『SFgo』アプリでSUPER FORMULAのレース中継、オンボード、無線、GPS、走行データも自由にカスタマイズ!『SF NEXT 50』の一環で開発
2022年12月13日、SUPER FORMULA(以下、SF)を運営する日本レースプロモーション(以下、JRP)は、『SUPER FORMULA NEXT50(ネクストゴー)』プロジェクトの2022年の成果と2023年の展望についての発表会を行った。
その中で2023年の挑戦として、レースをさまざまな角度から楽しめるアプリケーション『SFgo』と新型車両『SF23』という、レースファンにとっては注目の取り組みについて発表した。
世界でもF1に次ぐハイレベルなバトルが繰り広げられる日本最速のレースであるSF。JRPは、2022年に国内トップフォーミュラの50周年を迎えることを受け、サステナブルなモータースポーツ業界づくりを目的とした『SF NEXT 50』プロジェクトを立ち上げた。
これは、トップフォーミュラが持つ魅力を更に発展させると同時に、社会環境に真摯に向き合いこれからの社会において必要とされるモータースポーツを目指すための多角的なプロジェクトだ。
その中で2023年の挑戦として、レースをさまざまな角度から楽しめるアプリケーション『SFgo』と新型車両『SF23』という、レースファンにとっては注目の取り組みについて発表した。
世界でもF1に次ぐハイレベルなバトルが繰り広げられる日本最速のレースであるSF。JRPは、2022年に国内トップフォーミュラの50周年を迎えることを受け、サステナブルなモータースポーツ業界づくりを目的とした『SF NEXT 50』プロジェクトを立ち上げた。
これは、トップフォーミュラが持つ魅力を更に発展させると同時に、社会環境に真摯に向き合いこれからの社会において必要とされるモータースポーツを目指すための多角的なプロジェクトだ。
まず発表会の場に登場したJRPの上野禎久社長は、『SF NEXT 50』を通じて、
サステナブルなモータースポーツ業界づくり
モビリティとエンターテインメントの技術開発の実験場
として1年間さまざまな取り組みを進めてきたという。
そして2022年を、「この大きなテーマを推進するにあたり、業界の枠を超えた本当にたくさんの企業様にパートナーとしてご協力いただきました。コロナ禍前のサーキットへのお客様の動員は戻ってきていないですが、YouTubeの再生数だとかTwitterのインプレッションなどは、プロジェクト発足以来200%を超える伸び率となりました。こうした新しいツールを活用してファンのみなさんへ情報をお届けできたのではないかと思います」と振り返った。
として1年間さまざまな取り組みを進めてきたという。
そして2022年を、「この大きなテーマを推進するにあたり、業界の枠を超えた本当にたくさんの企業様にパートナーとしてご協力いただきました。コロナ禍前のサーキットへのお客様の動員は戻ってきていないですが、YouTubeの再生数だとかTwitterのインプレッションなどは、プロジェクト発足以来200%を超える伸び率となりました。こうした新しいツールを活用してファンのみなさんへ情報をお届けできたのではないかと思います」と振り返った。
いっぽう、上野社長と一緒に登壇した『SF NEXT 50』のコンサルタントアドバイザリーでもある、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの三木要氏は次のように語った。
「『SF NEXT 50』は長年のモータースポーツそのものや業界の課題を凝縮したものだと思います。また表現として適切か分かりませんが、長年の歴史があることで村社会化している部分があります。そのよそ者でもある私が一緒の船に乗ってこの村社会に課題を投げかけていく、またJRPさんやパートナー企業だけではなく、ファンやメディアのみなさんと一緒に解決していきたいと思います」
今年はいろいろな種を撒いて一部大きな芽吹きもあったというが、スピーディーに目に見える成果を見せるところまでは至らなかったようだ。
ただ、その三木氏に対して上野社長は「さまざまな業態のコンサルをしてきた経験を持っていて、我々モータースポーツの中だけでは分からない知見がたくさんあり、デジタルを通じた新しいファンマーケティングなど広く新しいファンを増やすためには、このパートナーシップは本当に価値があると思います」と太鼓判を押している。
そして2023年に対して上野社長は、
モータースポーツのデジタルシフト
カーボンニュートラルとエンターテインメント向上に向けた車両開発
の2つの挑戦を加速していくという。
以下は、発表会に登壇したゲスト、ドライバー。
「『SF NEXT 50』は長年のモータースポーツそのものや業界の課題を凝縮したものだと思います。また表現として適切か分かりませんが、長年の歴史があることで村社会化している部分があります。そのよそ者でもある私が一緒の船に乗ってこの村社会に課題を投げかけていく、またJRPさんやパートナー企業だけではなく、ファンやメディアのみなさんと一緒に解決していきたいと思います」
今年はいろいろな種を撒いて一部大きな芽吹きもあったというが、スピーディーに目に見える成果を見せるところまでは至らなかったようだ。
ただ、その三木氏に対して上野社長は「さまざまな業態のコンサルをしてきた経験を持っていて、我々モータースポーツの中だけでは分からない知見がたくさんあり、デジタルを通じた新しいファンマーケティングなど広く新しいファンを増やすためには、このパートナーシップは本当に価値があると思います」と太鼓判を押している。
そして2023年に対して上野社長は、
の2つの挑戦を加速していくという。
以下は、発表会に登壇したゲスト、ドライバー。
『SFgo』でレース中継やオンボード、走行データなど楽しみ方無限大
まず、モータースポーツのデジタルシフトの対策として導入するのが『SFgo』だ。これは、「デジタルの力でドライバーの魅力を余すことなく伝える」というコンセプトの下、レースの公式映像に加え、お気に入りのドライバーのライブオンボード映像や、車両のテレメトリーデータをリアルタイムに見ながら観戦することができるアプリケーションだ。
2022年4月から開発がスタートして、600人もの「SFgo開発サポーター」の評価やアイデアを参考に、レース中継映像に加え、ドライバーのあらゆる情報をリアルタイムに楽しめるようになっているという。
主な機能は、下記のようなレースファンにとって魅力的な内容となっている。
オンボードカメラの映像と車両のテレメトリーデータに加え、高精度GPSでの位置情報やチーム無線まで、見たいドライバーの情報を、視聴者自ら選択し、視聴することが可能
モータースポーツファンのコミュニティとして、ファン自身が映像(30秒が使用許諾の範囲内)を編集し、SNSを通じて発信する機能
将来的にはNFTやメタバース等の「WEB3.0」と連動した新たなコンテンツの創造
2022年4月から開発がスタートして、600人もの「SFgo開発サポーター」の評価やアイデアを参考に、レース中継映像に加え、ドライバーのあらゆる情報をリアルタイムに楽しめるようになっているという。
主な機能は、下記のようなレースファンにとって魅力的な内容となっている。
サービスの開始は2023年1月中旬からで、無料でダウンロードできるアプリとしてスタート、4月の開幕戦からは2023年シーズンのレースのリアルタイム情報が有料コンテンツ(月額990円~)として提供される。
一方、F3000やフォーミュラニッポンも含めた過去のトップフォーミュラのアーカイブ映像の視聴や、チームやドライバーのSNSやニュースの閲覧、チケットやグッズの購入等については、無料サービスとして楽しむことができるそうだ。
また、一部有料でレースのライブ映像などを配信していたSF公式YouTubeについては、2023年4月より無料化される。
一方、F3000やフォーミュラニッポンも含めた過去のトップフォーミュラのアーカイブ映像の視聴や、チームやドライバーのSNSやニュースの閲覧、チケットやグッズの購入等については、無料サービスとして楽しむことができるそうだ。
また、一部有料でレースのライブ映像などを配信していたSF公式YouTubeについては、2023年4月より無料化される。
『SF23』はオーバーテイクができるマシンに変身!
そしてもう一つの大きなトピックスとして『SF23』という新型車両が登場する。この車両開発のテーマは
カーボンニュートラルへの対応
エンターテインメント性の向上
を掲げている。
カーボンニュートラルについては、ボディ素材に麻由来の原材料を使用し、製造過程と合わせてCO2排出量を75%抑制したバイオコンポジット素材を利用。またタイヤは、横浜ゴムが33%のリサイクル素材と再生可能原料を使用したカーボンニュートラル対応レーシングタイヤを採用している。
ただ、かねてよりテストが行われているカーボンニュートラル燃料について、2023年シーズンの導入は見送りとなっている。
また、エンターテインメント性の向上については、より接近戦でドライバーの力を発揮できるよう、つまりオーバーテイクがしやすくなるようエアロダイナミクス(空力)が見直されている。
全国5つのサーキットで総走行距離1万km(約60レース分)にも及ぶ開発テストが行われてきたことは異例であり、JRPの『SF23』への本気度の高さが伺える。
実際、開発を担当した石浦宏明選手と塚越広大選手も、前のマシンに接近した際のフロントのダウンフォースが抜けにくくなったことでオーバーテイクの可能性が高まるだろうと、その開発の成果に太鼓判を押している。
を掲げている。
カーボンニュートラルについては、ボディ素材に麻由来の原材料を使用し、製造過程と合わせてCO2排出量を75%抑制したバイオコンポジット素材を利用。またタイヤは、横浜ゴムが33%のリサイクル素材と再生可能原料を使用したカーボンニュートラル対応レーシングタイヤを採用している。
ただ、かねてよりテストが行われているカーボンニュートラル燃料について、2023年シーズンの導入は見送りとなっている。
また、エンターテインメント性の向上については、より接近戦でドライバーの力を発揮できるよう、つまりオーバーテイクがしやすくなるようエアロダイナミクス(空力)が見直されている。
全国5つのサーキットで総走行距離1万km(約60レース分)にも及ぶ開発テストが行われてきたことは異例であり、JRPの『SF23』への本気度の高さが伺える。
実際、開発を担当した石浦宏明選手と塚越広大選手も、前のマシンに接近した際のフロントのダウンフォースが抜けにくくなったことでオーバーテイクの可能性が高まるだろうと、その開発の成果に太鼓判を押している。
『SF23』でのより白熱したバトルは、現地で観戦する人はもちろん、『SFgo』を通じてオンボード映像などを楽しむファンにとっても、新たな興奮を与えてくれそうだ。
そして、『SFgo』を通じてファンのみなさんが動画を含めその楽しさをSNSで発信しやすくなる。そのことにより、JRPとさまざまな嗜好を持つファンが一緒になってその魅力を発信し盛り上げていく、そんな新たなモータースポーツの楽しみ方が広がっていきそうだ。
その楽しみな新シーズンは、2022年よりも1戦減り、全国5つのサーキットで7ラウンド全9戦がスケジュールされている。
開幕戦は4月8日、9日に富士スピードウェイで2レース行われる。開幕前のテストの機会は1回しかないとのことで、新型車を早く手なずけるチームの実力やドライバーのセットアップ能力が、シーズンの行方を大きく左右することとなりそうだ。
そして、例年よりも早くドライバーラインナップも発表されている。その中で新たな実力派の外国人ドライバーや、ルーキードライバーがシートを掴んでおり、全く予想できないシーズンの幕開けとなりそうだ。
発表会中に上野社長は、「我々はエンターテインメント企業ですから」と語っていたが、これまで純粋にドライバーレースを追及してきたからこそ、デジタルを組み合わせることで国内最速のエンターテインメントが生まれるのだろう。
そして、カーボンニュートラルやSDGsによる社会貢献、新たなファンマーケティング、そして多くの協力者を得たことなど、2022年に撒いたたくさんの種が、2023年は一気に花開いていくことを期待したい。
そして、『SFgo』を通じてファンのみなさんが動画を含めその楽しさをSNSで発信しやすくなる。そのことにより、JRPとさまざまな嗜好を持つファンが一緒になってその魅力を発信し盛り上げていく、そんな新たなモータースポーツの楽しみ方が広がっていきそうだ。
その楽しみな新シーズンは、2022年よりも1戦減り、全国5つのサーキットで7ラウンド全9戦がスケジュールされている。
開幕戦は4月8日、9日に富士スピードウェイで2レース行われる。開幕前のテストの機会は1回しかないとのことで、新型車を早く手なずけるチームの実力やドライバーのセットアップ能力が、シーズンの行方を大きく左右することとなりそうだ。
そして、例年よりも早くドライバーラインナップも発表されている。その中で新たな実力派の外国人ドライバーや、ルーキードライバーがシートを掴んでおり、全く予想できないシーズンの幕開けとなりそうだ。
発表会中に上野社長は、「我々はエンターテインメント企業ですから」と語っていたが、これまで純粋にドライバーレースを追及してきたからこそ、デジタルを組み合わせることで国内最速のエンターテインメントが生まれるのだろう。
そして、カーボンニュートラルやSDGsによる社会貢献、新たなファンマーケティング、そして多くの協力者を得たことなど、2022年に撒いたたくさんの種が、2023年は一気に花開いていくことを期待したい。
SUPER FORMULA 2023年レーススケジュール
Rd. | Day | Circuit |
---|---|---|
第1戦 | 4月8日(土) | 富士スピードウェイ(静岡県) 土・日2レース |
第2戦 | 4月9日(日) | |
第3戦 | 4月22日(土)・23日(日) | 鈴鹿サーキット(三重県) 2輪との併催(JSB1000クラス) |
第4戦 | 5月20日(土)・21日(日) | 九州大会 in オートポリス(大分県) |
第5戦 | 6月17日(土)・18日(日) | 東北大会 in スポーツランドSUGO(宮城県) |
第6戦 | 7月15日(土)・16日(日) | 富士スピードウェイ(静岡県) |
第7戦 | 8月19日(土)・20日(日) | モビリティリゾートもてぎ(栃木県) 2輪と併催(JSB1000クラス) |
第8戦 | 10月28日(土) | 鈴鹿サーキット(三重県) 土・日2レース |
第9戦 | 10月29日(日) |
TOYOTA GAZOO Racing ドライバーラインナップ
No. | Name | Team |
---|---|---|
3 | 山下健太 | KONDO RACING |
4 | 小高一斗 | KONDO RACING |
7 | 小林可夢偉 | KCMG |
18 | 国本雄資 | KCMG |
14 | 大嶋和也 | ROOKIE Racing |
19 | 関口雄飛 | TEAM IMPUL |
20 | 平川亮 | TEAM IMPUL |
36 | TBA | Kuo VANTELIN TEAM TOM’S |
37 | 宮田莉朋 | Kuo VANTELIN TEAM TOM’S |
38 | 坪井翔 | P.MU/CERUMO・INGING |
39 | 阪口晴南 | P.MU/CERUMO・INGING |
Honda RACING ドライバーラインナップ
No. | Name | Team |
---|---|---|
1 | 野尻智紀 | TEAM MUGEN |
15 | リアム・ローソン | TEAM MUGEN |
5 | 牧野任祐 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING |
6 | 太田格之進 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING |
12 | 福住仁嶺 | ThreeBond Racing |
50 | 松下信治 | B-Max Racing |
51 | ラウル・ハイマン | B-Max Racing |
64 | 山本尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING |
65 | 佐藤蓮 | TCS NAKAJIMA RACING |
(文:GAZOO編集部 山崎 写真:JRP、GAZOO編集部)
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