【トヨタ WEC】2019-2020 第7戦 TOYOTA GAZOO Racing TS050 HYBRID 7号車が首位、8号車が1周差の2位で追う
9月19日(土)午後2時半、FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦 第88回ル・マン24時間レースのスタートが切られました。開始から6時間が経過し、レースの4分の1を終えたところで、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、1-2体制を守って走行を続けています。
WEC 2019-2020 第7戦 ル・マン24時間 6時間経過時順位:LMP1クラス
順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 周回 | トップとの差 |
1 | 8 | セバスチャン・ブエミ 中嶋一貴 ブレンドン・ハートレー |
TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID |
100 | - |
2 | 7 | マイク・コンウェイ 小林可夢偉 ホセ・マリア・ロペス |
TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID |
100 | 10.124 |
3 | 1 | ブルーノ・セナ グスタボ・メネゼス ノルマン・ナト |
レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン |
99 | 1 Lap |
4 | 3 | ロマン・デュマ ルイ・デレトラズ ナタナエル・ベルトン |
レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン |
99 | 1 Lap |
5 | 4 | オリバー・ウェッブ トム・ディルマン ブルーノ・スペングラー |
バイコレス・レーシング・チーム/ エンソ・CLM P1/01・ギブソン |
91 | 9 Laps |
3番手スタートのセバスチャン・ブエミと中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーが駆るTS050 HYBRID 8号車は、タイヤのパンクとブレーキダクトの清掃などのために2度のピットインを強いられタイムをロスしましたが、6時間を経過した時点では首位を走行しています。
ポールポジションからスタートを切った、WECのポイントリーダーであるマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3人がドライブするTS050 HYBRID 7号車は、序盤の6時間、首位での走行を続けていましたが、予定通りのピットへ向かったタイミングで不運にもセーフティカーが導入されたためタイムロス。8号車に続く2位につけています。ライバルとなるレベリオンの1号車は、1周遅れの3位を走行しています。
7号車のスタートを担当したコンウェイは、3番手からスタートしたブエミの8号車が、2番手スタートのレベリオン1号車との2位争いを繰り広げる間に、後続とのマージンを拡げていきました。
最初のピットストップで、ブエミの8号車はレベリオン1号車をかわして2位へと浮上しましたが、1時間を経過したところで左リアタイヤのパンクに見舞われ予定外のピットイン。首位から1分程遅れた4位へと後退しました。しかしその後、首位の7号車コンウェイが快調にリードを拡げていく間に、8号車のブエミも2台のレベリオンをかわし、2位へと復帰しました。
2台のTS050 HYBRIDは、ピットタイミングが半スティントほどずれた状況で、ピットのたびに順位が入れ替わる展開となりましたが、実質的には7号車が1分ほどの差で首位を守りながら周回が重ねられていきました。
2台のハイペースなバトルは、3時間を前に、7号車が小林、8号車がハートレーへとドライバー交代、同時に新品タイヤへ交換してからも続きました。気温がやや高くなってきたこともあり、8号車はブレーキダクトの清掃のために、通常のピットストップ時間に加えて20秒を費やしました。
コース上の混雑やスローゾーンの影響で7号車と8号車の差は変動しましたが、3位のレベリオン1号車との差は1周以上へと拡大しました。5時間を過ぎ、8号車は中嶋へとドライバーチェンジ。この再、再びブレーキダクトの清掃のために30秒ほどを失いました。
これで7号車のロペスはチームメイトに対し90秒のリードとなりましたが、5時間45分が過ぎたところでGT車両のアクシデントによりセーフティカーが導入。7号車はこの不運なタイミングで予定されていた燃料補給のピットインを行ったため、2分以上もピット出口での待機を余儀なくされ、6時間経過の時点では、8号車が僅差での首位に立つこととなりました。
ル・マン24時間レースはスタートから12時間が経過。現地時間午後2時半、暗闇に包まれたサルト・サーキットで折り返しを迎えました。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは1-2位のポジションを守って走り続けています。
WEC 2019-2020 第7戦 ル・マン24時間 12時間経過時順位:LMP1クラス
順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 周回 | トップとの差 |
1 | 7 | マイク・コンウェイ 小林可夢偉 ホセ・マリア・ロペス |
TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID |
191 | - |
2 | 8 | セバスチャン・ブエミ 中嶋一貴 ブレンドン・ハートレー |
TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID |
190 | 1 Lap |
3 | 1 | ブルーノ・セナ グスタボ・メネゼス ノルマン・ナト |
レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン |
189 | 2 Laps |
4 | 3 | ロマン・デュマ ルイ・デレトラズ ナタナエル・ベルトン |
レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン |
188 | 3 Laps |
R | 4 | オリバー・ウェッブ トム・ディルマン ブルーノ・スペングラー |
バイコレス・レーシング・チーム/ エンソ・CLM P1/01・ギブソン |
97 | - |
12時間経過時点で首位に立っているのは、ポールポジションからスタートしたマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスのTS050 HYBRID 7号車。2位には1周の差をつけています。
一方、セバスチャン・ブエミ、中嶌一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車は、7号車がセーフティカー走行時にピットインしたことでタイムロスしたため、レースが4分の1の時点で首位に立ちましたが、7時間を経過したところで技術的なトラブルに見舞われ、ポジションダウンを余儀なくされました。
ブレーキ温度上昇のトラブルに見舞われていた8号車は、ドライバー交代のたびに対応作業を行い、若干のタイムロスを強いられていましたが、LMP2車両のアクシデントによりセーフティカー走行が長くなったタイミングで、チームは車両右前部にある冷却ダクトシステムを完全に交換することを決めました。これにより8号車は10分間のピットインを強いられ、中嶋は3位でレースに復帰しました。
セーフティカーの先導により全車がスロー走行していたこともあり、8号車のロスは1周で済み、再スタートが切られるとまもなく、中嶋は前を行く2位のレベリオン1号車にプレッシャーをかけ、オーバーテイク。再びTOYOTA GAZOO Racingの1-2体制としました。
その間、首位を行く7号車のロペスは、多くのアクシデントによるスローゾーンやコース上の混雑、そして8時間目にも短いセーフティカーランが発生する状況など、混雑の中リスクを追うことなく首位を堅守。
2台のTS050 HYBRIDは着実なペースで周回を重ね、レーススタートを担当し、2度目のスティントとなるコンウェイとブエミが再びコクピットへ。深夜のサルト・サーキットで、後続との差をさらに拡げていきました。
レースが折り返しとなる12時間を経過した時点で、首位を行く7号車は小林がドライブ。ブエミの7号車が1周遅れでこれを追い、レベリオン1号車はさらに1周差となっています。
[ガズー編集部]
WEC 2019-2020 第7戦 ル・マン24時間 レース記事
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