トヨタ、新型ランドクルーザーにダカールラリーのフィードバックを活かした『GR SPORT』を設定
トヨタ自動車は、8月2日ランドクルーザーをフルモデルチェンジし、300系シリーズを発表した。その中に、 世界一過酷レース「ダカールラリー」で鍛え、参戦ドライバーからの改善要望を車両開発に直接反映した『GR SPORT』を設定している。
新型ランドクルーザー GR SPORTの価格帯(消費税込み)
【ガソリン車】
3.5L V型6気筒 インタークーラー付 ツインターボ
Direct Shift-10AT(電子制御10速オートマチック)
乗車定員:7人
7,700,000円
【ディーゼル車】
F33A-FTV 3.3L V型6気筒 インタークーラー付ツインターボ
Direct Shift-10AT(電子制御10速オートマチック)
乗車定員:5人
8,000,000円
ダカールラリーからのフィードバックを車両開発に活かす
ランドクルーザーは、1995年から25年以上に渡り世界一過酷と称されるダカールラリーに参戦。今回のランドクルーザー、なかでもGR SPORTの開発にあたっては、このラリーに参戦するドライバーからのフィードバックを車両開発に活かし、「モータースポーツを起点にしたもっといいクルマづくり」を実践しているという。
◆ランドクルーザー GR SPORTに採用されている開発項目の例
〇起伏の続く中高速走行時、ジャンプ着地後の接地性アップ
⇒E-KDSS
⇒リヤショックアブソーバー配置見直し[他グレードにも反映]
〇スタック時の脱出タイムロス低減
⇒電動デフロック(フロント・リヤ)
〇荷重移動操作に対する応答性
⇒軽量化、ユニット配置とドライビングポジション見直し[他グレードにも反映]
〇悪路走行時のバンパー破損しにくさ
⇒前後バンパー形状見直し
〇車体の揺れ低減
⇒E-KDSS
⇒ドライビングポジション、ペダル・ステアリング配置見直し[他グレードにも反映]
〇高速ブレーキング時の安定した姿勢
⇒サスペンションアームの配置変更[他グレードにも反映]
ランドクルーザー GR SPORTの専用装備
(1)足回り
◆電子制御でスタビライザー効果を変化させるE-KDSS(世界初)
(Electronic-Kinetic Dynamic Suspension System)
市街地での走行安定性とオフロードの走破性を両立させるサスペンション制御システム。前後のスタビライザーを独立して自動で電子制御し、路面状況や前後輪それぞれの状況に応じてより細かくスタビライザー効果を変化させる。
さらに、E-KDSSと合わせて、ばね定数やショックアブソーバーの減衰力を4輪独立で制御するAVS(Adaptive Variable Suspension)も最適化。操縦安定性と共に、サスペンションストロークを大きく伸ばすことで、これまでのランドクルーザー史上、最長のホイールアーティキュレーションを実現した。
◆電動デフロック(フロント)
GR SPORTには、リヤに加えてフロントにも電動デフロックを搭載。様々な悪路環境において、より優れた走破性を発揮する。
(2)エクステリア
- 専用ラジエーターグリル
- 専用フロントバンパー
- 専用リヤバンパー
- 専用ホイールアーチモール(ブラック)
- リヤトヨタエンブレム(アクリル+ブラック)
- 専用リヤマッドガード
- 18インチアルミホイール(マットグレー塗装)
- 専用エンブレム(フロント・サイド・リヤ)
- 専用バックドア下端デカール
- 専用ロッカーモール(ブラック)
- 専用車名エンブレム(ブラック塗装)
- アウトサイドドアハンドル(ブラック塗装)
- ドアミラー(ブラック塗装)
(3)インテリア
- 専用本革巻きステアリングホイール(切削カーボン調加飾・GRエンブレム付)
- 専用オープニング画面(T-Connectナビ装着時)
- 専用フロントシート(GRエンブレム付)
- インテリア加飾(切削カーボン調パネル)
- 内装色:GR専用ブラック/GR専用ブラック&ダークレッド
- 専用スマートキー(GRエンブレム付)
2023年以降のダカールラリーには、このGR SPORTをベースにした車両でTeam Land Cruiser TOYOTA AUTO BODY(トヨタ車体のチームランドクルーザー:TLC)が出場を予定しているという。
走行距離、悪路性ともに世界一の過酷なレースで鍛えられることで、よりランドクルーザーが過酷な運転環境で活躍することを期待したい。
トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。
[ガズー編集部]
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