日産 新型SUV「キャシュカイ」にアルミ部品のクローズドループ・リサイクル プロセスを適用
日産自動車は、欧州で生産する今夏発売予定の新型SUV「キャシュカイ」に、欧州で生産するモデルとして初めてアルミ部品のクローズドループ・リサイクル プロセスを適用すると発表した。
クローズドループ・リサイクル プロセスとは、生産時に発生した廃棄物やスクラップ、そして回収した自社の使用済み製品を同等の品質を維持した材料として再生し、再び自社製品の部品に採用する手法だ。
新型「キャシュカイ」は、各所にアルミニウム板を採用したことなどにより、旧型車比較で約60kgの軽量化を実現。これらのアルミニウム部品を製造する設備として、超大型プレス機と、リサイクル用の大型エア搬送システムを備えています。製造工程で発生する金属スクラップは、このエア搬送システムは1時間で7トン以上のスクラップを処理することができるそうだ。
日産はこの高品質のスクラップを還元し、再びアルミ板に加工され、新型「キャシュカイ」のパネル部品を含む日産の生産用アルミとして再出荷する。
アルミスクラップをリサイクルすることで、原材料から同量のアルミニウムを作るのに必要なエネルギーの90%以上を節約することができるとともに、新規採掘資源の使用量削減にも貢献するそうだ。
このクローズドループ・リサイクルのプロセスは、2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体でカーボンニュートラルを実現するという日産の目標の達成にも寄与する。本プロセスは、北米の新型「ローグ」を生産する日産自動車九州と北米日産スマーナ工場にも採用されており、日産は今後、その他の工場や車種にもこのプロセスの適用を拡大することを検討しているという。
[ガズー編集部]
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