bZ4Xやサクラなど豊田市駅前で電動車の試乗会開催！ EV+ Experience 2022 in Toyota City

12年ぶりの日本での世界ラリー選手権（WRC）「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」は、愛知県の豊田スタジアムを拠点に開催され豊田市をはじめ、WRCの競技区間であるSSが設定されたエリアでは大いに盛り上がった。

そのラリージャパン開催期間中、豊田スタジアムの最寄り駅である豊田市駅前の「豊田市駅前広場（とよしば、人工芝、GAZA南広場）」では、ラリージャパンの連動イベントとして、環境に優しい次世代カーを満喫できるイベント『EV+ Experience 2022 in Toyota City』が開催されていた。

これは、電気自動車（BEV）を中心に、電動車を発売している自動車メーカーが集まり、「誰よりも早く、BEVやFCEV、PHEV、HEVといった次世代カーに触れて、試乗できる“新時代の自動車体感イベント”」だ。

取材を行った11月12日は天候にも恵まれ、多くの通りすがりの方が足を止め、各メーカーの新型車両の運転席に座ったり、ブースの担当者と会話を交わしていたことが印象的だ。

さらにこのイベントでは、無料で最新の電動車に試乗できるとあり、受付開始時間に合わせ長い列ができていたようだ。

＜試乗車両＞
トヨタ／bZ4X
ホンダ／Honda e
日産／オーラ
日産／サクラ
マツダ／MX-30 EV
SUBARU／ソルテラ
ルノー／キャプチャー E-TECH HYBRID
ルノー／アルカナ R.S. LINE E-TECH HYBRID

豊田市駅周辺の公道を使った2km程度のコースとはなるが、その試乗した感想を何人かの方に伺ったのでご紹介しよう。

トヨタ／bZ4X
「クルマが好きでディーラーなどに行ってトヨタ車を中心にいろいろなクルマの試乗をしたりしています。bZ4Xは静粛性が高くてむちゃくちゃ静かですし、すごい安定性もありますね。BEVは初めて乗りましたがアクセル操作に対してスムーズだし、車体が大きいという感じがしなくて、万人受けする乗りやすさのあるクルマなんじゃないかと思います。インフラの問題もありますが、やはり価格が高いので、走行距離を減らして価格を下げると購入※しやすくなるんじゃないかなと思います」
※bZ4Xはリース専用車です（取扱い：KINTO）

ホンダ／Honda e
「Honda eは見た目の通り走りやすくて、欲しくなっちゃいました。サイドカメラミラーシステムは一番気に入りました。普段乗っているセレナはミラーが大きくて少し邪魔くさいなと思っていたんですけど、すごい見やすいし、車内で見られるので本当に便利ですね。車体は小さいですがどっしり感もあり、走り始めの出足はスッと出るのでBEV感があって良かったです。ただ、ブレーキはけっこうカクンって停まるので慣れるまで時間がかかるかもしれないですね。BEVはもう少し値段が下がれば、妻用にサクラなんかすごくいいかなと思います」

日産／サクラ
「YouTubeでけっこう動画があがっていて、これからの軽自動車はこうなっていくんじゃないかというのを見ていたので、実際どうなのかなと思い試乗しました。加速の仕方がガソリン車と違うなというのと、ゴーカートのようにクイクイ曲がってくれるという感じがしました。バッテリーが床下にあるということでフロントにエンジンなどが入っていないからみたいな話をしていました。普段乗っているプリウスよりもハンドルを回すとすぐに反応してくれる感じがします。ガソリン車のようにだんだん加速していくのではなく、一気に加速していく感じもよかったです。マンションに住んでいるので充電設備の問題はありますが、近場を乗る妻用のクルマとしてはすごくいいかなと思いました」

日産／オーラ
「ワンペダルは最初慣れなかったですけど、モーターの初速がきれいで気持ちよかったですね。普段乗っているRAV4はガソリンエンジンで車体も大きいのであまり加速感はないのですが、オーラは加速が滑らかでしたしすごい静かでした。今、VOXYのハイブリッド車の納車待ちですがbZ4Xも検討していたんです。充電システムとかのインフラが整ってきたら今後ぜひ電気自動車に乗ってみたいですね」


電動車らしい乗り味にはすごく満足度が高かったが、価格とインフラを課題にあげる方は多かった。ただ、ファーストカーとするのはまだ不安があるものの、近場用のセカンドカーとしては十分実用的だと感じていたようだ。

このようなイベントを通じ電動車への期待が高まることで、インフラの整備が進んでいくことを期待したい。

（文、写真：GAZOO編集部 山崎）