KINTOがモータースポーツのサブスクサービス「MOSKIN」を開始! トムス渾身のチューニングカーに手軽に乗れる

  • KINTOのサブスクサービス「MOTORSPORT by KINTO」「MOSKIN」

8月6日、トヨタ、レクサス車を中心に自動車のサブスクリプションサービスを展開するKINTOが、モータースポーツをテーマとした新たなサービス「MOTORSPORT by KINTO」、略して「MOSKIN」開始した。

「モビリティプラットフォーマーのトップランナーとして、一人一人の『移動』に『感動』を」をビジョンに掲げるKINTO。モビリティを活用し移動をより楽しんでもらうことがKINTOの目指すところであり、メインの市販車のサブスクサービス「KINTO ONE」以外にも、「モビリティマーケット」(お出かけ先の提案や、カーライフを楽しむためのグッズのレンタルや購入サービス)や「Vintage Club」(旧車のレンタルやコミュニティサービス)なども展開している。

そして、次なる移動やモビリティを楽しむためのサービスとして目を付けたのがモータースポーツだ。
クルマを運転する方の多くが、一度は速いクルマに乗ってみたいと思ったことがあるだろう。でも、購入しようにも費用やライフスタイルなどいろいろなハードルがあり、さらにカスタムするとなれば、数多あるパーツの中から何を選べばいいのか、さらには下取りなどにも影響するのではと不安を覚える方も多いだろう。
また、サーキットを走ってみたいけど、そもそも走れるクルマに乗っていないという方もいるかもしれない。

期間限定でチューニングカーに乗ってみたい方や、今日のデート用にスポーツカーをレンタルしてみたいという方、クルマさえ貸してもらえればサーキットを走ってみたい方など、“一時的に”自分の好みのクルマが選べたらという希望に対して、サブスクは一つの答えになりうる。そう、実はモータースポーツとサブスクは相性がいいのだ。

それでは、実際にKINTOが開始する4つのサービスをご紹介していこう。

<MOSKIN 4つのサービス>
(1)「サブスク」ハイスペックなスポーツカーに最長2年間乗ることができる
(2)「レンタル」「サブスク」で使用するスポーツカーを8時間からレンタルできる
(3)「サーキットレンタル」手ぶらで行ってサーキット走行を楽しめる
(4)「走行・体験イベント」モータースポーツを体験したりレクチャーを受けられる

(1)サブスク

  • KINTOのサブスクサービス「MOTORSPORT by KINTO」「MOSKIN」のサブスク

このサブスクの一番の特徴は、何といってもトムスのハイスペックなチューニングカーを最長2年間好きなように乗ることができることだろう。
レーシングチームであり、そのレースで培った経験を投入するアフターパーツが人気のトムスが、普段乗りの快適性も考慮のうえ、サーキットでもしっかりと走り込めるようなパーツを厳選、それを高次元でバランスさせたチューニングカーと聞けば、ぜひとも乗ってみたいという方も多いに違いない。
その走りと存在感は、きっと公道を法定速度で走っていても十分に体感することができるだろう。そんなカスタムの詳細はWEBサイトでチェックしてほしい。

最初はGR86が2台、GRヤリスが2台、GRスープラが1台と5台のサブスクからスタート。高品質なKINTOのリースアップ車をカスタムした車両であり、反響次第で今後台数やラインナップを増やしていくことも検討しているという。
少し料金は張るが、実際にサーキット走行を楽しめるチューニングカーであることに加えて、税金や任意保険、メンテナンスなども含まれるので、クルマの購入や維持、カスタムなどに掛ける手間を大幅に軽減できるのはうれしいところ。

ただし注意してほしいのは、サーキットでの走行中の事故は補償されなかったり、サーキット走行に必要となる前後のメンテナンスや走行用のタイヤなどは含まれていないので、自身で対応する必要がある。

【車両】※税込
■GR86(MT) 月額利用料:148,000円~/申込金:740,000円
■GRヤリス(MT) 月額利用料:178,000円~/申込金:890,000円
■GRスープラ(AT) 月額利用料:208,000円~/申込金:1,040,000円

【取扱店舗】
■東京都 GR Garage 東京三鷹、GR Garage 東京蒲田、GR Garage 東京北池袋、GR Garage 東京深川
■静岡県 TOM’Sデザインセンター
■愛知県 GR Garage豊田元町
■京都府 GR Garage京都伏見

【月額料金に含まれるもの】
車両本体、架装費用、契約期間中の各種税金(自動車税種別割、重量税等)、自賠責保険、任意保険、メンテナンス、消耗品(油脂類等) 等

【WEBサイト】
https://motorsport.kinto-jp.com/subscription/

(2)レンタル

  • KINTOのサブスクサービス「MOTORSPORT by KINTO」「MOSKIN」のレンタル

さすがにサブスクまでは必要ないが「ぜひ乗ってみたい!」という方には、このレンタルがオススメだ。サブスクで提供されるのと同じチューニングカーを8時間から借りることができるのだ。

このレンタル車両が用意されているのは、東京都港区台場に新しくできた「TOM‘S TOKYO SHOWROOM」で、モータースポーツファンならここから出発できることだけでもうれしいはずだ。
お近くの方はもちろん、遠方の方も東京観光のついでや、せっかくなら群馬県の榛名山や静岡県の箱根ターンパイク、栃木県のいろは坂など、関東の峠観光なども兼ねて利用してみてはいかがだろうか。ただし、渋滞や休憩などを含めると8時間では厳しいかもしれないので、余裕を持った計画を立てていただきたい。

またこのレンタルも反響によっては台数や取扱店を増やしていきたいとのことだ。

【車両】※税込
■GR86(MT):30,000円/8時間~
■GRヤリス(MT):35,000円/8時間~
■GRスープラ(AT):45,000円/8時間~

【取扱店舗】
TOM‘S TOKYO SHOWROOM

【利用料に含まれるもの】
車両レンタル料、レンタカー保険料

【WEBサイト】
https://motorsport.kinto-jp.com/rental/

(3)サーキットレンタル

  • KINTOのサブスクサービス「MOTORSPORT by KINTO」「MOSKIN」のサーキットレンタル

実は今回のサービス設計で一番苦労したというのがこのサーキットレンタルだという。もちろんそれにふさわしいスペシャルな企画となっているのだ。

「サーキットで走れるようなクルマを持っていない」という初心者の方から、「自分のクルマとは違うクルマでも思いっきり走ってみたい」といった経験者の方まで、いろいろな要望を叶えてくれる「サーキットレンタル」。これは、KINTOがサーキットに専用のクルマを用意しており、それをレンタルして走行が楽しめるという企画だ。

しかも、ただ借りるだけではないのがすごいところ。料金にはサーキットの走行料金はもちろん、ガソリン代や動産総合保険も含まれる。もちろんブレーキやオイル、タイヤなどの消耗品などを負担する必要もない。
当日並んで走行枠を確保しなければならない人気のサーキットでも、事前に走行枠を確保できていたり、事前の注意事項や安全装備などのレクチャーもあるのはサーキット初心者にもうれしいところ。
さらに、専属のメカニックのようなスタッフも付くため、走行中のタイヤの空気圧調整なども、クルマを降りずに好みを伝えるだけで対応してくれる。ちょっとプロドライバーになった気分も味わえそうだ。

これだけのサービスを用意しているのは、「多様な選択肢を用意することで、誰もが手軽にモータースポーツの感動に触れられる」という、「MOSKIN」が目指す想いを存分に具現化するためなのだろう。

サービスイン時点では、千葉県の袖ケ浦フォレストレースウェイと愛知県の幸田サーキットyrp桐山の2カ所で行われる。用意されているクルマは袖ヶ浦が86(AT)とGRヤリス(MT)、幸田がヴィッツ(MT)と86(MT)とサーキットの特性に合わせている。現地でのヘルメットやグローブのレンタルも可能とのことで、まさに手ぶらでサーキット走行を楽しめるのだ。

なお、袖ヶ浦フォレストレースウェイでの走行には、サーキットライセンスの取得が必要となる。サーキット主催のライセンス講習会は月に1回程度開催されているが、それとは別に、KINTOが主催する「MOSKIN特別ライセンス講習会」も開催することで、月に複数回のライセンス取得の機会も提供していくという。初回は8月28日(木)に設定されている。

ライセンス講習会は午前中で終了するため、サーキットレンタルを利用し早速その日の午後から袖ヶ浦フォレストレースウェイでの走行を満喫してみてはいかがだろうか。
また同日、各枠2名限定というプライベートレッスンプランも企画されているので、MOSKINのWEBサイトでチェックしてほしい。

【車両】※税込
<袖ケ浦フォレストレースウェイ>
■86(AT):43,600円/30分・1枠、77,200円/30分・2枠
■GR ヤリス(MT): 53,600円/30分・1枠、97,200円/30分・2枠
<幸田サーキットyrp桐山>
■ヴィッツ(MT): 24,600円/20分・1枠、43,200円/20分・2枠
■トヨタ 86(MT):30,600円/20分・1枠、49,200円/20分・2枠

【利用料に含まれるもの】
車両レンタル料、ガソリン代、サーキット走行料、消耗品代(タイヤ、ブレーキ、油脂類)、動産総合保険

【WEBサイト】
https://motorsport.kinto-jp.com/circuit-rental/

(4)走行・体験イベント

  • KINTOのサブスクサービス「MOTORSPORT by KINTO」「MOSKIN」の走行・体験イベント

サーキット走行をする困りごとはクルマだけではない。「サーキットを走ってみたいけど、どうすればいいのか分からない」「プロドライバーに教えてもらってもっとうまくなりたい」など、知識やスキルの面でも不安や要望がある。KINTOはそこもフォローアップする企画を実施していく。

実際にプロドライバーをインストラクターとして迎え、参加者一人一人の走行をチェックしながらアドバイスを行う「走行・体験イベント」。実は、すでに昨年の12月に開催されており、その際のさまざまな意見を参考に今回のMOSKINのサービス内容が検討されている。どのようなイベントだったのかは、下記の記事をご覧いただきたい。

サービスイン後の最初の企画もすでに決定しており、8月26日(火)に富士スピードウェイ、9月5日(金)に幸田サーキットyrp桐山で開催される。
このイベントでは、「レンタカー」や「サーキットレンタル」で使用するクルマに乗ることができるため、平日ではあるが「MOSKIN」が気になっている方にはぜひともご参加いただきたい。

■25年8月26日(火)
@富士スピードウェイCGパーク(P2) 29,800円
https://motorsport.kinto-jp.com/event/fsw-20250826/

■25年9月5日(金)
@幸田サーキットyrp桐山 27,800円
https://motorsport.kinto-jp.com/event/kota-20250905/



これまで、なかなかハードルの高かったサーキット走行やチューニングカーの体験。だが、サブスクをベースとするKINTOだからこそ、また未経験者でも参加できるようにと一から考え直したことで、これまでに無かったサービスを作り上げることができたのだろう。

ぜひ、みなさんには利用することで応援してもらい、台数や拠点が増えていく中で、このサービスがどのように成長していくのか、またお届けしていきたい。

(文:GAZOO編集部 山崎 写真:KINTO)