【ル・マン24時間】予選2日目 小林可夢偉#7号車がコースレコード更新でPP獲得

6月15日(木)、第85回ル・マン24時間レースの公式予選2日目が行われ、午後7時から行われた予選第2回目の終盤、TS050 HYBRID #7号車を駆る小林可夢偉が3分14秒791という従来のコースレコード(注)を約2秒上回る驚異的なタイムでポールポジションを獲得した。前日の予選第1回目に記録した自らのタイム3分18秒651から約4秒ものタイム更新で、最終的に2番手グリッドにつけたTS050 HYBRID #8号車にも2秒半の大差をつける大記録となった。

WEC 2017年 第3戦 ル・マン24時間レース 予選総合結果:LMPクラス

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
1 7 小林可夢偉
マイク・コンウェイ
ステファン・サラザン
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
76 3:14.791
2 8 中嶋一貴
セバスチャン・ブエミ
アンソニー・デビッドソン
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
60 3:17.128
3 1 ニール・ジャニ
アンドレ・ロッテラー
ニック・タンディ
ポルシェLMPチーム/
ポルシェ919ハイブリッド
72 3:17.259
4 2 ティモ・ベルンハルト
アール・バンバー
ブレンダン・ハートレー
ポルシェLMPチーム/
ポルシェ919ハイブリッド
57 3:18.067
5 9 ニコラス・ラピエール
国本雄資
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
78 3:18.625

決勝レースである第85回ル・マン24時間レースは、6月17日(土)午後3時にスタートを切る。

(注)ル・マン24時間レースが行われるサルト・サーキットは、24時間レースが始まった1923年に現在とほぼ同じレイアウト・距離になり、以後少しずつ形状を変えて現在に至っている。これまでの最速記録は1985年にポルシェ962のハンス・ヨアヒム・シュトックがマークした平均251.815km/hで、この記録はユノディエールにシケインが設置される前のもの。最高速が400km/hを越える車両が出始めたため、1990年、ストレート上に2カ所のシケインが設置された。シケイン設置後のベストラップは、2015年にポルシェ919のニール・ジャニが記録した3分16秒887(平均249.2km/h)だった。今年、小林可夢偉はそのタイムを大幅に破るとともに、最速記録を更新(251.882km/h)したことになる。

[ガズー編集部]