新型「プリウス」世界初公開、第2世代TNGAでHEVは冬、PHEVは来春発売予定

トヨタ自動車は11月16日、新型「プリウス」を世界初公開した。新型プリウスのフォルムは従来と同じ5ドアハッチバックを踏襲し、構造は第2世代TNGAプラットフォームで刷新、今後北米、欧州などに順次グローバルに展開していく。ハイブリッド車(HEV)は今冬、プラグインハイブリッド車(PHEV)は2023年春頃に発売を予定している。価格は発表されていない。
発表されたHEVシステムのエンジンは、1.8Lと2.0Lの2種類。2.0L車のシステム最高出力は、144kW(193PS)となっており従来型90KW(122PS)の約1.6倍だ。またE-Fourも設定されている。PHEVシステムは、2.0Lのダイナミックフォースエンジンと、高出力の駆動用リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、システム最高出力は164kW(223PS)で0-100㎞/h加速は6.7秒を実現している。
従来型のプリウスが利用しているGA-Cプラットフォームは、カローラ、C-HR、ノア、UXなどで利用されている。新型プリウスは、第2世代TNGAプラットフォームを開発し、低重心化や大径タイヤの採用を実現している。
  • 高剛性ボディ(プロトタイプ)

外形デザインは、モノフォルムシルエットを引き継ぎ、さらなる低重心化や、19インチ大径タイヤを採用している。リヤコンビネーションランプは薄型一文字を採用している。ボディーカラーは全8色で、うち2色は、「アッシュ」と「マスタード」を新規に設定している。
内装デザインは、黒を基調した室内全体に、インストルメントパネルとシートステッチの加飾をコーディネーションしている。インパネに、トヨタ初の「イルミネーション通知システム」を設定し、トヨタセーフティセンスと連動させている。例えば、対象物を検知すると、アラームが鳴る前にイルミネーションの点滅でドライバーに注意喚起する。
  • プリウス(2.0L HEV プロトタイプ)

PHEVに設定された第2世代の「ソーラー充電システム」は、1年間で走行距離約1,250㎞分に相当する電力を生み出す。駐車中に発電した電力は、駆動用バッテリーを充電したり、エアコンなどのさまざまな補器に電力を供給する。走行中は、発電した電力が補機バッテリー系統の消費を補う。
外部給電用のアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)を2か所設置し、「EV給電モード」と「HV給電モード」の2モードがある。「EV給電モード」は、エンジンを始動せずにバッテリーだけで給電する、バッテリー残量が低下するとエンジンで発電するのが「HV給電モード」だ。また、外部給電時に窓を開ける必要があることへの改善策として、外部給電アタッチメントを標準でご用意し、ドアガラスを閉じたままでの外部給電が可能となっている。
  • 外部給電アタッチメント

 

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(GAZOO編集部)

 

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