レクサス、新型「NX」を世界初公開。初のPHEVを含む6種のパワートレーンを採用
レクサスは、6月21日に新型NXを世界初公開した。カーボンニュートラルに向けて初のPHEVを導入するなど電動化ビジョン「Lexus Electrified」の強化、また多様化するお客様のニーズやライフスタイルに寄り添うクルマづくりを推進していく「次世代LEXUS」の第1弾モデルとしてデビューする。
2014年発売されたNXは、「Premium Urban Sports Gear」をコンセプトに、都会を機敏に駆け抜ける高い走行性能とSUVらしい力強いデザインを兼ね備え、2021年4月末時点で90以上の国と地域で累計約100万台を販売するグローバルコアモデルへと成長した。
新型NXは、開発コンセプトに生命的な躍動感(Vital)と先進技術(Tech)を融合したスポーツギア「Vital x Tech Gear」を掲げ、走り、デザイン、先進技術を全面刷新している。
新型NX 主要諸元
全長:4,660 (+20)mm
全幅:1,865 (+20)mm
全高:1,640 (+5)mm
ホイールベース:2,690 (+30)mm
パワートレーン:
2.5L 直列4気筒プラグインハイブリッドシステム
2.5L 直列4気筒ハイブリッドシステム
2.5L 直列4気筒自然吸気
2.4L 直列4気筒ターボ
タイヤサイズ:235/50R20 235/60R18
※( )括弧内は従来型比
カーボンニュートラル社会への貢献や多様化するお客様のニーズに寄り添った多彩なパワートレーンを採用
新型NXでは6種のパワートレーンを用意。LEXUS初のPHEV(プラグインハイブリッドシステム)をはじめ、大容量バッテリーを搭載したHEV、新開発2.4L直列4気筒ターボエンジン、2.5L直列4気筒自然吸気エンジンなど、いずれも高い熱効率エンジンを採用している。
・2.5L PHEV E-Four
⇒総電力量18.1kWhのリチウムイオンバッテリーを備え、クラストップレベルのEV走行可能距離と十分なパワーを両立。4つの走行モード(EVモード/AUTO EV・HVモード/HVモード/セルフチャージモード)を選択でき、前後駆動力を100:0 から 20:80の間で可変
・2.5L HEV E-Four
・2.5L HEV FF
⇒2.5L直4エンジンと高出力モーターを組み合わせ、E-Fourは前後駆動力配分を100:0 から20:80で可変
・2.4L-T AWD
⇒新開発の2.4L直4ターボエンジン、高トルク対応型Direct Shift-8AT、電子制御フルタイムAWDを採用し、前後駆動力配分を75:25から50:50までシーンごとに常時可変
・2.5L AWD
・2.5L FF
⇒2.5L直4エンジンとDirect Shift-8速ATを採用し、AWDは、前後駆動力配分を100:0から50:50で可変
駆動力のコントロールに着目した接地感、力感(りきかん)、安心感のあるLEXUSらしい走り
リニアなステアリングフィールに加え駆動力のコントロールに着目。Toyota Technical Center Shimoyamaで走り込み、ドライバーの操作に忠実に応える「Lexus Driving Signature」を深化している。また2.4Lターボモデルに採用している新開発電子制御フルタイムAWDは、高い接地感と手ごたえのある操縦性を両立する
<高剛性・軽量ボディ>
・サスペンションメンバーなどに補強ブレースや補強パネルを追加し、カウル形状を見直し板厚を上げるなどGA-Kプラットフォームを進化させた
・エンジンフードにはLEXUS初となるツインロック構造を採用
・リヤのラゲージ開口部のマッチ箱変形を抑えるために、環状構造に加え、高剛性発泡剤を効果的に配置
・骨格の接合を見直し約35%接着長を伸ばすことで接合強度を高めた
<サスペンション、ブレーキ、タイヤ>
・新開発のサスペンションは、フロントはマクファーソンストラット式、リヤはトレーリングアーム式ダブルウィッシュボーンを採用。
・新開発のアブソーバーは、摺動部品の変更により、微低速の減衰力を確保。F SPORTには最新AVSを標準装備
・ホイールとの締結構造はハブボルトによる締結に変更
・20インチタイヤにはExtended Mobility Tire(EMT)を採用し、万が一のパンクの際も一定距離を走ることができる性能を確保
・ステアリングには、LEXUS初のバリアブルラックギアを採用
・ブレーキは新形状のブレーキペダルパッドを開発し、踏み変え/踏み込み操作のしやすさを追求。PHEVとHEVにはペダル戻し減衰機構をLEXUS初採用。また、最新のLexus Safety System +に対応するブレーキアクチュエーターを新開発
<空力性能>
ドア意匠面からガラス面までの段差を最小化したフラッシュベルトモールを採用し、整流と操縦安定性を向上。床下においては、エンジンアンダーカバーにディンプル形状を設け、微小渦を床下に発生させることで接地感を高めるた。フロントバンパーは整流とダウンフォースに考慮した形状とし、リヤバンパーには開口を設けばね上の上下運動を低減
< 静粛性 >
・車両各部の吸音材、遮音材の最適配置に加えて、ボディの気密性を飛躍的に向上しました(従来音圧レベル比約15%低減)。
・LEXUS初採用となるオープニングウェザーストリップとフロントドアガラスラン形状を新開発
・2.4LターボモデルにはActive Noise Control/Engine Sound Enhancementを採用し、4気筒ターボ特有のノイズを除去
次世代LEXUSのデザイン
・運動性能や機能に寄与するプロポーションの“独自性”とテクノロジーに根差した“シンプリシティ”を追求した次世代LEXUSのデザイン
・プラットフォームの変更によりダイナミックさを増した骨格に、大きな面単位の艶やかな造形を表現したエクステリア
・ドライバーがクルマと直感的につながり、より運転操作に集中できるコックピット思想「Tazuna Concept」を初めて取り入れたインテリア
<躍動感と先進技術が融合した、次世代LEXUSを切り開くデザイン>
・前後タイヤを225/60R18インチから235/50R20インチに大径化し、前後トレッドもそれぞれ拡幅。リヤ席のヒップポイントを下げ居住性を高めた
・スピンドルグリルを起点にリヤフェンダーまで大きく張り出しす立体でスピンドルアーキテクチャーを深化
・グリルのメッキ枠を廃止し、塊の存在感を強調、シンプルな構成と軽量化を実現。グリルパターンは、立体感のある縦長U字形ブロックを採用し、下部にはスリット状の開口を設け、冷却性能を向上させるとともに、SUVに相応しい力強さを演出
・ヘッドランプは全体を黒基調とし、L字型のデイタイムランニングライトを際立たせる
・リヤコンビネーションランプは、中央に配置した一文字ランプと、左右のL字型ランプをそれぞれ独立させ、組み合わせることにより新型NX独自の個性を追求
・従来のL字ロゴから新たなLEXUSロゴに刷新
・LEXUS独自の金属表現技術を採用したソニッククロムや、ストレートな高彩度カラーのセレスティアルブルー、深みと鮮やかさを併せ持つブレイジングカーネリアンコントラストレイヤリングなど、全9色の多様なカラーラインナップ
<Tazuna Conceptに基づいたコックピットとすべての乗員に寄り添ったインテリアデザイン>
・人が馬を操る際に使う「手綱」に着想を得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオ、ドライブモードセレクトなど、各種機能の制御が可能な空間を実現
・大型のタッチディスプレイを採用したことで、多くの機能をディスプレイ内のソフトスイッチに集約
・新開発のステアリングは握りやすく操作しやすい形状を継承しつつ、ホーンパッドの小型化やスポークデザインの変更によりスポーティさを向上
・シフトレバーは、シフトバイワイヤ機能用を新開発。しっとりとした触り心地や、握りやすく操作しやすい形状を追求
・インテリアカラーでは、Tazuna Conceptに基づいたコックピットに最適な、運転に集中できる多様なカラーラインナップを提供
・室内の造形や素材の美しさを際立たせる64色の室内イルミネーションを採用、車内全体を彩ります。
<先進性と利便性を高めたマルチメディアシステム>
・大型化/高解像度化した14インチワイドタッチディスプレイを採用。フロントガラスパネルに反射防止コーティングを施すなど、低反射かつ鮮明な画面表示が可能に。
・各種メニューの選択スイッチを運転席側に常時アイコンで表示
・マップエリアとエアコンエリアを使用ニーズや好みに応じて拡大/縮小できる機能も搭載
・ユーザーの好みに合わせて、ナビ画面のカラーと字体を5種類のテーマから選択可
・DCMによる無線通信でソフトウェアの更新が可能となるOTAソフトウェアアップデート機能を採用
・あらかじめ設定された起動ワードを発話することで音声認識機能の起動が可能
・クラウド上の地図情報を活用し、交通情報や駐車場の空き情報をリアルタイムで取得するコネクテッドナビを採用
・14インチナビでは、DCMを活用したインターネット接続により、Webサイト(ニュースやブログ、ストリーミング音楽、YouTube*3動画など)を閲覧することができるWebブラウザー機能を設定
人間中心の考え方に基づいた、最新の予防安全技術と利便性を高める先進技術の採用
・ドライバーの感性に寄り添い、人とクルマの協調を目指した最新の「Lexus Safety System +」
・ドアのラッチ/アンラッチを電子制御で行うe-ラッチシステムとブラインドスポットモニターを組み合わせた、停車時のドア操作に起因する事故防止に貢献する「安心降車アシスト(ドアオープン制御付き)」を世界初*1搭載
・スマートフォンを介してロック/アンロック、エンジンスタートなどの車両操作ができるデジタルキー
・スマートフォンにより車外からの遠隔操作を可能とし、不慣れな場所や狭い場所での駐車を支援する、LEXUS初のリモート駐車機能付き「Lexus Teammate Advanced Park」
Lexus International チーフエンジニア 加藤武明氏が、「新型NXの開発は、LEXUSの新たな挑戦の連続でした」というほど、全面的に見直された新型NX。このNXから始まるレクサスの新たなチャレンジも注目していきたい。
トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。
[ガズー編集部]
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