【ル・マン24時間】トヨタがナイトセッションを終え1-2をキープ。7号車にトラブルで8号車が1周リード<18時間経過>

6月11日の現地時間16時に火ぶたが切って落とされたル・マン24時間レースは、ナイトセッションを終え、18時間経過の時点で、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車が首位を走行。7号車の小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス組はトラブルに見舞われ、ほぼ1周差の2位で続いている。

14時間経過時、7号車はスローゾーンが出たことでタイミングよくピットイン、8号車をかわし首位に立つだけでなくその差を30秒ほどに広げることに成功した。さらに15時間経過時、8号車がタイヤのパンクという不運にも襲われ、さらにその差が広がることとなった。

256周を終え17時間を経過しようというころ、今度は首位のロペスの7号車にフロントモーター関連の電装系トラブルが発生しコース脇にストップしてまう。
しかしシステム再起動を行い再び走行を開始することができた7号車はピットへ向かう。約3分間ピットで過ごすこととなったが無事にコースに復帰。8号車から約1周遅れたものの2位で走行を続けている。

その後、7号車はさらにスローパンクチャーにも見舞われたが、3位のグリッケンハウス709号車との差は約4周あり、2位をキープしている。

18時間を終えた時点で、レースをリードする8号車はハートレーが、2番手の7号車はロペスがドライブしている。

TOYOTA GAZOO Racing日本人ドライバーのコメント

小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):

ここまで2回の走行をこなし、どちらも上手く走り切りましたが、コース上のトラフィックにより、走行はとても難しかったです。
周回遅れの車両に阻まれタイムロスしたくなかったのですが、2台が非常に接近したバトルを繰り広げている状況であっても、リスクを避けることは重要です。
我々の7号車は首位を走っていただけに、トラブルに見舞われたのは少し残念ですが、24時間レースではまだ何が起こるかわからないので、最後まで集中して戦い続けなくてはなりません。
我々7号車は2位につけていますが、TOYOTA GAZOO Racing、チームとしての目標は1-2フィニッシュであり、その目標に向けて順調に走り続けています。まだレースは続きますし、良い状態で戦えているので、最後までプッシュを続けます。

平川亮(8号車 ドライバー):

GR010 HYBRIDでル・マンを走るのは本当に楽しいです。
最初の走行では、終盤に日が沈んで行く状況だったので、いくつかのコーナーでは先が見えず大変でした。
2回目の走行は真っ暗な闇の中での走行でしたが、本当に特別な感覚でした。
我々の車両は本当に速く、チームもレース戦略やピットストップ時の素晴らしい仕事で支えてくれています。
レースはまだ6時間も残っているので、ミス無く、またトラブルも無いようクリーンに走り続ける必要があります。

WEC第3戦ル・マン24時間 決勝 18時間経過時点(総合順位)

1位 No.8
セバスチャン・ブエミ
ブレンドン・ハートレー
平川亮
TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID
287Laps


2位 No.7
マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID
4'21.258


3位 No.709
ライアン・ブリスコー
リチャード・ウェストブルック
フランク・マイルー
グリッケンハウス・レーシング/グリッケンハウス 007 LMH
4Laps


4位 No.38
ロベルト・ゴンザレス
アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
ウィル・スティーブンス
JOTA/Oreca 07-Gibson
8Laps


5位 No.9
ロバート・クビサ
ルイ・デレトラズ
ロレンゾ・コロンボ
プレマ・オーレン・チーム/Oreca 07-Gibson
9Laps

[GAZOO編集部]

 

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