ダイハツ工業の型式指定申請における不正行為について

ダイハツ工業は12月20日に、国土交通省に型式指定申請における不正行為の報告を行い、同日に第三者委員会、その後ダイハツ工業奥平社長、トヨタ自動車中嶋副社長などが会見を行った。
不正行為は25の試験項目において、174個の不正行為がおこなわれ、過去の車種も含め64車種、3エンジンにおよんだ。トヨタが販売している22車種・1エンジン、マツダ、スバルへのOEMも含まれている。今回の調査結果を受け、ダイハツは全ての現行生産車の出荷を自主的に停止した。
国土交通省は、基準適合性を確認するまで、現行生産車の出荷を停止することを指示し、ダイハツ工業への立入検査、全ての現行生産車の基準適合性についての技術的検証、検証結果を踏まえ道路運送車両法に基づき厳正に対応すると発表した。なお翌日21日より立ち入り検査が開始されている。

不正行為のある車種について、安全性能・環境性能が法規基準を満たすかをダイハツ社内で確認を行った結果、1件は不適合の可能性がある。具体的には、エアバッグに関する試験で量産品と同じコンピューターが使われず、キャスト/ピクシスジョイの側面衝突試験における「乗員救出性に関する安全性能(ドアロック解除)」が法規に適合していない可能性があるとのことだ。他の不正行為については基準適合性、諸元値の妥当性をダイハツ工業にて確認しているという。

不正の対象となる車種一覧(ダイハツのサイトへリンク)

トヨタ自動車は今回の件について、2013年以降にOEM供給車を増やしダイハツの負担となっていた可能性がある事、ならびにダイハツにおけるこのような認証業務の状況を把握出来ていなかった事を深く反省し、調査に全面的に協力を行い、ダイハツの再生に向けて、全面的にサポートをしていくと発表している。

(GAZOO編集部)
 
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