GR86を極限のレース環境の知見を投入し改良。限定車「RZ“Ridge Green Limited”」の抽選受付も開始

  • GR86 特別仕様車 RZ “Ridge Green Limited”(6MT)(リッジグリーン)

    GR86 特別仕様車 RZ “Ridge Green Limited”(6MT)(リッジグリーン)

2024年7月12日、TOYOTA GAZOO Racingは、一部改良したGR86の注文の受付を開始、8月1日から発売することを発表した。また、この一部改良に合わせて、200台限定の特別仕様車「RZ“Ridge Green Limited”」の抽選受付(7月28日まで)も開始した。

GR86の価格(消費税込み)および販売方法

(単位 : 円)
グレード MT AT 販売方法
RZ 3,518,000 3,616,000 全国のトヨタ車両販売店にて販売
SZ 3,195,000 3,293,000
RC 2,936,000
特別仕様車 RZ
“Ridge Green Limited”
3,897,000 3,995,000 GR Garageにて200台限定抽選受付
抽選受付期間 7月12日~7月28日

価格は一部の地域で異なる。リサイクル料金は別途必要

GR86をレースの知見を活かし改良

GR86は、2012年にデビューした86の後継車として引き続きSUBARUと共同開発、2021年に登場したFRスポーツカー。2.4Lの4気筒水平対向エンジンを搭載し、多くのカスタマイズパーツも開発されるなど、比較的手軽にサーキット走行を楽しめるモデルとしても人気だ。さらに、GR86/BRZ Cupのワンメイクレースの車両であり、スーパー耐久シリーズに参戦するマシンのベース車両となるなど、モータースポーツシーンでも話題となることが多い。

そんなGR86は今回の一部改良で、レースという極限の環境でクルマを鍛えるプロドライバーからのフィードバックを生かし、アブソーバー減衰特性を改良し接地感を向上、EPS(Electric Power Steering)制御を見直すことでより俊敏なレスポンスと操舵安定性を両立している。
MT車では、エンジントルク制御とスロットル制御を変更し、ブリッピング操作をよりしやすくしている。またAT車では、ダウンシフト操作時のエンジン回転数の許容領域を拡大し、より広いトルクバンドを使いやすくしている。
これらはレースでの知見を活かしているということだけあり、モータースポーツシーン、そしてその限界性能の向上を想定した改良となっている。
また、タイヤ空気圧警報システムやデイタイムランニングライトも追加設定されている。
  • brembo製ベンチレーテッドディスクブレーキ(フロント・リヤ)

    brembo製ベンチレーテッドディスクブレーキ(フロント・リヤ)

  • SACHS(ZF)アブソーバー

    SACHS(ZF)アブソーバー

そして、この一部改良にあわせて特別仕様車 RZ “Ridge Green Limited”が200台限定で発売される。今回より外板色に追加されたリッジグリーンに、ブレンボのディスクブレーキやザックスのアブソーバーを装着。ホイールは専用のブロンズ塗装でインテリアも各所やステッチに使われるタンカラーが印象的だ。
このRZ “Ridge Green Limited”は、7月12日~28日まで抽選受付が行われ、2024年10月頃から順次販売される。

プロドライバーがレースでマシンの限界を引き出しそのデータを基に自動車メーカーが造り込んだ新たなGR86。その進化はきっとオーナーにさらなる走るワクワク感を感じさせることだろう。
(GAZOO編集部)