【トヨタ WEC】2019-2020 開幕戦 シルバーストーン4時間決勝、TS050 HYBRID シーズン開幕戦を1-2フィニッシュで飾る

TOYOTA GAZOO Racingは、2019-2020年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦シルバーストーン4時間レースを1-2フィニッシュという完璧な結果で終え、順調なシーズンスタートを切りました。

ドライバーコメント等、詳細はこちら(TOYOTA GAZOO Racing)

WEC 2019-2020 開幕戦 シルバーストーン4時間 決勝結果:LMP1クラス

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
1 7 小林可夢偉
マイク・コンウェイ
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
129 -
2 8 中嶋一貴
セバスチャン・ブエミ
ブレンドン・ハートレー
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
129 1.901
3 3 ナタナエル・ベルトン
ピポ・デラーニ
ロイック・デュバル
レベリオン・レーシング/
レベリオンR13・ギブソン
128 1Lap
4 5 チャーリー・ロバートソン
ベン・ハンリー
イゴール・オルトツェフ
チームLNT/
ジネッタG60-LT-P1・AER
124 5Laps
5 1 ブルーノ・セナ
グスタボ・メネゼス
ノルマン・ナト
レベリオン・レーシング/
レベリオンR13・ギブソン
123 6Laps
6 6 マイク・シンプソン
オリバー・ジャービス
ガイ・スミス
チームLNT/
ジネッタG60-LT-P1・AER
112 17Laps

地元英国出身のマイク・コンウェイと小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るTS050 HYBRID 7号車は、改定されたレギュレーションにより、ライバルよりも99kg重い車両ながらも、ポールポジションからスタートを切り、チームに取って6戦連続となる勝利を飾りました。

セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴とブレンドン・ハートレーの8号車は、レースを通して7号車と首位を争い2位でチェッカーを受けました。この週末を通して集まった5万人近い観衆の前で2台のTS050 HYBRIDは、めまぐるしく変わる天候とも戦いながら、熱い戦いを繰り広げました。

最初に7号車のステアリングを握り、ポールポジションからスタートを切ったコンウェイは、レース序盤、8号車のブエミを抑えて首位をキープ。しかしながら不運なタイミングで出されたフルコースイエローにより、一旦はレベリオンの先行を許すこととなりました。その後、ピットインで順位を入れ替えた8号車と7号車は、数周後には首位と2位の座を奪還しました。

レースはスタートから1時間半を過ぎた頃、シルバーストーンは急な雨に見舞われました。2台のTS050 HYBRIDは当初、予定外のピットインを嫌いスリックタイヤのまま走行を続けましたが、路面は急速にヘビーウェットコンディションになっていき、2台はウェットタイヤへと交換しました。

今回のレースではピットストップが大きな要素となり、TOYOTA GAZOO Racingはタイヤ交換で貴重な数秒を稼ぐことが出来ました。今季の規則改定によりTS050 HYBRIDの給油時間の優位性は無くなり、ライバルのジネッタ及びレベリオンも、それぞれトヨタよりも50%、61%多くの燃料を給油するにもかかわらず、同じ時間で給油できるように調整されたことが背景です。

8号車のハートレーはワイパーのトラブルに見舞われ、修理で数秒失いながらも首位を維持していましたが、レースが折り返す頃には、すぐ後を走行していた7号車の小林が8号車をパスし、首位を奪還しました。その後、レース後半戦は、セーフティカーの導入により、トップ3台は接近したものとなりました。

23分間でセーフティカーが退去しレースは再スタート。2台のTS050 HYBRIDは1-2体制で3位のレベリオン3号車との差を広げていき、その後、3号車はペナルティを受けたため上位2台との差は約1分に広がりました。

その後も2台のTS050 HYBRIDによる首位争いは続き、7号車の小林と8号車ハートレーは何度もポジションを入れ替えながらのバトルを展開。そして最後の1時間、7号車がロペス、8号車が中嶋へ交代してからも2台は僅差の1-2体制で周回を重ねました。

首位で7号車のバトンを受け取ったロペスは、次々に現れる周回遅れをかわしながらその座を守りきり、トップでチェッカー。最後まで猛追を見せた8号車の中嶋は、わずか1.9秒差での2位で続き、TOYOTA GAZOO Racingは2019-2020年シーズンの開幕戦を1-2フィニッシュという最高の結果で飾りました。

TOYOTA GAZOO RacingはWECのチャンピオンシップをリードして、来月、チームの母国で行われる次戦富士へと望みます。今大会シルバーストーンとは異なり、伝統的な、6時間のレースとなります。

ホームレースとなる富士において、TOYOTA GAZOO Racingは過去7年間で6勝と圧倒的な強さを見せています。しかしながら。今季より導入された新たなレギュレーションでは、前戦までに獲得したポイントに応じて、ハンデが科されることとなっており、ノン・ハイブリッドのライバル勢に比べTS050 HYBRIDはペースダウンを強いられることになります。また、今大会で勝利を挙げた7号車は、8号車よりも重いハンデを科されることとなります。

[ガズー編集部]

WEC 2019-2020 第1戦 シルバーストーン4時間 レース記事

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