新型プリウス カラーデザイナーこだわりの色をそのまま量産化

  • 新型プリウス 新色MUSTARD(マスタード)

    新型プリウス 新色MUSTARD(マスタード)

1月16日に発表された新型プリウスの特長はかっこいいデザインだと思う。造形だけでなく、カラーデザインも素敵な色をまとっている。特に新規外板色のASH(アッシュ)、MUSTARD(マスタード)はとてもおしゃれで素敵だ。カラーデザイン開発担当のカラーマジーメント室 谷口弘輔主任にお話しを伺った。

新型プリウスのカラーデザインの眼玉である、新色のASH(アッシュ)とMUSTARD(マスタード)は今までのカラーとは何か違う。今までも斬新な色はあったが、今回の2色は斬新というより、おしゃれで素敵なのだ。それは何故なのだろうか?

谷口主任
この2色は新型プリウスの特徴的なシルエットを一層際立たせる色として新規開発しました。
従来は、カラーデザインを決めても、量産行程で耐光性や塗りやすさとかを考慮していくと意匠が変化してしまうことがありました。今回は最初決めたターゲットの魅力をキープして量産までもっていくことができました。

デザイナーの皆さんは素敵なスケッチを書いているけど、量産するための技術的な壁に我慢していたんですね。では、今回のカラーをつくるために苦労したことはあるのだろうか?

谷口主任
スポーティにしたいけど派手過ぎない、エモーショナルさとセンスの良さの絶妙なラインを両立させるところに苦労しました。そのためマスタードはスポーティーなんですけど、ちょっと彩度を落としたり、ハイライトだけ光るようにほんのメタリックをいれて表情を出すなど独特の質感をだすようこだわりました。

それにしても、いい色ですね。谷口さんのお勧め色は何色ですか?

谷口主任
HEVが大人っぽいアッシュで、PHEVがエモーショナルなマスタードです。私はアッシュが好きですし、お勧めの色です。一見ソリッド調ですが、マイカを加えたのでほんのりと黄色く光るところがいい感じです新色としての出来栄えは100点満点だと自負しています。

別記事でお届けしましたが、新型プリウスは愛車として売り出したいので、コモディティ(タクシー)と色が重なるアメリカはマスタード色の販売はないそうです。素敵な色が展開されないのは、可哀想な気がします。
内装色についてもお話を伺いました。

谷口主任
外装と同じくスポーティな印象にしたいので、黒基調とし、アクセントで3つの世界観を表現しました。インパネとシートステッチの加飾でコーディネーションしています。
インパネの助手席前のアッパー部分ですが、よく見るとほんのりとスエード調の柄がプリントされているんですよ。これが入ることにより奥行きのある内装空間のひろがりを素材で表現できました。
ありとなしでは全然雰囲気が異なります。トヨタでは新型クラウンが同様の手法素材をドアに採用していますが、、インパネアッパーはプリウスが初めてなんですよ。これはこだわりポイントなのでぜひ確認していただきたいです。

発売は少し先になるので、新型プリウスをみれるのは少し先になると思いますが、アッシュとマスタードは素晴らしい色なので、実車を確認できるようになったら、この2色は是非チェックしてみてください。

  • 新型プリウス 新色ASH(アッシュ)

    新型プリウス 新色ASH(アッシュ)

 

(GAZOO編集部)