トヨタ、EV専用プラットフォームの新EVシリーズTOYOTA bZを発表。第一弾は「TOYOTA bZ4X」。2025年までに7車種を導入
トヨタは4月19日、電動車のフルラインアップ化の一環となる新EVシリーズ「TOYOTA bZ(トヨタ ビーズィー)」を発表、本日プレスデーを迎えた中国・上海モーターショー(一般公開4月24日~28日)にて、シリーズ第一弾となる「TOYOTA bZ4X(トヨタ ビーズィーフォーエックス)」のコンセプト車両が初披露された。
このTOYOTA bZシリーズは、トヨタが「誰もが同じ地球上で生活をしている中『ホームプラネット』という視点」で、CO2の排出量削減を目指す電動化戦略を達成するためのEVシリーズとなる。
これは、モノづくりで培った強みを活かし、CASEに向けた技術革新によるクルマの可能性拡大、人の幸せと健康への貢献、すべての人の移動を自由にするサービスの提供など、SDGsの達成に向けた取り組みとなる。
また、世界各国が打ち出している2050年のカーボンニュートラルを目指す宣言に対応するため、各国政府や業界団体など様々なステークホルダーと連携したグローバルな取り組みを行う。
そして、「環境車は普及し、CO2削減に貢献してこそ初めて環境車としての意義がある」という信念のもと、サステナブル(持続可能)な移動手段をプラクティカル(実用的)な形で提供していくという。
そうした中、トヨタは「電動車のフルラインアップ化」の一環として2025年までにEV15車種を導入する計画を推進しており、そのEV導入の計画には大きく分けて2つの方向性がある。
- 「Mobility for All(すべての人に移動の自由を)」の実現に向け、C+podのような少人数・近距離の利用に焦点を置いた容量の小さな電池を搭載する超小型EV
- 中国・米国・欧州など、EVの需要や再生可能エネルギーによる電力供給が多い地域で展開する新EVシリーズTOYOTA bZ
bZはbeyond Zeroの略で、単なるZero Emissionを超えた価値を提供していくという想いを込められており、TOYOTA bZシリーズは2025年までに7車種の導入を予定しているという。
また、TOYOTA bZシリーズについては、顧客のニーズに応じた様々な大きさ・スタイルのEVを導入するために、それぞれ得意分野を持つパートナーとして、BYD、ダイハツ、SUBARU、スズキと共同で開発と進めている。
そのTOYOTA bZシリーズ第一弾となるEVは、SUBARUと共同開発したSUVタイプのEV。トヨタ、SUBARUで共同開発したe-TNGA EV専用プラットフォームを採用し、電動化を得意とするトヨタ、すぐれたAWD技術を持つSUBARUの強みを活かし、快適かつ楽しめる走りを実現するEVを目指す。
その特徴は下記の通りだ。
- EV専用プラットフォームによる、ショートオーバーハング・ロングホイールベース化により、特徴的なスタイリングと、Dセグメントセダン並みの室内空間を実現。
- 操舵時に持ち変える必要がなく、広々としたスペースの演出にも寄与する異形ステアリングホイールと、意のままにスムーズな運転感覚をもたらすステアバイワイヤを採用。低いインストルメントパネルやステアリングホイール上方に配置したメーターによる開放感や視認性の向上とともに、更に安心・安全なドライビングに貢献。
- SUBARUと共同開発した新AWDシステムを採用。電動車ならではの素早いレスポンスを生かした安全で気持ちの良い走りと、高い走破性を実現。
- 回生エネルギーの活用に加え、停車中も賢く充電を行い、EVならではの環境性能をさらに上積みする、ソーラー充電システムを採用。冬場などでも不便を感じさせない航続距離を確保。
なお、TOYOTA bZ4Xは、日本と中国での生産を予定しており、2022年年央までにグローバルでの販売を開始する計画だという。
トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。
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