ホンダ、2代目NSXの集大成「NSX Type S」を発表。国内30台限定(全世界350台)で2022年7月に発売
本田技研工業は、8月31日、スーパースポーツモデル「NSX Type S」を発表した。全世界で350台の販売を予定、日本国内においては9月2日(木)にNSX PERFORMANCE DEALERにて申込みを開始し、2022年7月に30台限定での発売を予定している。
2016年8月にデビューした2代目NSXは、初代モデルのコンセプト「人間中心のスーパースポーツ」を継承しながら、Honda独自の電動化技術の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」を採用し、高いレベルのレスポンスとハンドリング性能を実現した、日本を代表するスーパースポーツだ。
その2代目NSXの集大成となるNSX Type Sは、ダイナミクス性能では「ドライバーとクルマとの一体感」と「操る喜び」を提供し、デザインでも空力や冷却性能などの機能的進化を取り入れているという。
NSX Type Sの価格(消費税込み)
エンジン:3.5L V6 DOHC ツインターボ
トランスミッション:9速DCT
駆動方式:4WD(SPORT HYBRID SH-AWD)
27,940,000円
※一部のNSX PERFORMANCE DEALERでは、購入受付、車両販売共に扱いない場合がある。
ダイナミクス:ドライバーとクルマとの一体感を高め、全速・全域でのスーパースポーツを体現
<進化したパワートレーン>
エンジンの燃焼効率の向上、高耐熱材ターボの採用による過給圧アップ、冷却性能向上などにより、エンジンのさらなる出力向上を実現。さらにIPU(インテリジェントパワーユニット)のバッテリー出力と使用可能容量を拡大し、システム全体の出力・トルクも大幅に向上させている。
また、エンジンサウンドのチューニングや、減速時などで瞬時に適切なギアにシフトダウンできるパドルホールド・ダウンシフトを初採用し、ドライバーとクルマとの一体感を高めている。
<ボディー・シャシー>
高剛性の押出成形アルミ材を中心とした複数素材によるスペースフレームや、オールアルミ製の独立懸架前後サスペンションとアクティブ・ダンパー・システムといった、2代目NSXの技術に加え、Type Sでは、フロントタイヤ19インチ、リアタイヤ20インチのグリップ性能の高い専用タイヤと、ワイドトレッド化に貢献する新デザインの専用鍛造アルミホイールを採用している。
<さらに進化した「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」>
4つの走行モードを選べる「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」は、Type S専用にアクティブ・ダンパー・システム、EPS(電動パワーステアリング)の各制御や、「SPORT HYBRID SH-AWD」の駆動配分制御の見直しを行っている。
- Quietモード:EVドライブの加速性能向上と、EV走行領域を拡大
- Sport/Sport+モード:全輪の駆動制御や姿勢制御を最適化し、ライントレース性や加速時の高いレスポンス性を実現
- Trackモード:すべてのシーンにおいてNSX Type Sならではの「操る喜び」を具現化
Type Sとしてのパフォーマンスを実現するために生まれたデザイン
NSX Type Sが目指す高いパフォーマンスを実現させるための機能と、存在感のあるデザインを高次元で両立させている。
<エクステリア>
- ワイド&ローなスタイリングをより際立たせるアグレッシブな造形
- エアロダイナミクス性能の向上を追求した新デザインの前後バンパーは、デザイナーとレース経験のある技術者による最先端のシミュレーションや風洞実験、走行試験により、空力と冷却を高次元で両立させるトータル・エアフロー・マネジメントを向上
- 限定新色でホンダ初のマットカラー「カーボンマットグレー・メタリック」を含めた全10色のカラーラインアップを用意
<インテリア>
- Type Sとしての存在感を主張するカラーコーディネートと一新したシートのカラーバリエーション
- ヘッドレストのNSXロゴの刺繍
- グローブボックスのType S専用ロゴ
走行性能でもデザインでも、存在感と魅力にさらなる磨きをかけたNSX Type S。日本を代表するスーパースポーツの一つの区切りを迎えるモデルが、全世界を魅了するのが楽しみだ。
[ガズー編集部]
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