマシンがデビュー! その進化ポイントは!?
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97号車 Racer HFDP CIVIC
スーパー耐久シリーズの第4戦が行われているオートポリスに、国内初登場となるFL5型の新型シビックタイプRのTCR車両「Honda Civic Type R TCR(以下シビックTCR)」が参戦を開始した。そのチーム、そしてスーパー耐久参戦へのプロジェクトを統べる遠藤光博代表に、新型のシビックTCRの速さや走りの特長について、そして遠藤代表がス―パー耐久参戦を通じて叶えたい想いを伺った。
昨年までST-TCRクラスにFK8型のシビックTCRを使用し参戦していたM&Kマネージメント。その遠藤代表はドライバーとしても長年活躍しており、レーシングカートで当時最年少のポールポジションを記録するなど、早くから実力をみせていたドライバーだ。
それからも数々のレースに参戦をしながら、ボディコーティングを中心としたカーメンテナンスサービスを行うM&Kマネージメントを立ち上げ、現在ではホンダ車の販売店ホンダカーズ桶川の代表も務めている。
昨年までST-TCRクラスにFK8型のシビックTCRを使用し参戦していたM&Kマネージメント。その遠藤代表はドライバーとしても長年活躍しており、レーシングカートで当時最年少のポールポジションを記録するなど、早くから実力をみせていたドライバーだ。
それからも数々のレースに参戦をしながら、ボディコーティングを中心としたカーメンテナンスサービスを行うM&Kマネージメントを立ち上げ、現在ではホンダ車の販売店ホンダカーズ桶川の代表も務めている。
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M&K Racing 遠藤光博代表
スーパー耐久には2016年(スポット参戦)、2017年にホンダ・フィットでST-5クラスに参戦している。それはM&Kマネージメントのボディコーティングの製品開発を目的とした参戦だったという。
そして、2019年からはホンダの育成プロジェクトとコラボレーションすることとなり、「特性がニュートラルで、変なクセのないクルマ」というシビックTCRで、ST-TCRクラスに参戦することとなった。
そして、2019年からはホンダの育成プロジェクトとコラボレーションすることとなり、「特性がニュートラルで、変なクセのないクルマ」というシビックTCRで、ST-TCRクラスに参戦することとなった。
シェイクダウンはレースウィークの木曜日!
M&Kマネージメントは2023年シーズンに当初から新型シビックTCRでの参戦を計画しており、マシンがデリバリーされたことでこのオートポリス戦から参戦を開始することとなった。
参戦体制としては、これまでマシンのメンテナンスは他社に依頼していたものの、今シーズンからは自社でレーシングチームを立ち上げている。そして新型FL5型とともに、昨年まで走らせていたFK8型も同時に参戦しているが、そうしたチームは世界を見回しても初だという。
実は、新型のデリバリーは7月に入ってからとのことで、そこからマシンのチェックやカラーリングを施し、決勝レースのわずか3日前、7月27日(木)にオートポリスでシェイクダウンを行ったという、まさに出来立てホヤホヤのマシンでの参戦開始となっている。
参戦体制としては、これまでマシンのメンテナンスは他社に依頼していたものの、今シーズンからは自社でレーシングチームを立ち上げている。そして新型FL5型とともに、昨年まで走らせていたFK8型も同時に参戦しているが、そうしたチームは世界を見回しても初だという。
実は、新型のデリバリーは7月に入ってからとのことで、そこからマシンのチェックやカラーリングを施し、決勝レースのわずか3日前、7月27日(木)にオートポリスでシェイクダウンを行ったという、まさに出来立てホヤホヤのマシンでの参戦開始となっている。
新型シビックTCRは全体的にブラッシュアップ
いったい、新型シビックTCRはどのような進化を遂げているのだろうか? 走らせてみた感想を伺ってみた。
「FK8型もFL5型も基本的なコンセプトは変わらないと思うんですけど、全体がブラッシュアップしていて、路面からのインフォメーションも感じやすいです。全体の剛性も上がっていますし、足回りもジオメトリを含めて変更していきていると思うので、コーナリングスピードも上がっています。パワーも少し上がっていると思いますし、ターボのタイムラグがなくなったりしていることでもコーナー出口でのタイムロスが減っているのかなと思います」
実際にベース車両であるシビックタイプRもFK8型からFL5型になったことで進化しており、その恩恵も大きいという。
金曜日の専有走行でのベストタイムは、下記の通りだ。
13位 #97 Racer HFDP CIVIC 2’00.831
17位 #5 AI’ CIVIC 2,03.859
「FK8型もFL5型も基本的なコンセプトは変わらないと思うんですけど、全体がブラッシュアップしていて、路面からのインフォメーションも感じやすいです。全体の剛性も上がっていますし、足回りもジオメトリを含めて変更していきていると思うので、コーナリングスピードも上がっています。パワーも少し上がっていると思いますし、ターボのタイムラグがなくなったりしていることでもコーナー出口でのタイムロスが減っているのかなと思います」
実際にベース車両であるシビックタイプRもFK8型からFL5型になったことで進化しており、その恩恵も大きいという。
金曜日の専有走行でのベストタイムは、下記の通りだ。
13位 #97 Racer HFDP CIVIC 2’00.831
17位 #5 AI’ CIVIC 2,03.859
まだ2日間の走行を終えた段階でこの話を聞いているものの、新型シビックTCRにトラブルは発生していないという。
FK8型のシビックTCRは、耐久レース参戦を視野に入れて製作されていなかったこともあり、参戦当初は特に耐久面でのトラブルが発生することがあったという。
そうした状況やデータは常にマシンを製作しているイタリアのJASモータースポーツに提供してきており、FK8型のシビックTCRは進化を遂げてきたそうだ。
そして新型シビックTCRについても最初からノートラブルでシェイクダウンできているのは、これまでの開発の成果であり、M&Kマネージメントが果たしてきた役割は大きいのかもしれない。
実際に今回のレースにはJASモータースポーツのエンジニアがイタリアから来ていることも、その関係性をうかがわせる。
FK8型のシビックTCRは、耐久レース参戦を視野に入れて製作されていなかったこともあり、参戦当初は特に耐久面でのトラブルが発生することがあったという。
そうした状況やデータは常にマシンを製作しているイタリアのJASモータースポーツに提供してきており、FK8型のシビックTCRは進化を遂げてきたそうだ。
そして新型シビックTCRについても最初からノートラブルでシェイクダウンできているのは、これまでの開発の成果であり、M&Kマネージメントが果たしてきた役割は大きいのかもしれない。
実際に今回のレースにはJASモータースポーツのエンジニアがイタリアから来ていることも、その関係性をうかがわせる。
ドライビングスキルのみならず、多方面の育成に精を出す
実際に、昨年参加していた小出峻選手はHRCと契約し、SUPER GTのGT300クラスのNSXとスーパーフォーミュラライツに参戦するというステップアップを果たしている。
長年ドライバーとして活躍してきた遠藤代表だからこそ、ドライバーの気持ちをくみ取るチーム運営をすることができるのかもしれない。
ただ、ドライビングスキルを磨くことだけが、遠藤代表の育成への想いではないという。
「ただ速いだけのドライバーはたくさんいると思います。でもそれ以外にもスポンサーさんだったりメーカーの方だったり、そういった方たちとの人付き合いってすごく大切だと思っています。そういうのができなくて淘汰されていくドライバーもかなり見てきているので、そうしたこともしっかりと教えていきたいですね。」
さらに、ドライバーの育成のみならず、代表を務めるホンダカーズ桶川からもメカニックが研修に来ていたり、立ち上げたばかりのチームの底上げも必要であったりと、遠藤代表の経験を活かした育成があらゆるところで行われているようだ。
また育成ではないものの、自社の社員と一緒に楽しいことをしていきたいという遠藤代表は、今回販売店の女性社員に向けてレースクイーンをやってみたい人がいないかと公募したところ、やってみたいという方もいたそうで、実際にサーキットにきて活躍していた。
「ただ速いだけのドライバーはたくさんいると思います。でもそれ以外にもスポンサーさんだったりメーカーの方だったり、そういった方たちとの人付き合いってすごく大切だと思っています。そういうのができなくて淘汰されていくドライバーもかなり見てきているので、そうしたこともしっかりと教えていきたいですね。」
さらに、ドライバーの育成のみならず、代表を務めるホンダカーズ桶川からもメカニックが研修に来ていたり、立ち上げたばかりのチームの底上げも必要であったりと、遠藤代表の経験を活かした育成があらゆるところで行われているようだ。
また育成ではないものの、自社の社員と一緒に楽しいことをしていきたいという遠藤代表は、今回販売店の女性社員に向けてレースクイーンをやってみたい人がいないかと公募したところ、やってみたいという方もいたそうで、実際にサーキットにきて活躍していた。
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97号車 Racer HFDP CIVICの森山冬星選手(左)と三井優介選手(右)
TCRのマシンではあるが、TCRのワンメイクレースに参戦する気はないという遠藤代表。トップカテゴリーと同じサーキットを転戦し、多くのプロドライバーも参戦するスーパー耐久だからこそ育成に最適なカテゴリーであるという。
今回、新型シビックTCRについて取材に伺ったが、また改めてスーパー耐久らしいチームやプロジェクトに関するお話が伺えることとなった。
「大切なことはスーパー耐久で学びました」
そんなレーシングドライバーがこれからも増えていくことになりそうだ。
(文:GAZOO編集部 山崎 写真:GAZOO編集部)
今回、新型シビックTCRについて取材に伺ったが、また改めてスーパー耐久らしいチームやプロジェクトに関するお話が伺えることとなった。
「大切なことはスーパー耐久で学びました」
そんなレーシングドライバーがこれからも増えていくことになりそうだ。
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