ソニーのセンシング技術でここまで見える(CEATEC2024)
千葉市の幕張メッセで開催した「CEATEC 2024」に、ソニーは「Hello, Sensing World!」というテーマで出展している。そのテーマには、このブースに来てもらえれば、ソニーのイメージング、センシング技術について知らない人にも、ワンパッケージで体験して欲しいという思いが込められている。
ブースを訪問すると、イメージセンサー、センシング技術の凄さを分かりやすく理解できる展示物があり、また最前列に展示されているクルマのスケルトンモデルの展示はCEATEC会場では少し特異な感じ。「Safety Cocoon(セーフティコクーン)」のセンシング技術を体験できる展示である。Safety CocoonというコンセプトはCES2020で発表され、 CES2024ではソニーの全てのテクノロジーを使いクルマという空間で可能なエンターテイメントや安全安心などを紹介した。今回はブース全体が半導体関連の展示となっているため、エンターテイメントについては紹介せず、自動運転の未来にセンサーがどのように貢献できるのを紹介していた。またフロントを監視するカメラについてはCES2024の時より能力を向上させたカメラでより遠方まで視認可能になっているそうだ。
フロントにIMX735とSPAD Depth センサー、サイドにIMX728とIMX623、室内にToF式距離画像センサーを配置し、各センサーからの映像を3つのモニターで来場者に掲示。この技術は全てではないそうだが、既に市販車に実装されているとのことだ。カメラの奥にある各センサーが、それぞれ違う役割を担っており、これらを組み合わせ、人間の眼以上の力で、状況把握を行っている。
自動運転レベル1のクルマで高速道路を運転すると、レベル0と比較すると遥かに体の負担が軽減できるのだから、デバイスはかなりのレベルまで進化しているのだろう。
今回のCEATECを見ているとAIがこれから多くのことを変えていくのは間違いなく、AIの進歩に伴い利用者は飛躍的に増えているようだ。自動運転レベル1のクルマですら、レベル0と比較すると遥かに体の負担軽減を体感できる。もっと進化し、社会に役に立つ自動運転の実現にむけ、クルマのAI技術の進歩を大いに期待したい。
(GAZOO編集部)
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