トヨタ、決算説明会2部でジェームス・カフナー 執行役員が2050年までのカーボンニュートラルをコミットメント
ジェームス・カフナー 執行役員はカーボンニュートラルを2050年までに実現することを改めて約束した。1990年からのトヨタ30年間の取り組みと、未来について説明を行った。
以下はスピーチを簡略化したもの
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トヨタは、創業時からのトヨタフィロソフィーの一環として、すべての国・地域で、カーボンニュートラルを実現する。そして、30年前からカーボンニュートラルにチャレンジしてきた。1990年代前半の燃費大幅性能アップ、1996年にはRAV4 EVを市場に導入、1997年にプリウスを発売。その後も、バッテリー技術においては、サステナブルなモノづくりを推し進めた。その結果、ハイブリッド車(HEV)、電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池自動車(FCEV)など、様々な新しい製品を世に送り出し、電動車の合計販売台数は、現在、年間200万台を超えている。
トヨタのHEV、PHEVに搭載するエンジンの熱効率は非常に高いレベルであり、20年以上の期間で、累計約1億4000万トンのCO2排出量を削減し、それはその期間において毎年、150万台程度の一般的な乗用車によるCO2排出をゼロに相当する。
2025年までに、bZシリーズの7モデルを含む15モデルのBEVをグローバルに導入し、HEV、PHEV、FCEVの商品ラインナップも充実させる。そのために、全固体電池をはじめとする、可能性を秘めた新しいバッテリー技術に、グローバルで投資を続けていく。
トヨタは燃料電池技術において世界をリード、2014年にFCV「MIRAI」の販売、この初代MIRAIは、2016年のWorld Green Car of the Yearを受賞。しかし、水素エネルギーには、インフラ整備、エネルギー効率、低価格でのグリーン水素の製造など、解決すべき問題が残っている。今後も技術への投資を続け、課題の解決に取り組む。そして、輸送分野のエコシステムの大部分をクリーンにすることにも可能になる。
世界にある14億台以上の保有車両、今後10〜15年間稼働し続ける数多くのエンジン車をクリーンにする方法を模索、水素燃料は、クリーン燃料として内燃機関に使うこともできる。モータースポ―ツの世界は、技術開発のスピードが早く、豊田社長も自らハンドルを握り、何度も車両や技術をテスト。トヨタの「もっといいクルマ」をつくり続ける姿勢は、もっと環境にやさしいモータースポーツを実現することにもつながる可能性がある。
トヨタは、BEV、HEV、PHEV、FCEVという電動化のラインナップではトップを走っている。そしてトヨタの技術は世界有数であり、各国・各地域がカーボンニュートラルを早期に実現するうえで、トヨタには役に立てる力がある。
カーボンニュートラル達成というゴールに向けた電動モビリティの未来、そして、グリーンエコノミーが実現する新しい商品やビジネスの可能性に非常にワクワクしている。すべての業界で、科学者や研究者、地方自治体や国の政府と協力して、新しい技術やインフラの開発を加速していく必要がある。
トヨタは、2050年までにカーボンニュートラルを達成するという世界的な目標に、100%コミットし、その結果、すべての人にとって、より明るく、より幸せな未来づくりに貢献する。
(GAZOO編集部 岡本)
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